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Race Report
2018.08.05
Rd.5 決勝:優勝記者会見

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第5戦 富士スピードウェイ:優勝記者会見

GT500 Class

No.36 au TOM'S LC500

 

「残り3戦ですが、ここから勝負に行きたいですね」

中嶋 一貴

今回の富士で勝たないと、僕たちにとっての今シーズンが終わってしまう。そう考えてレースに臨んでいたので、勝つことができてホッとしています。このコンビでは初優勝ですし、TEAM TOM'Sとしても初のワン・ツー・フィニッシュということで、チームにとってもうれしい週末になりました。
(終盤までトップを走っていた)TEAM IMPULさんには申し訳ない気持ちもありますが、僕たちのクルマの速さは彼らと同等か、部分的には上回っていたと思っています。だから僕たちドライバーはノーダメージで走りきることだけを考えていました。
ピット作業でハプニング(2度のタイヤ交換時の遅れ)が起きた時には、少しガッカリしたところもありました。正直なところ、最後のピットインで(関口)雄飛に変わった時には“2位でも仕方ないのかな”と思ったりもしました。僕はともかく、雄飛には不運続きで“ちょっと酷かな”とも思いました。でも雄飛が最後まで諦めずに走ろうとしたことでご褒美として1位が手に入ったんだと思いました。雄飛にとっても良かったな、と。
ここまで不運なレースも多かったのですが、“どこかで1回勝ったら帳尻が合うだろう”と考えてもいました。残り3戦ですが、ここから勝負に行きたいですね。

 

「最後のスティントでは、ブレーキに随分気を遣った」

関口 雄飛

今年からTEAM TOM'Sに移籍してきて、今回が初優勝、というか初めての表彰台で、とても嬉しいです。チームも初のワン・ツーということで本当に良かったです。
ピット作業でのタイムロスは、人間なのでミスもある、仕方ない、と思っています。だって、怒ったところで(ロスした)時間が取り戻せるわけじゃないですからね。それよりも“少しでも追い上げて行こう”と気持ちを切り替えました。僕は最初と中間、そして最後のスティントを担当したのですが、レース前から『ブレーキがきつくなるから』と聞かされていたので、特に最後のスティントでは、随分気を遣って走りました。フィーリング的には問題はなく大丈夫だったのですが、摩耗的に厳しくなるだろうと。だからストレートエンドで通常のブレーキングポイントより大分手前で、一度アクセルオフしてブレーキを踏んだりして、確認しながら走っていました。終盤、トップスピードにばらつきがあったのは(その計測地点である)ストレートエンドで、通常のブレーキングポイントより大分手前で、一度アクセルオフしてブレーキを踏んだりしていたからだと思います。クルマ自体、最後まで持ってよかったです。
次回からは(ウェイトハンディが)50kgを超えるので燃リス(燃料流量リストリクター)が絞られることになります。GT500で走るようになってから6シーズン目なんですが、燃リスが絞られるのは初めて。だからちょっと興味があるというか楽しみな部分もあります(苦笑)。ただ次回のSUGOは燃リスの影響が少ないコースなので、上位を狙いたいですね。

 

 

 

GT300 Class

No.55 ARTA BMW M6 GT3

 

「次のSUGOでもちゃんとポイントが獲れるよう準備します」

高木 真一

前回のタイでは2位を走っていたのに、スローパンクチャーで台無しになってしまいました。ただその時は、正直言って5〜6位を走っていたらいつの間にか2位になっていた感じで“(2番手走行は)できすぎだったんじゃないかな”とも思っていました。そして、今回の富士は元々BMW M6 GT3にとっては相性がよく、好結果を残せてきているので“タイでノーポイントに終わったことで、ウェイト(ハンディ)が増えなくてよかった”と気持ちを切り替えてレースウィークに臨みました。実際問題、タイで2位に入って+30kgのウェイトを載せていたら、今日の結果はなかったと思います。
もちろん、今回は優勝が目標でしたが“最低でも表彰台を”と思っていました。タイヤを供給してくれるブリヂストンさんも含めて、チームの皆が一丸となっていいクルマに仕上げてくれ最高のレースウィークになりました。個人的に通算優勝20勝の最多記録は、特に気にしてはいません。
次回のSUGOはM6にとってはあまり相性が良くないので、ラスト2戦、得意なオートポリスともてぎでがんばるのは当然ですが、来週のSUGOテストにも参加して、そこで増えたウェイト(ハンディ)を積んでクルマを合わせこみ、完走狙いというか、ちゃんとポイントが獲れるよう準備します。

 

「優勝で流れを取り戻すことができ、今の気分は最高」

ショーン・ウォーキンショー

僕は2番目のスティントと4番目のスティントを担当したのですが、スタートで高木(真一)さんが素晴らしい仕事をしてくれたので、僕は高木さんがつくってくれたギャップを拡げていくだけでした。(僕にとって)最初のスティントはハードタイヤを選びました。タイヤは最後までグリップが安定していてコンシスタントな(ラップを刻める)スティントとなり、高木さんが作ってくれた流れを、より確かなものにすることができました。最後のスティントはミディアムタイヤを選んで走りました。路面温度も少し下がっていたようですが、このコンディションとミディアムタイヤとはとても相性が良く、グリップも最後まで安定していて最高な結果になりました。
前回のタイでは2位を走っていたのに、スローパンクチャーでノーポイント。とても悔しい結果に終わっていたけど、今回の優勝で(チャンピオンシップの)流れを取り戻すことができました。今の気分は最高です! これでランキングトップになれたのは嬉しいのですが、次回のSUGOは僕たちにとってあまり相性がよくありません。でも表彰台を狙う作戦で、悪くてもポイントを獲れるようがんばってチャンピオンを目指します。

 

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