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2018.04.17
【公式テスト鈴鹿・2日目】ドライもウエットもRAYBRIG NSX-GTが最速! GT300もシンティアム・アップル・ロータスが連日トップ

【公式テスト鈴鹿・2日目】ドライもウエットもRAYBRIG NSX-GTが最速! GT300もシンティアム・アップル・ロータスが連日トップの画像

公式テスト・鈴鹿サーキット 4月17日(火)

晴天に恵まれた前日から一転、曇り空に覆われた鈴鹿サーキットでのSUPER GT公式テスト2日目は、午前はドライコンディションだったが、午後は雨が降り出して路面はウエットとなる。それでも、各チームはレインタイヤのテスト機会と精力的に走行を重ねた。

 

◎走行1回目 09:00-11:13(15分間延長も残り2分で中断となり終了)
 天気/曇り 路面/ドライ
 気温/12℃〜16℃ 路面温度/19℃〜20℃(開始時は15℃/19℃)

◎走行2回目 13:30-15:45(13:30〜13:45はSC訓練)
 天気/小雨 路面/ウエット
 気温/13℃〜14℃ 路面温度/16℃〜17℃(開始時は13℃/16℃)

 

 

 

前日に続きRAYBRIG NSX-GTのバトンが午前のトップタイムをマーク

 午前のセッション3は雨の心配もあったが、天気は曇りで路面はドライ。序盤からNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)がタイミングモニターの最上段につけた。この100号車は2人が走行時間をシェアし、山本はテストメニューに専念。バトンは攻めて1分46秒672のセッション最速タイムを記録した。
 2番手は1分46秒850のNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)で、松田がマークした。前日は午前が15番手、午後が5番手とタイムは控えめだったが、ここでキッチリと結果を出してきた。松田は「いいタイヤとセットが見つかりました。ロング(決勝想定の連続走行)でも良いフィーリングで、内容のあるテストになりました」と笑顔でコメント。
 3、4番手はセッションの進行と共にNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)、No.64 Epson Modulo NSX-GT(松浦孝亮/ベルトラン・バゲット)、No.24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠)、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(本山哲/千代勝正)と変わっていく。最終的にはNo.1 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)のキャシディが1分47秒154で3番手となり、NSX-GT、GT-R、LC500でトップ3を分け合った。
 午後には雨が予想されたために、セッションは15分間延長されたが、その延長時間も残り2分となったところで、GT300の車両がデグナーカーブでコースオフ。赤旗が提示され、そのままセッションは終了となった。

 

 

雨でもRAYBRIG NSX-GTの山本が速さを見せる

 午前は一時小雨が舞ったが、何とか路面はドライで終えた。しかし昼のインターバルから雨粒も大きくなり、午後のセッション4が始まる頃には完全なウエット路面となる。
 定刻の13時30分にセッション4の走行はスタート。最初の15分間はセーフティカー(SC)訓練が実施され、その後は通常の走行に突入した。
 午後2時過ぎにNo.36 au TOM'S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)とNo.65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)が第2コーナーで接触。壊れたパーツがコース上に飛散し、それを回収するために赤旗が提示されて走行中断となる。雨ながら幸いにも赤旗はこの1回だけで、雨用セットのトライ、ウエットタイヤのデータを採るいい機会と各チームは精力的に走り込んでいた。

 この雨の中でもNo.100 RAYBRIG NSX-GTの速さに陰りはない。SC訓練から数周をバトンが走り、以後は山本が周回を重ねる。セッション序盤は、開幕戦の勝者であるNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)がトップに立っていたが、山本が1分53秒565をマーク。結局、そのタイムを誰も上回れず、公式テスト鈴鹿は終了となった。
 山本は「クルマのフィーリングも悪くないし、何よりドライでもウエットでも速く走れたことで、ライバルに対して(100号車は)嫌な存在だ、と印象付けることができた。これが大きかった」と満足げだった。2、3番手にもNo.8 ARTA NSX-GT、KEIHIN NSX-GTと続き、NSX-GT勢がトップ3を占めることとなった。
 セッションの最後にはNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)の石浦が、1分54秒892で4番手となり、これにNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/ジェームス・ロシター)の大嶋が続く形に。GT-R勢ではNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー)がマーデンボローのタイムで7番手となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

GT300はシンティアム・アップル・ロータスとK-tunes RC F GT3が好調

 ドライ路面のセッション3は、前日も最速だったNo.2 シンティアム・アップル・ロータス(高橋一穂/加藤寛規)の加藤がトップタイムをマーク。結局、これが2日間を通じての最速タイムとなった。
 このトップタイムに0.015秒差の2番手には、No.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/中山雄一)の、前日にドイツ・ニュルブルクリンクでのレースから帰国したばかりの中山が続く。中山は雨となったセッション4ではトップタイムもマーク。「昨日、新田(守男)さんが良いクルマに仕上げてくれて、今日はドライでもウエットでも良いフィーリングで走れました。ドライでトップタイムじゃなかったのは少し悔しいけれど、タイム差は僅かです。良いテストになりました」と笑顔だった。
 開幕戦岡山では2位となったNo.7 D'station Porsche(藤井誠暢)だが、セッション3はトラブルに見舞われ、午後は走行を見送った。

 

   

 

 

 シーズン序盤の公式テストは今回が最後。そして、序盤の山場となる5月は第2戦富士500km(5/3,4)と第3戦鈴鹿300km(5/19,20)の2連戦を迎える。今回のテストは、直接的には第3戦の鈴鹿に向けたものだが、チームによっては第2戦富士の最終確認も行っていた。果たして第2戦富士で優位に立つのは? そして300kmに変わった第3戦鈴鹿がどんな展開になるのか? ヒートアップする2018年のSUPER GTから目が放せない!

 

 

GT500クラス・トップタイム

ジェンソン・バトン(No.100 RAYBRIG NSX-GT)

今日は路面温度も低くてとても難しい一日になったね。でも昨日からまた少しクルマが良くなっていて、もちろん僕自身もクルマに対する理解が進んで、トップタイムをマークすることができた。午後のセッションは、SC訓練の時だけドライブして、あとはナオキさん(山本尚貴)に任せた。だから、ウエットコンディションでの状態を確認はしていないけれど、ナオキさんによると悪くないみたい。
この次のレースは(開幕戦岡山と)キャラクターの違う富士で、その次が今回走った鈴鹿だけど、チームはいい仕事をしてくれると信じている。それだけに富士も鈴鹿も楽しみだよ。本当に、ほぼパーフェクトなテストになってハッピーだね。

 

GT300クラス・トップタイム

加藤 寛規(No.2 シンティアム・アップル・ロータス)

昨日のデータを見直して、少しずつ詰められるところを詰めてきて、クルマの仕上がりとしてはいいと思います。ただライバルが速いので安心できません。それはFIA GT3勢だけじゃなくマザーシャシー勢も含めてですが。周りはたくさん(第2戦想定でウェイトハンディを)積んでいるみたいだし(苦笑)。僕らは目一杯のタイムなので、本当ならもっともっと差をつけたかった。だから、決して楽観できるという訳じゃない。でも、やったことが一つずつ、結びついての結果(トップタイム)だと思うと、その部分ではちょっと安心ですね。
今回、少しクルマを見直してきて、ドラッグ(空気抵抗)が減った分ダウンフォースも減っていますが、バランス的には悪くないと思う。それが(高速コースの)富士でも良い結果に繋がると期待しています。

 

 

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