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Race Report
2018.05.04
Rd.2 決勝:優勝記者会見

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第2戦 富士スピードウェイ:優勝記者会見

GT500 Class

No.23 MOTUL AUTECH GT-R

 

「ピットから“近づけば逆転できる”と激励されてプッシュした」

松田 次生

GT500の通算最多勝記録を伸ばすことができて嬉しいです。スタート前には「立川さんに並ばれるんじゃないか(※)」と心配していました。この20勝のうち、半分近くがロニー(クインタレッリ)さんと一緒に勝っていて(このコンビでは9勝)、ロニーさんとコンビを組めていることが(最多勝の)大きな要因だし、運も味方してくれているのかな、と。これに気を緩めることなく25勝でも、それ以上も優勝回数を伸ばしていきたいです。
僕は2回目のスティントを担当しましたが、(No.39 DENSO KOBELCO SARD LC500の)坪井(翔)君と争うことになって、彼が素晴らしい走りを見せて「とても新人とは思えないなぁ」なんて感心したりしていました。もちろん感心してばかりもいられないのでプッシュして行きましたが、ヘアピンで遅いクルマに詰まってしまい、そこで彼から7秒くらい離されてしまいました。でもピットから「近付いていけば逆転できる」と激励されて、プッシュしていった結果4秒まで詰めることができました。インラップではブレーキングで4輪をロックさせるくらい攻めていました。それにチームのピット作業が手際よかったこともあってピットインのタイミングで逆転し、ロニーさんがアウトラップで抑えきってくれて勝つことができました。本当にロニーさんやチームに感謝したいですね。

※ポールポジションからスタートの立川祐路(No.38 ZENT CERUMO LC500)が勝てば、松田と最多勝で並ぶはずだった。

 

「嬉しいですが、課題も見つけることができました」

ロニー・クインタレッリ

クルマの調子は凄く良くて、昨日の予選ではポールを獲れるパフォーマンスを持っていました。でも自分ががんばり過ぎてポールを逃していたのでとても悔しい気持ちで今日のレースに臨みました。岡山ではあんなこと(ジャンプスタートでペナルティ)があったので、今回はジャンプスタートにならないよう気をつけました(苦笑)。でもスタートのシグナルに上手く反応でき、ポジションをアップすることができました。最後のスティントではタイヤを温めるのに苦労しましたが、何とかトップをキープしたままアウトラップを走り切ることができました。実は今回使ったタイヤは、ミシュランが用意してくれたラインナップの中でも温めるのが大変なタイヤだったんです。もちろん、それはタイヤを温めやすいかどうかよりも、タイヤが途中でタレ難い(※)かどうか、で選んだからです。そして実際にタイヤは最後までタレることはなかったです。最後はギャップもあって落ち着いて走ることができました。
優勝は嬉しいですが、課題も見つけることができました。今日の走りを見ていて、まっすぐでもう少し速く走るクルマにする必要がありますね。でも今日のレースで、チームの総力戦で勝ったように、NISMOは総力を上げてクルマを速くしてくれると思うので、そうしたら(松田)次生さんの最多勝記録をもっともっと伸ばすことができるし、僕の目標である5回目のチャンピオンも近付いてくると思います。

※タイヤの「タレ」とは消耗してグリップが著しく落ちること。

 

 

 

GT300 Class

No.55 ARTA BMW M6 GT3

 

「路面温度が低かったら違った展開になったかもしれない」

高木 真一

素直に嬉しいです。昨日は通算の最多ポールに並ぶタイ記録。今日は新田さんと並んでいた通算での最多勝記録を伸ばして単独トップに立つことができましたが、それもこれもいいクルマを用意してくれた(鈴木)亜久里監督やスポンサーであるオートバックスさんのおかげです。
レースに関しては、実は今日履いたタイヤは、ロングのテストをしていなかったんです。だからレースがスタートした時の路面温度が40℃もあったので、ロングランでの(グリップの)落ち込みを心配していました。でも序盤から2位以下はじわじわ離れていったし、後半に入っても心配したような落ち込みもなかったです。
ショーン(ウォーキンショー)から替わった3回目のスティントでは、チェックの意味もあってタイヤを4本とも(同じスペックの)ニュータイヤに交換しました。そうしたら1回目のスティントとはクルマのバランスが違っていて、最初から路面温度が低かったら「また違ったレース展開になったかもしれないな」と思いました。
今年は、1戦1戦の優勝よりもタイトルを狙っています。ブリヂストンのタイヤが良くて予定外に(苦笑)勝ってしまいましたが、次回は、ウチのチームというかクルマも苦手としている鈴鹿。だから「ウェイトが増えて厳しいな?」と思う反面、「(今季の)アップデートパーツの良い面でカバーできるのかも」と期待しています。

 

「ウェイトハンディは増えるが、次も勝つことを目標にベストを尽す」

ショーン・ウォーキンショー

僕たちにとって、今日はとても良い1日になりました。高木(真一)さんが最初のスティントから素晴らしい走りを見せてくれて、2回目のスティントを担当した僕の仕事は(2位との)ギャップをキープすることでした。タイヤのウォームアップに少し苦しんだのですが、タイヤが温まってからは思い通りのパフォーマンスを発揮してくれて、結果的にギャップをキープしたまま高木さんに繋ぐことができました。
優勝できて嬉しいです。私は、去年からSUPER GTに参戦し始め、まだルーキーといえますが、このチームで高木さんと組んで、今日、2勝目を挙げることができました。多くの熱心なファンが応援してくれる日本のレースが、私は大好きです。将来的にはいろんな選択肢が出てくるかもしれませんが、まずは今戦っているSUPER GTが一番です。今日勝ったことで、これからはウェイトハンディが増えるので厳しい面もあると思いますが、次のレースで勝つことを目標に、ベストを尽くしていきたいですね。

 

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