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Race Report
2018.08.04
Rd.5 予選:ポールポジション記者会見

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第5戦 富士スピードウェイ:ポールポジション記者会見

GT500 Class

No.23 MOTUL AUTECH GT-R

 

「熾烈な戦いのQ1でトップタイムを出せたことでホッとした」

松田 次生

今回はクルマ的には(ウェイトハンディが)重くて、厳しい戦いになると思っていましたが、朝の公式練習を走ってみたらフィーリングも悪くなくて、(セッションの)トップタイムをマークすることができました。燃料流量リストリクターで(エンジンパワーが)絞られているのでセクター1では速いクルマにコンマ数秒は後れをとっていますが、それ以上にセクター3で速く走ることができました。
公式予選では僕がQ1担当で、Q2を担当するロニー(クインタレッリ)選手に繋げることが僕の仕事でした。(公式練習に比べ)気温が高くなったので、(それに合わせた)初めて履くタイヤで走ったのですが、これがうまく機能してくれました。最近は各車のタイム差が小さく、突破するのも至難の技と言われるほどQ1が熾烈な戦いになっています。そこでトップタイムを出せたことでホッとしました。そうしたらQ2ではロニー選手が素晴らしい仕事をしてくれました。今回ポールを獲ることができた要因としては、ミシュランタイヤさんががんばっていいタイヤを用意してくれたこと。そしてクルマに関しても、前回の富士(第2戦)では優勝しましたが、レース後に僕たちが速いところとそうでなかったところをチームとちゃんと分析し対策したこと。良いタイヤとクルマ。これがポールを獲る上で大きかった。
ただ一発の速さは証明できましたが、レースでのロングランについては確認できてないので、その辺りを明日のウォームアップで確認する必要があります。でも今日の予選では気温/路温が高かったのですが、明日の決勝も午後1時半スタートで暑くなると思うので、このタイヤに合っていると期待しています。富士はブレーキに厳しく(第2戦の)500kmでもきつかったので、(807kmになる第5戦は)ブレーキについても心配しています。ただ攻めるだけじゃなく労わりながら走る必要があると思います。もちろんタイヤも同じですね。

 

「ホームコースのような富士では、何か特別な力が湧き出る」

ロニー・クインタレッリ

ポールポジションは去年の最終戦以来。前回の富士(優勝した第2戦)では調子は良かったのに予選でポールを獲ることができなくて、悔しい思いをしました。今回、2番手(No.24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R)とのタイム差は僅かでも、ポールを獲ることができて本当に良かった。Q1で(松田)次生選手がトップタイムをマークしていたけど、2番手以下とは僅差だったから、僕としてはQ2を最初から最後までフルプッシュしました。セクター1で少しロスがあったけど、そこから何とか挽回できました。
朝の公式練習では前半を走ったのですが、富士では初めてというくらいクルマは最初から(セットアップが)決まっていました。だからクルマのセットをいじることなく午後の予選を迎えることになりました。午後の公式予選では路面温度も高くなりましたが、フィーリング的には悪くなくて、一発のタイムもちゃんと出すことができました。タイヤが良かったことももちろんですが、クルマの方も持ち込みのセットがこれまでにない初めてのもので、それがうまく機能してくれました。
あと、富士は僕たちにとって(多くの日産応援団が来てくれて)ホームコースのようなもので、何か特別な力が湧き出るようです(苦笑)。これまでも夏の暑い時期に行われた鈴鹿での1000kmレースでは良いレースができていたので、明日もいいレースをする自信はあります。ただ去年までと違ってブレーキに厳しい富士なので、攻めるだけではなくブレーキやタイヤに優しい走りを心掛ける必要もあると思っています。

 

 

 

GT300 Class

No.25 HOPPY 86 MC

 

「決勝はみんなで最初から最後までプッシュし続けて優勝したい」

松井 孝允

今回は朝の公式練習からクルマのバランスが良かったですね。Q1を通過してQ2担当の坪井(翔)選手に繋げるのが今回の僕の仕事でしたが、Q1を走って感じたことを伝えて(それを活かして)彼がポールを獲ったということで、本当に嬉しいです。僕たちマザーシャシー勢は、ポールを獲らないことには勝てないので、これで明日の決勝でも優勝を狙うことができます。
GT500だとブレーキが厳しいとのことですが、僕たちはエンドレスさんと一緒にブレーキを開発してきています。同じようにヨコハマさんと良いタイヤも開発してきました。前戦タイで出たトラブルに関しては、チームの方で完璧に対策してくれました。
ライバルは55号車(No.55 ARTA BMW M6 GT3)と0号車(No.0 グッドスマイル 初音ミク AMG)、10号車(No.10 GAINER TANAX triple a GT-R)。彼らは一発の速さだけでなくロングランのペースも速そうですから、彼らをマークして行きます。もちろん他も見ながらプッシュするだけです。守りのレースでは絶対に勝てない、プッシュしないと勝てない、と思うので、明日の決勝はドライバーみんなで最初から最後までプッシュし続けて、優勝したいです。

 

「Q2を初めて走ることになり、プレッシャーが半端なかった」

坪井 翔

初めてのポールポジションですが、Q2を走るのも今回が初めてなんです。もう、それだけでドキドキでした。前戦のタイで悔しい思いをして、その分も今回はがんばろうと思う反面、富士はマザーシャシー勢にとって苦手とされてきたサーキットです。でも朝の公式練習を走ってみるとフィーリングも良くて、もしかしたらポールを獲ることができるかも、と思うようになりました。
Q1では松井(孝允)選手が素晴らしい走りを見せてくれたので、走る前からプレッシャーが半端なかったですね。でも朝の練習からクルマが速いことは分かっていたので、何とか自分なりにベストな走りをしようと思いました。それにQ1が終わった後、松井選手からQ1でのフィードバックがあり、Q2ではクルマのポテンシャルを引き出してポールポジションを獲ることができました。もちろん、ドライバーも全力を尽くしましたが、何よりも、こんな素晴らしいマシンに仕上げてくれたチームの皆に感謝したいです。チームが完璧なクルマに仕上げてくれたので、あとはドライバーががんばるだけでしたから。
今日の公式予選では、パフォーマンスを絞り出してポールを獲ることができたことを誇りに思っています。そして、明日の決勝はプッシュあるのみ。今日の予選と同じようにクルマのパフォーマンスを絞り出し、ライバルより速く走って優勝したいですね。

 

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