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2018.08.26
【鈴鹿10H:決勝】グッドスマイルAMGの谷口/片岡/小林組が予選21位から日本勢最高の5位に!Audi Team Hitotsuyamaも8位となる

【鈴鹿10H:決勝】グッドスマイルAMGの谷口/片岡/小林組が予選21位から日本勢最高の5位に!Audi Team Hitotsuyamaも8位となるの画像

8月26日(日)、鈴鹿サーキットで「第47回サマーエンデュランス鈴鹿10時間耐久レース(鈴鹿10H)」の決勝レースが行われた。このレースで、GT300クラス参戦チームのNo.00 Mercedes-AMG Team GOOD SMILE(Mercedes-AMG GT3)の谷口信輝/片岡龍也/小林可夢偉組が、予選21位から猛追して日本チーム最高の5位に入り、アジア賞(※)の1位も獲得した。またNo.21 Audi Team Hitotsuyama(Audi R8 LMS)のリチャード・ライアン/富田竜一郎/アレッシオ・ピカリエロもトップ10内の8位でゴールした。優勝はNo.888 Mercedes-AMG Team GruppeM Racing(Mercedes-AMG GT3)だった。

※アジア賞はドライバーの2人以上がアジア人のチームのトップ3に与えられる。

 

 

■序盤はNISSAN GT-R NISMO GT3勢が活躍を見せる

 好天に恵まれた鈴鹿サーキットでは、10時間の長丁場で戦われる鈴鹿10Hの決勝レースが行われた。午前8時のウォームアップで、早くも気温は30℃を超えた。
 スタート前のダミーグリッドはお馴染みの2列ではなく、ル・マン24時間レースのようにピット側のウォールを背に斜めに整列した。だった。セレモニーを終えた午前10時、セーフティカーに先導されてフォーメーションラップを行い、130Rを過ぎて2列の隊列となる。このままメインストレートに入り、シグナルがグリーンに。10時間の熱いレースが始まった。

 

 スタート時の気温は32℃超、路面温度は44℃に達していた。レース序盤に光ったのは予選10位からスタートしたNo.11 GAINER(NISSAN GT-R NISMO GT3)の安田裕信だ。スタートで出遅れた予選6位のNo.911 ポルシェ911GT3に先行。911号車の猛チャージを巧みにブロックして周回を重ねた。ポルシェのワークスを相手に一歩も引かないバトルに、観客は盛り上がった。
 レース中盤ではNo.018 KCMG(NISSAN GT-R NISMO GT3 2018 Model)の千代勝正が観客の注目を集める。予選はマシントラブルもあって30位からのスタートだったが、3時間経過で14位まで浮上。途中、No.07 ベントレーと好バトルを演じ、レース折り返しとなる5回目のルーティンピットインではドライバー交替せずに連続走行を敢行。だが、予選に続きマシントラブルとなり、残念ながら5時間半でリタイアとなった。
 また、No.21 Audi Team Hitotsuyama(Audi R8 LMS)はGT300チーム最上位の予選9位からコンスタントにトップ10内を走行。そして、No.00 Mercedes-AMG Team GOOD SMILEは予選21位から猛追撃。3時間後にはトップ10を伺う位置まで浮上し、5時間半には7番手まで上がってきた。No.7 D'station Racing(Porsche 911 GT3R)は、2時間半でエンジントラブルが発生し、コースサイドにマシンを止めてしまった。

 

 

 

■ラスト45分の激闘を制してMercedes-AMG Team GOOD SMILEが5位に

 No.00 Mercedes-AMG Team GOOD SMILEは、昨年のGT300チャンピオンらしく、ノーミス・ノートラブルで確実にポジションを上げていく。谷口信輝は「惨敗に終わった(昨年の)スパ・フランコルシャン24時間のリベンジ」でもあるとし、片岡、小林らと耐久らしい着実な走行を続け、ラスト2時間で5番手まで順位を上げてきた。しかし、最終スティントでNo.08 ベントレーの追い上げを受け、片岡の背後1秒弱まで迫られた。しかしこれを振り切って5位でチェッカー。アジア賞の1位も獲得した。
 日本勢として00号車に続く8位入賞を果たしたのはNo.21 Audi Team Hitotsuyama。使い慣れていなコントロールタイヤへの合わせこみで苦労するも、こちらも着実なレースを組み立てゴールした。No.11 GAINERは10番手前後を走りながらも、最後は14位でチェッカー。チームをリードしていた平中克幸は「悔しいですね。テストも十分にできないまま、決勝が初めてのロングランになりました。また少しテストをして、来年もう一度チャレンジしたい」と来季の鈴鹿10Hへリベンジを口にした。
 Honda NSX GT3のNo.34 Modulo Drago CORSE6周目に他車と接触してドライビングスルーペナルティを課せられてしまう。さらにガス欠状況に陥るトラブルもあって結局21位でフィニッシュ。他のNSX GT3はNo.10 Honda Team MOTULが18位、No.777 Carguy Racingが23位だった。 No.87/88 JLOC(LAMBORGHINI HURACAN GT3)は、中盤には上位をうかがう位置まで来ながらも、最終的には88号車が15位、87号車が17位でゴール。マザーシャシー勢ではNo.18 TEAM UPGARAGE(86 MC)がミッショントラブルを抱えながらも27位で完走。朝のウォームアップでクラッシュしてしまったNo.2 Cars TokaiDream28(LOTUS EVORA MC)は、クルマを修復してスタートから1時間後にコースイン。だが完調とはいかず、8時間近く粘ったが、結局リタイアとなった。

 

   

 

   

 

   

 

■GT300チーム最上位 コメント

No.00 Mercedes-AMG Team GOOD SMILE

 

ホームの鈴鹿でいい戦いができたことでホッとしている

谷口信輝「予選は21位に沈んだけれど、速さでは手応えもあったし、10時間という長丁場なので、順位を上げることはできるだろうと。理由はメルセデスAMG GT3の信頼性であったり、チームの仕事の確かさであったり。もちろんドライバーもノーミスで行くしかなかったね。5位というのは、今の状況で考えられるベストリザルト。上の連中の速さはちょっと桁違いだった。(昨年リタイアした)スパ・フランコルシャン24時間のリベンジという点では、まだリベンジできたとは思っていないけど、ホームの鈴鹿でいい戦いができたことでホッとしています」

 

タイヤのグリップが落ちてからは、もう根比べだった

片岡龍也「最後はきつかったね。(後続のNo.08ベントレーを)振り切ることができないと分かってからは、絶対に抑えてやろうと思った。途中、タイヤ(のグリップ)が落ちてからは、もう根比べだった。焦ってラインを外して抜かれたり、スピンしたりじゃ恥ずかしいから(苦笑)。(最終スティントの)乗り始めは外が暗くなっても気にならなかったけれど、最後の方、真っ暗になってからは見えにくくなった。後方から(ライトを)パッシングされると眩しくなってタイムが落ちるから、(バック)ミラーの向きを変えてましたよ」

 

このチームの力になることができて良かった

小林可夢偉「とてもタフなレースになりました。そんな中で5位入賞できて、これは今の僕たちの力でベストリザルトだと思っています。ドライバーもまったくミスしなかったし、チームもノーミスで、クルマはまったくノートラブル。スパ・フランコルシャン24時間のリベンジはまだできてないけど、今日はちゃんと戦えた。そう思います。僕は、いつもこのチームで戦ってるわけじゃなくて、今回は助っ人としての参加だったので、チームの力になることができて良かったと思います」

 

 

 

 

 

 

決勝リザルト (PDF)

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