2018.05.04

Race Day Report : 第2戦 決勝日レポート Part4

 

 

【キャッチアップ02】
天国から地獄へーー61号車、ストップの理由

 

 

昨日の予選で抜群の速さを見せ、決勝レースでも２番手を快走していたNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT。しかしレースの折り返しを過ぎた頃、61号車はエンジンルームから白煙を上げながら力なくコース脇にストップ、リタイアに終わった。その時の状況を山内英輝選手と渋谷 真総監督に語ってもらった。

 

 

 

 

No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT
山内英輝

「井口（卓人）選手と交代して僕に代わってからエンジンの異音を感じていて、それを無線でチームに伝えながら走っていたんですけど、最終的になにかしらのダメージがあって、止まる直前にノッキングも起こってしまいました。それを無線で伝えているうちにエンジンが壊れて……（ピットまで）戻ってくることができませんでした。無線でやりとりしている最中にもエンジンが非力になっていくのを感じていたんですが、それを無線で伝えたところでチームにはどうしようもできないので、僕自身が水温を見たり、状態を気にしてはいたんですけど（エンジンが）もたなかったという感じです。
　ここ数戦トラブルが多く、ポイントすら獲れていなかったんですけど、昨日の井口選手の走りも見ていましたし、今日もいい走りができている状況だっただけに、表彰台には上がれていたと思うと、失ったものがあまりにも大きすぎるなというのが正直な気持ちですね。
　でも、もう気持ちは切り替えられています。クヨクヨ言っていてもしょうがないですし、原因を突き止めてもらって、次に何をすべきかを考えていこうと思います。次の鈴鹿に向けてはポジティブに捉えているというか、今回、苦手な富士で井口選手がいい走りを見せてくれたので、（得意な）鈴鹿ではどんなことになるんだろうとワクワクする気持ちもありますし、チームを信じて、鈴鹿に向かいたいと思います。鈴鹿の目標はもちろんポール・トゥ・ウインです！」

 

 

 

 

No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT
渋谷 真総監督

「エンジンからオイルが出ているのは事実なんですが、それがエンジン本体なのか、パイピングなどエンジンの補器関係なのか、まだ原因はつかめていません。まだデータを見てないのでなんとも言えない状況なんですが、エンジンについてはベンチでもしっかり確認してきたものですし、改めてここで何か手を加えたわけでもないのでちょっと納得いかないですね。今回、エンジンの音が大きくなったとかあったんですが、トラブルが出る予兆というほどのものはなかったですし、トップクラスに遜色ないタイムで走っていたので、ますます分からないなというのが今の感想です。
　去年もクルマの開発責任者として現場に来てはいたのですが、やっぱりチームを実際に動かすというのはなかなか難しいですね。去年までの反省を踏まえて、自分がこういう考えでクルマを作っているという点やレースの戦い方まで、自分の考えをチームの中で共有してもらえたのがつい最近のことですからね。ですから、これからだと思っています。
　鈴鹿に関しては、別のエンジンを載せる計画でしたので大きな問題ではないとも言えるんですが、ただ、この原因をつかんでおかなければならないので、それを大至急やらなければいけませんね。原因を突きとめて対策をして、鈴鹿で表彰台を狙いたいと思っています。スバルを応援してくれる皆さんの期待に応えられるよう、チーム一丸となって頑張ります」

 

 

 

 

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次回、鈴鹿大会はもう間近！

 

 

今回の富士大会は、予選日が変則的なスケジュールになったものの緊迫のタイムアタックに盛り上がり、決勝日においては少し風が冷たいものの、青空の下で白熱のバトルを数多く目にすることになりました。500kmを巡る戦いは、予選3番手スタートのNo.23 MOTUL AUTECH GT-R（松田次生/ロニー･クインタレッリ組）がGT500クラスで逆転勝利を、そしてGT300クラスでは、No.55 ARTA BMW M6 GT3（高木真一/ショーン･ウォーキンショー組）がポール･トゥ･ウィンを果たすことになりました。ゴールデンウィーク中のイベントということもあり、決勝日には5万5千人のお客様にご来場いただきました。ありがとうございます。また、テレビ観戦にてご声援をお送りいただいたファンの皆さまにもお礼申し上げます。

 

 

 

 

次回、SUPER GT 第3戦「2018 AUTOBACS SUPER GT Round3　SUZUKA GT 300km Fan Festival」は、5月19〜20日（日）に三重･鈴鹿サーキットで開催されます。昨年までの鈴鹿戦とはひと味もふた味も異なるであろう戦いに、ぜひご期待ください！

 

 

 

 

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