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2018.09.07
【第6戦プレビュー】ここから終盤戦へ!SUGO戦はさらにヒートアップ!!

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第6戦 スポーツランドSUGO : プレビュー

毎年熱戦となるスポーツランドSUGOでのSUPER GT。今季は第6戦「SUGO GT 300km RACE」として、9月15日(土/予選)、16日(日/決勝)に行われる。昨年と異なり開催時期がシーズン後半になり、このレースを含めて残り3戦。タイトル争いを巡り、優勝や上位入賞争い、レースはよりヒートアップしてきそうだ。折しも暑さも一段落する頃、まだ緑豊かな宮城の山間のサーキットで、SUPER GTのだいご味がたっぷり詰まった一戦を堪能して欲しい。

 

 

■ここから新エンジンを投入するGT-R勢の巻き返しはあるか!?

 近年のGT500車両は開発に厳しい制限があり、シーズン中に戦闘力が大きく変わることは少ない。その少ないチャンスのひとつが、シーズン後半に投入される2基目のエンジンだ。GT500車両は1シーズンで1台が2基のエンジンを使うことができる。開幕前に開発した前半用と、シーズンを経て造られた後半用だ。この後半用エンジンをLEXUS LC500勢、Honda NSX-GT勢は前戦富士で投入。対して、NISSAN GT-R NISMO GT500勢はこの第6戦から投入する。
 当然、1戦でも後に新エンジンを投入できれば、開発時間も、ライフ(寿命)の面でも優位になる可能性はある。したがってGT-R勢にしてみれば、このSUGOが反撃の開始になるかもしれない。当然、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は、ここで勝ちウェイトハンディの減る残り2戦で追い込んでタイトル奪還というロードマップを描いていそうだ。そして、前戦富士で勝てるレースを落としたNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー)も、SUGOで勝てばまだタイトル争いに加わることも不可能ではない。GT-R勢には、正念場の一戦となりそうだ。

 

 

■タイヤの使い方も勝負を左右!ヨコハマユーザーに注目

 SUGOはコースのアップダウンが大きく、ブレーキやタイヤに厳しい。シーズンも終盤でウェイトハンディが一番重い中、特にタイヤをどう使うかがもっとも重要だろう。2016年、ここSUGOで行われた第4戦で、タイヤ無交換作戦で逆転勝ちを決めたのは、KONDO RACINGの24号車とヨコハマタイヤだった。No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠)としては、その再現を狙いたいところ。また、他のヨコハマユーザーであるNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐)、No.19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資/山下健太)も、侮れない存在になりそう。

 

 

 そして、ドライバーズランキング上位につけるNo.1 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)、No.36 au TOM'S LC500(中嶋一貴/関口雄飛。ランキング2位は関口のみ)、No.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)、No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)、No.39 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/小林可夢偉。ランキング5位はコバライネンのみ)は、70kg以上のウェイトハンディがあるだけに、確実に上位入賞、1ポイントでも多いポイントを獲得して、ウェイトハンディの減るラスト2戦を優位に戦いたいところ。逆に言えば、ここはタイトル争いのサバイバルともなるわけだ。レース中団での1ポイント、2ポイントにこだわるポジション争いも激しくなりそうだ。

 

 

 

 

■GT300の予選Q1は2組の組分け制で実施、 SUGOは皆にチャンスがある

 第6戦の行われるSUGOは、規定によりGT300クラスの出場台数は28台となる。 また、公式予選もコース上の混雑でアタックに運・不運が出るのを避けるため、今大会はA/Bの2組に分かれてQ1を行うことになった。

第6戦SUGOでのGT300クラス公式予選のQ1は、今季からの規定により2組に分けて実施

 

 さて、SUGOは非常にテクニカルで、かつアップダウンも激しいゆえに、ドライバーにもマシンにも厳しいコースだ。そうなると、セッティングに自由度の大きいJAF-GT300車両とマザーシャシー勢が優位と思われる。実際、この2年のポールポジションは、マザーシャシーの86MCが獲得している。だが、レースでは現参戦車種では3勝以上がないほどの混戦模様になる。それは、コースが混雑しやすいために、レースではパワーで抜けるFIA GT3車両のチャンスが大きくなるからだ。

 

   

 

 さらに今季はシーズン終盤の開催で、有力チームのウェイトハンディは重く、まさに誰が勝ってもおかしくない状況と言えよう。そこで今季勝利のない有力チームが要注目となりそうだ。中でもNo.10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/吉田広樹)やNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン/富田竜一郎)は大いにチャンスがあるだろう。また、RC F GT3のNo.60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(吉本大樹/宮田莉朋)とNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/中山雄一)も要注意。特に96号車はここで勝つとタイトル争いに加われるだけに、勝負の一戦となるだろう。また、マザーシャシーのNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/坪井翔)とNo.18 UPGARAGE 86 MC(中山友貴/小林崇志)にとっても、得意のSUGOだけに勝ちたい一戦だ。
 一方、ドライバーズランキング1、2位のNo.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー)、No.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/平手晃平)はウェイトハンディの大きい中、少しでもポイントを重ねるレースをしてくるだろう。シーズン終盤となり、レースの上位も下位もポジションの1つを巡り、激しいレースが見られることは間違いない。

 

   

 

 

 2018年のSUPER GTもいよいよラスト3戦。タイトルを争いの鍵となる第6戦SUGOは、GT500、GT300両クラスとも見逃せない一戦となりそうだ。スポーツランドSUGOに来場の方は存分に堪能してほしい。残念ながら行けない方はJ SPORTSのライブ中継や後日のSUPER GTプラスで、しっかり楽しんでいただきたい。

 

 

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