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Race Report
2018.09.16
Race Day Report : 第6戦 決勝日レポート Part3

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ふたりの牽引者、それぞれの万感の想い

 

 

弱点と言われたエンジンに力を入れ、エアロ部分も見直しを図り、その結果速さを見せ続けてきたNo.60 SUBARU BRZ R&D SPORT。しかし、レースを走り切ったのは3位表彰台を獲得した第3戦の鈴鹿だけだった。SUPER GT唯一のSUBARU車で、熱心な“SUBARUファン”の想いを一身に背負い、共に戦い続け、そして今回、ようやく勝利を手にした。その61号車を率いるふたりの“牽引者”に喜びの声を訊いた。

 

 

 

 

No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT
渋谷 真 総監督

トラブルが続いていたので、今はホッとしている


「ずっとトラブル続きで、満足に走れたのが今シーズンは第3戦鈴鹿だけだったので今は正直ホッとしています。
 完走すらできないという情けない状態が続いていたので、ファンの皆さんやスポンサーの皆さんには本当に申し訳ないという気持ちがずっとありました。


 今回のSUGOは練習走行からずっと調子が良くて、クルマのセットアップも決まって、ドライバーもそれに合わせてか気持ちも乗れていて、最高の状態で臨めました。その結果がポール・トゥ・ウィンという最高の形になって、やっとというか、多少なりともファンとスポンサーの皆さんに恩返しができたかなと思います。(レース後)ファンの皆さんがピットに駆けつけて祝福してくださったんですが、本当に嬉しいですね。


 レース中、1スティント目に走った山内(英輝)君から『タイヤが厳しい』という話はありましたが、それでもしっかり後続との差を広げてくれたので、(タイヤ)4本交換も思いっ切りできました。もっと低い路面温度を想定していたので2スティント目は予選で使ったタイヤよりももう少しもつタイヤを選んで走らせました。ところがレース後半は、今度は路面温度が下がって厳しくなりました。なにごとも簡単じゃないなというのが実感としてありますが、次のレースでもこの流れに乗れたらと思っています」

 

 

 

 

R&D SPORT
本島伸次エントラント代表

メカニックやドライバーたちに感謝したい


「いやぁ、やっとですよ。ハラハラドキドキでした。今年はこれまで本当に苦しいシーズンでリタイアも多かったですし、なかなかBRZの実力を出すことができずにいましたが、オートポリスのテストで良い手応えがあったので、今回のSUGOではなんとしてでも結果につなげたかったんです。運もありますけど、すべてがうまいこといけば自分たちの実力的には十分勝てると思っていたので、それが実現できて良かったなと思っています。


 ウチのメカニックたちも勝ちたくて一生懸命頑張っていましたから、それが結果につながらないことでモチベーションが下がらないか心配していたんですけど、でも勝てると信じてみんながここまで頑張ってくれたので本当に感謝したいですね。そういう意味ではドライバーのふたりもくじけずにやってきてくれたと思います。


 ゴールした瞬間はホッとしました。嬉しいのを通り越して、心からホッとしました。次のオートポリスはBRZにとって得意なコースなので上位が狙えると思っています。井口選手の地元でもありますから、連続で表彰台の一番上にいきたいですね。でも、もうここまできたら、神頼みかな(笑)」

 

 

 

 

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3年ぶりの勝利に笑顔

 

 

今シーズン、山本尚貴とジェンソン・バトンという新しいコンビでSUPER GTに参戦するNo.100 RAYBRIG NSX-GT。今大会、予選で山本がキャリア2度目となるポールポジションを獲得し、山本、バトンと繋いだ決勝ではセーフティカーランを含む波乱の展開を制して優勝。2015年第6戦SUGO以来となる勝利を達成した。今回の結果を受け、チームはドライバーズポイントで61点を計上してトップに浮上。タイトル獲得を目指し、残り2戦に挑む高橋国光監督に話を訊いた。

 

 

 

 

No.100 RAYBRIG NSX-GT
高橋国光総監督

今日のレースに関しては何も言うことはない


「レース中はモニターに釘付けでしたよ。まずウチは、昨日からいい流れがありました。ポールポジションを山本君が獲ってくれましたからね。まずバトンがQ1を突破し、Q2では山本君がすごいタイムを出して…。あの集中力はすごいと思ったね。そこから始まったような気がしますね。彼の力が色んなものを引っ張ってきたんだと思いますね。そのパワーにバトンも刺激を受けたんじゃないでしょうかね。それが形になってきたんだと思います。確かにF1ですごい活躍をしてきたけれど、SUPER GTではまだ力を出し切れてなかったですよね。今回それを打ち破る走りができたんじゃないかな。あと少しのところまできたと思いますよ。


 今日のレースに関しては何も言うことはないですよ。いつもはね、おかしな流れや不運とかに見舞われて納得いかないことがあれば、“何も言うことはない”って答えるんですが、今日の“言うことはない”っていうのは違いますからね(笑)。いい意味で言うことはない、っていうのはうれしいですね。ドライバーの頑張りももちろんですが、伊与木エンジニアとATJ(メンテナンス担当の株式会社オートテクニックジャパン)のみんな、そしてブリヂストンタイヤといったものすべてがうまく作動したことも忘れちゃいけないですね。


 バトンは、レースでは確かにヒヤッとすることもちょこちょこありましたが、まぁよく堪えてくれました。セーフティカー明けのリスタートにも全然パニクってなかったし、無線から聞こえる“OK、OK”っていう声がね、とってもリラックスしてるというか、心底“大丈夫だよ!”っていう感じでね…。その辺はさすがだなと思いましたね。まぁ今日は多くの見どころあるレースをしてくれて良かった。ほんと、勝てて良かった良かった! 次のオートポリスが待ち遠しくなりました。皆さんにも楽しみにしてもらいたいですね」

 

 

 

 

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次回、オートポリスでお会いしましょう!

 

 

第6戦SUGOラウンドは、GT500クラスではNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)、GT300クラスのNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)のともにポール・トゥ・ウィンで締めくくられました。事前には雨の予報が出されていましたが、天気も良く土・日曜には合計4万1400人のお客様にご来場いただきました。ありがとうございました。

今シーズンも残り2戦です。次回はシリーズ唯一九州での開催。ぜひともサーキットにてその行方をご覧いただければと思います!次回、第7戦「2018 AUTOBACS SUPER GT Round 7 AUTOPOLIS GT 300km RACE」は、10月20日(土)・21日(日)に、大分県・オートポリスで開催です。

また、そのオートポリス戦の前に、栃木県ツインリンクもてぎで、今シーズン最後の公式テストが10月8日(月・祝)・9日(火)に開催されます。そちらもお楽しみに!

 

 

 

 

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