News

News
2018.10.08
【公式テストもてぎ・1日目】WedsSport ADVAN LC500がベスト! 午前はGT-Rがワン・ツー。GT300はGULF NAC PORSCHE 911が最速に

【公式テストもてぎ・1日目】WedsSport ADVAN LC500がベスト! 午前はGT-Rがワン・ツー。GT300はGULF NAC PORSCHE 911が最速にの画像

公式テスト・ツインリンクもてぎ 10月8日(月・祝)

10月8日、ツインリンクもてぎでSUPER GT公式テストが開幕した。早朝から雲が空を覆っていたが、コースは1日を通じて完全なドライコンディション。午前と午後それぞれ2時間ずつのセッションが行われた。10月20、21日には第7戦オートポリス、11月10、11日にツインリンクもてぎでの最終戦を控えるだけに、各チームは本番に使用するタイヤや、それぞれのレースにあわせたウェイトハンディでのセットアップを確認していた。もてぎでの公式テストは明日まで行われる。

 

◎走行1回目 10:00-12:00
 天気/曇り 路面/ドライ
 気温/21℃〜23℃ 路面温度/25℃〜29℃(開始時は21℃/25℃)

◎走行2回目 14:00-16:45(16:25-16:35はGT300専有、16:35-16:45はGT500専有)
 天気/曇り 路面/ドライ
 気温/22℃〜23℃ 路面温度/26℃〜29℃(開始時は22℃/28℃)

 

 

午前はカルソニック IMPUL GT-Rがトップ、MOTUL AUTECH GT-Rが続く

 3連休最終日の休日とあって、早朝から多くのファンがツインリンクもてぎに詰めかけた中、午前10時から2時間のセッション1がスタートした。23分ほど経過した頃にNo.777 CARGUY ADA NSX GT3がV字コーナー手前でグラベルストップ。さらに1時間28分経過した頃に第2アンダーブリッジ(V字コーナー先)でNo.52 埼玉トヨペットGreenBraveマークX MCがクラッシュして、2度、赤旗でセッションがストップした。中断時間は都合40分近くになったため、午後のセッションが20分延長されることになった。
 セッション序盤はNo.1 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)とNo.36 au TOM'S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)が1、2番手となり、これにNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)とNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)、No.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)が絡み1分39秒台から38秒台へとタイムが削られていった。
 セッション終盤に入るころ、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)がトップに躍り出て、クインタレッリはさらに1分37秒405まで削った。だが、No.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー)の佐々木が37秒280で上回る。これが午前のトップタイムとなった。2番手はMOTUL AUTECH GT-Rで、さらにNo.1 KeePer TOM'S LC500のキャシディ、No.24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠)のデ・オイベイラが続き、トップ4のうち3台がNISSAN GT-R NISMO GT500となった。

 

 セッション1を終えて日産系チームの4台を統括するNISMOの田中利和総監督は「(テストは)まだ走り始めたばかりで、セッション1の結果だけでどうこういうことはできません。まだライバルも手の内を明かしていないと思うので…(苦笑)。ただ相対的なパフォーマンスは確かに上がっていると思います。2基目のエンジンについてもいい評価をもらっていますが、ハードウェアよりもむしろ、クルマのセットアップとかタイヤとの合わせ込みが進んできたことも大きいと思います。いずれにしても我々は残り2戦を連勝しないと(チャンピオンは)無理だと思っているので、来週末のオートポリスも含めて連勝したいと思っています」と、現状の分析と目標を語ってくれた。

 

 

午後の専有走行でWedsSport ADVAN LC500の山下が快走し初日トップに

 セッション2は午前の中断分を考慮して午後4時45分までとなった。開始からすぐにSC(セーフティカー)訓練が行われ、SC導入時の流れを各車が確認。その後、セッション2の走行が本格的にスタートした。
 序盤はNo.1 KeePer TOM'S LC500の平川が1分37秒970でトップ。さらにNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)の立川が37秒723で更新。セッション開始から1時間が経過したところでV字の立ち上がりでNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTがストップして走行が中断。
 セッション序盤から中盤まで何かしらテストをしていたのか、タイムアタックをしていなかったNo.36 au TOM'S LC500の関口が残り30分ころからペースアップ。1分37秒617まで詰めてトップに立ったところで混走の時間帯が終了となる。

 

 

