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Race Report
2018.08.05
Rd.5 決勝GT300:ARTA BMW M6 GT3が記録的な富士3連勝を独走で決める!

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第5戦 富士スピードウェイ:決勝 GT300レビュー

2018 AUTOBACS SUPER GT第5戦『FUJI GT 500mile RACE』の決勝レースが8月5日、静岡県の富士スピードウェイで行われた。シーズン最長の500マイル(約807km)で行われたレースで、No.36 au TOM'S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)がGT500クラスの優勝を果たした。GT300クラスは、富士を得意とするNo.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー)が優勝。これで、高木はクラス最多勝を更新し、同一コンビでの同一サーキット3連勝というSUPER GT記録を打ち立てた。

 

□決勝レース  天候:曇 | コース:ドライ | 気温/路面温度 スタート時:32度/47度、15時25分:31度/45度、17時30分:29度/34度、終了時:28度/34度

 

 

 

■予選2位のARTA BMW M6 GT3が序盤に独走態勢を築く

 夏休みシーズンの日曜日とあって、3万8,300人という大観衆を集めた富士スピードウェイ。午後1時30分、静岡県警の白バイ9台、パトカー4台の先導による交通安全啓発パレードに続き、1周のフォーメーションラップの後、SUPER GTでは初めてとなる500マイルのレースの火ぶたが切られた。

 GT300クラスは、ポールポジションのNo.25 HOPPY 86 MC(坪井翔)がトップでTGR(第1)コーナーに飛び込み、No.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一)、No.10 GAINER TANAX triple a GT-R(吉田広樹)、No.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン)、No.0 グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡龍也)と続いていく。
 上位陣では、8周目のTGRコーナーでNo.55 ARTA BMW M6 GT3がNo.25 HOPPY 86 MCをかわしトップに浮上し、見る間に独走状態に持ち込んだ。3番手にはNo.10 GAINER TANAX triple a GT-Rが続き、No.0 グッドスマイル 初音ミク AMGが4番手。後方ではNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)、No.31 TOYOTA PRIUS apr GT(平手晃平)、No.2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規)が、四つ巴のバトルを展開し序盤のレースを盛り上げた。
 一方、このレースは4回のピットストップが義務づけられているが、GT300クラスでは500マイルというレース距離は、3回のピット作業で走りきれる距離。序盤のトラフィックでのタイムロスを嫌って、No.88 マネパ ランボルギーニ GT3、No.96 K-tunes RC F GT3、No.60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3らが1周目を終えてピットインし、規定のピット作業を終える。また、No.7 D'station Porsche、No.18 UPGARAGE 86 MCは、GT500車両が後方から近づこうかという6周目を終えて、No.65 LEON CVSTOS AMGは8周を終えてピットインしている。

 

 

■長距離戦らしく様々なレース戦略が繰り広げられる

 これで、いち早くピット回数をこなしていく組と、距離を均等に割ったスティントでレースを進めていく組に分かれていく。均等にレースを進めていく組では、No.55 ARTA BMW M6 GT3が首位を走り、No.25 HOPPY 86 MCが続く展開。また、55周目にNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTを(嵯峨宏紀)をかわしたNo.0 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝)が3番手につけていった。
 かたや早めにピットインをこなした組では、No.88 マネパ ランボルギーニ GT3が最上位。No.65 LEON CVSTOS AMGが続き、No.7 D'station Porscheがその後方に続く。最終的にどちらの組が速いのか、そして中盤に長いスティントをこなさなければならない早めのピットイン組は終盤に向けて速さを保てるのかは、終盤にならなければ分からない展開となっていった。
 レース終盤、122周目にNo.25 HOPPY 86 MCがピットインすると、ピットインを早めた組もそうでない組も、残り周回数を図ったようにそこから133周目の間に続々とピットイン。4回の規定のピット作業をこなしていく。

 

 

 上位陣が最後のピットインを終えてみると、首位は序盤リードを奪って以降、富士での圧倒的な強さをみせてきたNo.55 ARTA BMW M6 GT3が大きなマージンを築いていた。そして大差をキープしたまま、164周を走りきりトップチェッカー。高木とウォーキンショーは第2戦富士に続き今季2勝目をマーク。ドライバー2人は、ランキングでも首位に浮上した。高木は自身が持つクラス最多勝を20勝に更新。彼らの富士3連勝は、同一コンビでの同一サーキット連勝のSUPER GT新記録ともなった。
 2位はひとつずつポジションを上げてきたNo.0 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)がつけ、2017年チャンピオンが今季初表彰台を獲得。そして3位にはNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/平手晃平)が入り、今季3回目の表彰台を獲得して、ランキングでも2位に浮上。終盤にピット作業を早く行った組の最上位であったNo.65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)が、終盤No.25 HOPPY 86 MCをオーバーテイクして4位でフィニッシュ。レース途中でコースアウト、スピンがあったNo.25 HOPPY 86 MCは5位となった。

 

 

 

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