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2018.05.17
【第3戦 鈴鹿】ピエール北川のこれを言わせて!「鈴鹿は公式テストで好調のRAYBRIG NSX-GTを本命に!」

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第3戦 鈴鹿 Special Preview
[SUPER GT公式アナウンサー]ピエール北川のこれを言わせて!

 

毎度! ピエール北川です。
大型連休中に開催された第2戦富士から、あっという間に第3戦鈴鹿です。
5月は各チームも関係者も大忙しですが、ファンの皆さんも慌ただしいですよね!? もう鈴鹿の観戦準備は整いましたか?

 

 

 

 

第2戦富士は本命のLC500勢かと思いきや…

 いやー、本当に今年の予想は難しいです。前回の予想記事でNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)を優勝予想の1つに挙げてはいましたが、GT500では最終スティントに入るまでは富士をホームコースとするLEXUS LC500のNo.39 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/坪井翔)が優勝を手にすると思っていました。でも39号車が優勝争いをしているというのも開幕戦の結果からすれば正直驚きしかなかったんですけどね。コバライネン選手の力走はもちろんですが、代役参戦となった坪井選手の走りは、本当に素晴らしかったと思います。
 しかし23号車のNISMOが総合力を結集して、最後の最後で逆転して2年ぶりに富士500㎞優勝! 結果ポイントリーダーになり、今シーズンの主役に躍り出たレースになりました。

 

   

 

 GT300クラスはNo.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー)が完勝でしたね。第2戦の優勝予想に挙げませんでしたが、8月の第5戦富士では彼らを本命にする予定だった自分は、今回一本取られた感じです(苦笑)。高木選手がポールポジション獲得数、勝利数ともに最多となり、「ベテランここにあり」と存在感を見せつけたレースでした。
 いや、何度も言いますけど、本当にどのチームが勝利してもおかしくない、毎戦優勝予想困難な今季のSUPER GT。つまり、すべてのレースでチェッカーまで、ドキドキが楽しめそうです。

 

 

第3戦鈴鹿はスピード勝負でRAYBRIG NSX-GTが来る!?

 さて、2戦を消化して今シーズンの流れが大体見えると思ったのですが、全然見えませんよ!(汗) 第3戦鈴鹿は、これまでの「夏の1000㎞」とは違い、レース距離は300㎞。当然長丁場のレースとは違う戦い方を各チームはしてくるわけで、開幕戦岡山のような激しく順位を争うレースになるはずです。特に予選は重要でしょう!
 GT500クラスの優勝予想ですが、今回は4月の公式テスト鈴鹿でも絶好調のトップタイムだったNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)を本命にしましょう! 公式テストでは晴れでも雨でも最速タイムを叩き出した2人ですし、岡山で他チームと違う作戦で表彰台をもぎ取ることができたのもドライバーの2人に実力がある証でしょう。予選でポールポジションを獲れれば、さらに勝率は高くなりそうです。
 対抗はNo.36 au TOM'S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)とNo.1 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)のTOM'S勢でしょうか? LC500勢は開幕戦でエンジン面に不安材料があり、安全策をとっていたようですが、第2戦を見る限りもう問題ナシ! 当然鈴鹿は狙ってきますよ。
 NISSAN GT-R NISMO GT500勢では、前戦優勝を飾ったMOTUL AUTECH GT-Rがウェイトハンディから燃料流量リストリクターが絞られるので、エンジンパワーが厳しそう。No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(本山哲/千代勝正)やNo.12 カルソニック IMPUL GT-Rの活躍に期待をしたいところですが、どうなるでしょうか?

 

   

 

   

 

 

GT300はFIA GT3が優位も、マザーシャシーの勝機も!?

 開幕戦岡山ではマザーシャシーの活躍が目立ったGT300クラスでしたが、この鈴鹿も同じようになるでしょうか? いえいえ今回本命として挙げたいのは、No.65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)。昨年の鈴鹿1000㎞を制しているように、FIA GT3車両とブリヂストンタイヤの組み合わせはかなり強力とみるのが妥当でしょう。そういった意味では公式テスト鈴鹿も好調だったNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/中山雄一)も同様なので、優勝候補として要チェックです。
 ただ軽さとコーナリングを武器にマザーシャシー勢が予選で速く、上位グリッドを占めると、FIA GT3勢には厄介でしょうね。鈴鹿はブレーキングポイントが少なく、今のGT300のようにタイム差が極めて少ないマシン同士だと抜きどころも少なく苦労しそう。レース戦略としては、とにかく予選で上位をとることが重要になるはず。予選ではNo.2 シンティアム・アップル・ロータス(高橋一穂/加藤寛規)やNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/坪井 翔)が上位に来ると、FIA GT3勢も思うようなレースができないかもしれません。マザーシャシー勢で優勝候補は25号車を挙げましょう。
 富士では、GT500でトップ争いを経験した25号車の坪井選手はモチベーションも高いでしょうし、タイヤ無交換作戦でピットアウトして先頭にさえ出てしまえば優勝も十分可能かも!?

 

   

 

 

夏とは違った鈴鹿のスピードレースは一見の価値あり

 今年の第3戦鈴鹿はシリーズ3戦目。今まで「鈴鹿1000km」として、シーズン後半に行われていた戦いとは違って、ほとんどのマシンがウェイトハンディを気にすることなく予選からハードにコースを攻めてきます。ファンの皆さんには鈴鹿でしか味わえない世界最速GTカーのコーナリングスピードを、ぜひとも見ていただきたいです!!
 観戦の皆さんには、夏の時には暑さ対策が必要でしたが、今回は雨対策が必要かもしれません。お出かけの際は念のため雨具の用意もお忘れなく! 傘ではなく、カッパかポンチョでお願いしますね! 傘は風で飛ばされる危険もあり、他の方の観戦にも差し支えますので。ではみなさん、現地鈴鹿サーキットでお会いしましょーう!!

 

 

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