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Race Report
2018.06.30
Rd.4 予選GT500:MOTUL MUGEN NSX-GTがコースレコードでポールポジションを獲得!

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第4戦 チャン・インターナショナル・サーキット(タイ):公式予選 GT500レビュー

2018 AUTOBACS SUPER GT第4戦『Chang SUPER GT RACE』の公式予選が6月30日、タイのチャン・インターナショナル・サーキットで行われた。GT500クラスはNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐)がコースレコードを更新する1分23秒341でポールポジションを獲得。GT300クラスはNo.65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)がポールを決めた。

 

□公式予選  天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 Q1開始29℃/35℃、Q2終了 26℃/33℃

 

 

■濡れた路面に翻弄されたQ1はカルソニック IMPUL GT-Rがトップタイム

 2018 AUTOBACS SUPER GTのシリーズ唯一の海外戦である第4戦「Chang SUPER GT RACE」の予選日。タイのチャン・インターナショナル・サーキットは午前中の練習走行時には晴天で汗ばむほどの陽気であったが、午後になりピットウォークが終わったあたりから雨が降りはじめ、コースの状況は一変した。
 雨は上がったものの、路面には完全に水が被ったヘビーレインの状態だったため、回復を待って予選自体の開始が15分遅れとなり、現地時間の午後3時20分から予定されていたGT500クラスのノックアウト予選Q1は、3時35分からとなった。先に行われたGT300クラスのQ1ではスタート直後こそ水煙を上げながら各車が走行をしていたが、セッション終わりにはレコードラインを走行する車両から水煙は見えなくなっていた。
 とは言え、GT500の予選Q1でも序盤はウエット用タイヤでの走行となる。その中、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生)はコース状況のチェック周回をすると、すぐにスリックタイヤに交換して再びコースへと戻っていく。それに続いて続々とピットへ戻る車両が現れるが、さらにその後、今度はスリックに履き替えておきながら、再びレインタイヤへ戻すチームなどもあり、多くのチームが路面状況に翻弄される。
 この難しいコンディションの15分間のセッションも終盤になると、コースの状況は改善。レコードラインは乾き始め、次々とタイムも向上していく。トップもNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(高星明誠/1分29秒758)、No.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/1分29秒736)、No.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(中嶋大祐/1分29秒628)と目まぐるしく変わっていく。
 そして、残り2分を切って再びトップに立ったのが、1分27秒015のタイムをたたき出したNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹)。結果、NISSAN GT-R NISMO GT500が2台、Honda NSX-GTが4台、そしてLEXUS LC500が2台の8台がQ1を通過。装着タイヤから見れば、ヨコハマユーザーの全3台がQ2に進出した。

 

 

■Q2はNSX-GT同士のポール争いに!最後の最後にMOTUL MUGEN NSX-GTがポール奪取!!

 予選Q2は午後4時18分から10分間のセッションとなる。そのスタートの時点ではコースはほぼドライだが、頭上にはまだ雲があって、いつ雨が降り出すかわからない状況だ。そのため、スタートと同時に各車がすぐにコースイン。
 残り5分の時点で、No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大)が1分23秒458のタイムでトップへ浮上。一昨年記録されたコースレコード1分24秒307(WedsSport ADVAN RC F/関口雄飛)を大きく書き換える好タイムだ。
 チェッカーフラッグが最初に降られた時点でも、KEIHIN NSX-GTのトップは変わらず、これで決まりかと思われた、最終のアタックでNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀)が、驚異的な1分23秒341でフィニッシュ。これでMOTUL MUGEN NSX-GTのポールポジションを獲得した。

 TEAM MUGENが単独チームとして、前回ポールポジションを獲得したのは2001年の開幕戦(TIサーキット英田/ロックタイト無限NSX/道上 龍)以来となる。武藤英紀は、2016年の第6戦鈴鹿(ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT)以来2回目。ヨコハマタイヤのポールポジション獲得は2017年の第6戦鈴鹿のKONDO RACINGのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ以来となる。
 2番手にはNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大)が入り、決勝レースではフロントローに2台のNSX-GTが並ぶこととなった。3番手にはLC500勢トップとなるNo.39 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン)、4番手にGT-R勢トップのNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が入った。

 

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