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2018.06.25
ピエール北川のサーキットガイド2018『第4戦 タイ』

ピエール北川のサーキットガイド2018『第4戦 タイ』の画像

SUPER GT公式アナウンサーのピエール北川が語るSUPER GT開催コースガイド

「走行機会の少ない海外戦。ドライバーはもちろん、エンジニアの力も試されるレースです」

第4戦:チャン・インターナショナル・サーキット(タイ)

 

コース紹介

 ボンジュール! 今回は第4戦の舞台となる「チャン・インターナショナル・サーキット」を紹介します。
 2014年に誕生して以来、SUPER GTを足掛かりにWTCC(現WTCR)やMotoGP(ロードレース世界選手権)を開催するなど、積極的にワールドクラスのビッグイベントを開催するチャン・インターナショナル・サーキットは、今やタイだけでなくアジアを代表する国際サーキットとして有名になりました。
 今年は、第4戦とシーズン中盤に開催されることになったタイ大会。去年、一昨年は最終戦ひとつ前のレースでしたが、開催時期が変わりました。ウェイトハンディも第7戦だと「ポイント×1kg」でしたが、第4戦では「×2kg」で、この辺のマシンセットやレース&シーズン戦略も色々興味深いものになりますね。
 コース特性としては、勾配はほとんど無く路面もフラットでコース幅も広いため、ドライバー達は積極的にバトルを仕掛けやすく、毎回見ごたえのあるレースが展開されます。まあ、それ故アクシデントも多かったりして、シーズンの流れに大きな影響を生むことも!
 今年の大会は現地も雨季に入り、レースウィークも雨が多いでしょうか? しかし雨が止めば灼熱の太陽が照りつけ一気に厳しいトラックコンディションとなり、熱や摩耗に関してタイヤへかかる負担も大きいでしょうし、マシントラブルや人間のトラブル(?)にも気をつけなくてはなりません。また年に一度、レースの時だけしか経験できないサーキットですから、各チームともデータが少ない中でマシンをセットアップしなくてはならず、ドライバーはもちろんですが、エンジニア力もかなり試されると思います!

 と言うわけで、まずはコースのデータです。

 

 

 

 

チャン・インターナショナル・サーキット

コースデータ
コース全長 4,554 m
コース幅 12〜18.5 m
高低差 9.668 m
コースレコード
GT500
 1'24.304 関口雄飛/No.19 WedsSport ADVAN RC F 2016年 第7戦予選Q2(10月8日)
GT300
 1'32.102 松井孝允/No.25 VivaC 86 MC 2016年 第7戦予選Q2(10月8日)
2017年 優勝
GT500 No.37 KeePer TOM'S LC500 平川亮/ニック・キャシディ
GT300 No.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 中山雄一/坪井翔
2017年 ポールポジション
GT500 平川亮/No.37 KeePer TOM'S LC500 1'25.011
GT300 柳田真孝/No.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS 1'38.142

 

 

タイ大会公式戦全4戦のデータ

優勝回数
最多勝ドライバー
(今季参戦予定ドライバーのみ)
GT500:複数勝者なし
GT300:星野一樹(2勝)
GT500 メーカー別 レクサス:3勝(LC500:1勝、RC F:2勝)
日 産:1勝(GT-R:1勝)
ホンダ:0勝
GT300 最多勝車種 日産GT-R(2勝)
ポールポジション回数
最多ポールポジションドライバー
(今季参戦予定ドライバーのみ)
GT500:複数獲得者なし
GT300:複数獲得者なし
GT500 メーカー別 レクサス:3回(LC500:1勝、RC F:2回)
日 産:1回(GT-R:1回)
ホンダ:0回
GT300 最多ポールポジション車種 トヨタ86(MC)(2回)

 

 

 

観戦ポイント


ピエール北川の “オススメ” 観戦ポイント!

 

 

メインストレート&1コーナー
 

メインスタンド前のメインストレートはこのコースでの最長ストレートではないが、続く1コーナーはパッシングポイントとなります。L字に近いくらい曲がり込んではいるが、低速コーナーではなく、ブレーキングからのバトルはスリリングなものです。

 

 
ロングストレート
 

1コーナーの後はコース最長のストレートとなります。終盤は少し曲がっていますが、ドライバーの感覚では「ほぼ直線」でスピードにほとんど影響ありません。そのため、このコースの最高速は3コーナー手前で記録されます。

 

 
3コーナー(ヘアピン)
 

 

 

ピエールのオススメ!

ピエールのオススメ

ここは長い直線に続く単純なヘアピン形状のコーナーに見えますが、コーナリング区間は常に道幅が広いのでサイド・バイ・サイドのバトルを仕掛けやすいんです。もしオーバーテイクに失敗しても並んだままの立ち上がりで十分に加速スピードをのせていけるので、次のバトルポイントへ勝負を繋げられます。テレビで見ていても、ガンガン横一線に並んで勝負するドライバー達を見ることができるでしょう!

 
4コーナー
 

 

 

ヘアピンの3コーナーから短い直線を挟んで、高速の4コーナーとなります。日本人ドライバー達は「鈴鹿の130Rに似ている」と言っています。走る側も、観る側にとってもそれだけ迫力あるコーナーです。

 
5〜6コーナー
 

 

 

 

ピエールのオススメ!

ピエールのオススメ

4コーナーから5〜6コーナーは、グランドスタンドからも丸見えのバトルポイント! 4コーナーを抜けると全開。その後フルブレーキングして5コーナーへ入るときは横Gが残ったままブレーキングするので、マシンをコントロールするのが本当に難しそう。しかも前に遅い車がいたらドライバーはここで「インに飛び込みたい!」という訳で、GT500とGT300の2クラスが揉み合いながら走る決勝は、アクシデントの可能性も。 時にはゾクッとしますね。

 
7コーナー
 

 

 

 

このコーナーは1つにも見えますが、カーブの途中で曲率が変わるので複合コーナーとも言えます。加速しながら回り込む上、コース幅が狭いので、競り合いでは接触も起こりやすい場所です。

 
9〜11コーナー
 

中速の8コーナーを抜けると短い直線で、そして9、10、11とコーナーが3つ連続します。いわゆる連続S字コーナーです。アクセルのオンオフで抜ける鈴鹿のS字とは違い、9コーナーから加速しながらマシンを振って抜けていく、迫力ある連続コーナーです。

 
12コーナー
 

S字コーナーを抜けると直線となり、そして最終の12コーナーとなります。1コーナーは開き気味のL字ですが、こちらは絞り気味で角度がきつく、低速よりのコーナーになっています。どのマシン、ドライバーでも走行ラインが同じになりがちで、クラス違いでも抜きにくい厳しいコーナーです。

 

 

 

サーキットアクセス

○所在地

444 Moo15, I-Sarn, Muang, Buriram 31000, Thailand
TEL.044 666 448

 

チャン・インターナショナル・サーキット(http://www.bric.co.th)

 

 

 

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第4戦 タイ:エントリーリスト

第4戦 タイ:レーススケジュール

 

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