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2018.04.18
ARTAの伊沢/高木両選手がGTマシンと共に鈴鹿市立神戸小学校を訪問。“夢の実現”を児童に語る

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 4月18日、鈴鹿サーキットでの公式テストを終えたばかりのAUTOBACS RACING TEAM AGURI(ARTA)の伊沢拓也、高木真一の両選手が、No.8 ARTA NSX-GTとともに、三重県鈴鹿市にある鈴鹿市立神戸小学校を訪問。6年生130名に「夢の実現」をテーマとした課外授業を行った。
 このSUPER GTチームによる学校訪問はARTAが主催し、SUPER GTを統括するGTアソシエイション(GTA)と各開催サーキットが協力して行われ、今年で6年目を迎えたプログラムだ。今回は第3戦(5/19、20)が行われる鈴鹿サーキットを運営する株式会社モビリティランドの協力により、鈴鹿市内にある市立神戸小学校を訪れた。実は6年4組を担任する小林雄太先生は、以前からこのプログラムに興味を持っていたと言う。「6年生の担任になった3年前から、毎年応募してきました。3度目の正直で、今年は子供たちに良い経験をさせてあげることができました」と笑顔で話してくれた。

 

 この日午前、神戸小学校を訪れたのはGT500クラスに参戦している伊沢拓也選手(No.8 ARTA NSX-GT)と、GT300クラス参戦の高木真一選手(No.55 ARTA BMW M6 GT3)。課外授業は体育館でドライバー2人が6年生130名と出会うところから始まった。司会として、SUPER GTオフィシャルアナウンサーのピエール北川さんが登場し、SUPER GTのプロモーション映像を見て、SUPER GTがどんなレースなのか? そして2人の“先生”がどんなドライバーなのかを紹介する。

 

   

 

 続いてグランドに移動し、児童たちはARTA NSX-GTの周りに集合。このNSX-GTは、前日まで鈴鹿サーキットで行われていた公式テストに参加していただけに、所々に簡単に落ちない傷や汚れも残り、臨場感がたっぷりだ。興味津々の児童たちにドライバーたちがSUPER GTマシンを説明していく。
 続いては、お待ちかねのエンジン始動。レーシングカーを間近に見るのは初めてという児童も多く、そのワクワク感が盛り上がって、友達同士で大きな音なのかを語り合う姿もあった。しかし、メカニックがNSX-GTのエンジンを始動すると、話声はピタリと止む。しばし低回転の暖気運転の後、何度か大きくアクセルを開いてブリッピングを繰り返す。これには児童や先生たちも、サウンドに耳を奪われ、目も見開いた状態となる。そしてエンジンが止められると、一瞬の静寂ののち大きな拍手が巻き起こった。

 

   

 

 続いてはメカニックがタイヤ交換を実践。インパクトレンチの大きな音とともに、素早くタイヤを交換するメカニックの技に、これまた大きな拍手が巻き起こった。この後は児童の代表が、タイヤを持ち上げてその重さを体感し、さらにはタイヤ交換作業も体験した。タイヤ交換をした児童は「(インパクトレンチの)音と振動が凄かった」と興奮気味に語る。さらにはNSX-GTから取り外したステアリングを教材に、伊沢選手が各種スイッチの説明を行うと、児童たちは目を輝かせながら聞き入っていた。

 

   

 

   

 

 当初は体育館に戻ってドライバーと対話を行うはずだったが、天気が良くなったこともあり、引き続きARTA NSX-GTを囲んで課外授業が続いた。
 これまでもSUPER GTの課外授業では“夢の実現”を児童、生徒らと語ってきた。今回も児童一人一人が夢を実現するためにはどうすればいいのか、2人のドライバーがレーシングドライバーになりたいという夢を実現した経験談を聞き、考えてもらった。
 伊沢選手は「11歳の時に乗ったレーシングカートがおもしろくて、そこからレーシングドライバーへの道をスタートさせた」と言えば、高木選手は「小学生の時に兄に連れられてサーキットに行き、レースを観戦したことがきっかけ」と話す。そして伊沢選手が「今やっていることで(夢を実現させるために)ムダなことは一つもない」と諭し、高木選手が「最後まで(夢を)諦めなければ、必ず道が開ける」と、児童たちにエールを贈った。

 

   

 

 その後の質疑応答では「ヘルメットの重さは?」とか「女性でもレースに出られますか?」などの質問があり、2人のドライバーはそれぞれ丁寧に答えていた。
 最後に、2人のドライバーと児童130名、さらに2人のメカニック、先生方も加わっての記念写真を撮影して、この日の課外授業は終了。教室に戻る児童たちにドライバーが記念にとARTAグッズをプレゼント。名残惜しそうに手を振る児童たちに、伊沢、高木両選手も最後まで笑顔が絶えなかった。

 

   

 

 

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