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Race Report
2018.07.01
Rd.4 決勝GT500:LC500同士の激闘を制したDENSO KOBELCO SARD LC500が今季初勝利!

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第4戦 チャン・インターナショナル・サーキット(タイ):決勝 GT500レビュー

7月1日午後、2018 AUTOBACS SUPER GT第4戦「Chang SUPER GT RACE」の決勝レースがタイのチャン・インターナショナル・サーキットで行なわれた。GT500クラスでは、No.39 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/小林可夢偉)が今季初勝利を挙げ、小林にとっては嬉しい初優勝となった。GT300クラスはNo.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)が優勝した。

 

□決勝レース  天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 スタート時:32℃/47℃>20周時点:28℃/38℃、40周時点:29℃/40℃

 

 

 

■完全ドライの決勝レースはLC500勢がスピードを取り戻す

 今季第4戦、海外戦の「Chang SUPER GT RACE」の決勝日は、朝から雲一つない青空に恵まれたブリーラムにあるチャン・インターナショナル・サーキット。連日夕方に雨の予報があるレースウィークで、前日の予選でもスコールの影響があった。だが、この決勝日は昼間の雨は予報されず。終日好天に恵まれ、非常に暑い一日となった。
 全66周で争われる決勝レースは、現地時間の午後3時にフォーメーションラップがスタート。午後3時3分に決勝レースは始まった。ポールポジションのNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀)は好スタートを決めたものの、予選2位のNo.17 KEIHIN NSX-GT(小暮卓史)は出遅れ、それを3番グリッドのNo.39 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン)が捉えて2番手に浮上する。
 11周目には、17号車とNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が接触し、No.19 WedsSport ADVAN LC500(山下健太)がこれらをパス。4番手争いは、17号車、24号車、No.12 カルソニック IMPUL GT-R(ヤン・マーデンボロー)、No.6 WAKO'S 4CR LC500(フェリックス・ローゼンクヴィスト)の4台の青いマシンが連なってつばぜり合いが続き、その中から6号車が抜け出していく。そして、この争いが大きく動いたのが、23周目。GT-R勢の2台、12号車と24号車がホームストレートで接触。24号車がはじかれて、コースオフ。リタイアを喫してしまった。
 トップの16号車は後続を引き離すかに見られたが、次第に39号車に追いつめられていき、19周目にトップが交代。16号車は6号車にも先行を許し、前半のスティントを終える。トップ以外ではピットイン前もポジションが入れ替わる混戦だったが、トップの39号車はマージンを一時7秒近く広げた。

 

 

■小林可夢偉のDENSO KOBELCO SARD LC500が逃げ切って、自身の初優勝を掴み取る

 ルーティンのピットインは25周目、No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大)から始まった。そこから、No.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)、そしてNo.64 Epson Modulo NSX-GT(ベルトラン・バゲット)とまずはNSX-GT勢が早めのピットイン。しかし100号車は異変を感じ、すぐにピットに戻ってホイルのナットの増し締めをしたため大きく遅れる。その後ピットへ入った16号車もドアが閉まらないトラブルで作業が長引き、1号車と38号車ではタイヤ交換でトラブルと、ピットはいつも以上に混乱。一方、GT-R勢では、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(千代勝正)は4輪無交換、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生)もリアタイヤ無交換を採り、後半に勝負を賭ける。
 レースも折り返しを過ぎた36周時点で、GT500クラス全車がルーティンのピット作業を終了。この時点のトップ4は、No.39 DENSO KOBELCO SARD LC500(小林可夢偉)、No.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也)、No.19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資)、No.36 au TOM'S LC500(関口雄飛)とLC500勢が独占していた。

 

 

 このトップ争いは次第にヒートアップ。中でも、予選10位から中嶋一貴、関口と繋いだ36号車のペースは凄まじく19号車をパスし、さらに前を行くトップ2台の追いついてしまった。
 これでトップ争い三つ巴に。56周目には39号車に仕掛けた6号車がオーバーラン。そこをすかさず、36号車がパス。6号車をしのいだ39号車の小林だったが、36号車関口の猛攻を受けた。この戦いは最終ラップに悲劇が起こる。最終ラップの1コーナーを立ち上がった36号車が突如ペースダウン。なんと、36号車は燃料切れを起こしてしまった。結局、チェッカーを受けられずにコースサイドにストップし、無念の10位でレースを終えた。一方、2位はNo.6 WAKO'S 4CR LC500、3位はWedsSport ADVAN LC500で、LC500の今季初優勝は表彰台独占で達成された。4位にもNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路>石浦宏明)とLC500が入り、5位にNSX-GT最上位のNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(後半は武藤英紀)、6位にGT-R最上位のNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹)となった。

 小林可夢偉はSUPER GT参戦3戦目にして初表彰台が初勝利。コバライネンは通算3勝目で、この優勝によるポイント加算で、ドライバーズ・ランキングトップに。ランキングの2位には今大会ノーポイントの11位に終わったNo.100 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴/ジェンソン・バトンとなった。

 

 

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