 GT500の専有走行でNo.19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資/山下健太)の山下が1分37秒241をマークしトップに。au TOM'S LC500の関口は1分37秒467まで詰めるが、山下には届かず。これで午後はWedsSport ADVAN LC500とau TOM'S LC500、ZENT CERUMO LC500とLC500がトップ3となった。
 初日総合では、午後最速だったNo.19 WedsSport ADVAN LC500がトップ。これに午前トップのNo.12 カルソニック IMPUL GT-Rが続く形に。Honda NSX-GT勢ではNo.17 KEIHIN NSX-GT(タイムは午前の塚越)の8位が最上位だった。

 

 この日の走行後、GT500クラスのLC500開発を統括する株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメントの永井洋治部長は「トップタイムをマークしたと言っても、ごらんのように混戦ですよねぇ。ここをどうやって抜け出すか。ハードウェアはもう(開発が規制されていて)大きな進化は無理でしょう。だから我々としては、認められたパーツの中でベストのものを選んでチームに供給し、チームの方でもセットアップやタイヤの合わせ込みを進めてもらうしかないですね。残り2戦。元々もてぎは、(LC500が)得意としているコースなので、オートポリスで(ポイント差を)詰めて最終戦での勝負に持ち込む。これがうちの作戦です」とコメントしてくれた。

 

 

 

 

GT300は午前がマネパ ランボルギーニ GT3、午後はGULF NAC PORSCHE 911がトップ

 GT300クラスは、午前のセッション序盤でNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/坪井翔/小高一斗)がトップに立ち、No.7 D'station Porsche(藤井誠暢のみが走行)やNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/平手晃平)がこれを追う。中盤に入るとNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3(平峰一貴/マルコ・マペッリ)が更新し、平峰のマークした1分47秒263が午前中のトップタイムとなった。
 午後も混走時間はNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3がトップだったが、GT300の専有走行でNo.65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)の蒲生が2番手までジャンプアップ。更にNo.7 D'station Porscheの藤井が1分47秒317を出して更新する。
 最後にこれを上回ったのがNo.9 GULF NAC PORSCHE 911(久保凜太郎/石川京侍)だ。石川が1分47秒140とベテラン藤井を上回るタイムをマーク。これが午後のセッションのトップ、そして初日のベストタイムともなった。
 なお、No.25 HOPPY 86 MCの第3ドライバーに登録された小高は午後のセッションで初のGTドライブを体験した。

 

   

 

 

   

 

 

連休最終日で多くのファンが来訪。最終戦もてぎのチケットがあれば入場無料!

 シリーズ戦とは異なり、チームにも余裕が見受けられる公式テスト。ピット裏でサインに応じるドライバーの姿も見かけられた。また午前のセッション終了後にはサーキットサファリも実施された。
 この公式テストは、ツインリンクもてぎの入場料(大人1,000円。別途駐車料1,000円が必要)のみで観覧可能。さらに最終戦もてぎの前売り観戦券を持っていれば、本テストの入場料は無料(別途駐車料1,000円は必要)となる。
 9日には公式テストの2日目が行われるが、午前と午後に各2時間の走行があり(サーキットサファリは行われない)、ピットロード出口近くの“激感エリア”は2日目も開設される。本日同様にパドックフリーで、お昼にはオープンピットも予定されている。詳しくはツインリンクもてぎの公式サイトで確認してほしい。

 

 

 

GT500クラス・トップタイム

山下 健太(No.19 WedsSport ADVAN LC500)

クルマの調子はとてもいいです。今年一番と言ってもいいくらい。セットを変えたこともいい方に働いたようです。タイヤもヨコハマさんが新しいものを用意してくれて、それもフィーリングは悪くなかったんですが、最後にタイムが出たのはこれまでのものでした。午前は11番手。午後もずっと8、9番手で「今日は厳しいのかなぁ」って思っていましたが、セットを変えたらトップタイムをマークすることができました。
今日は(赤旗中断で)走行時間が「少し足りないかな」と思っていましたが、それでも予定していたテストメニューはすべて消化できました。明日は、もしかしたらいくつか予選シミュレーションをするかもしれませんが、ロング(長い時間の走行)のセットアップを進める予定です。

 

GT300クラス・トップタイム

石川 京侍(No.19 GULF NAC PORSCHE 911)

前戦SUGOからクルマの調子も良くて、いい流れのまま今回のテストに臨むことになりました。トップタイムがマークできたことは良かったのですが、ウチのチームの課題はレースペース。明日は久保凜太郎選手の予選シミュレーションも予定されていますが、僕はロングを走ってレースペースを上げられるようがんばります。
ここのところ調子も上向きで、結果も残せるようになりましたが、僕自身、ポルシェをドライブするのは今シーズンが初めて。シーズン中盤から終盤になって、ようやく慣れてきたことも、速くなった要因だと思います。こうして(トップ)タイムが出せたことは大きな自信になりますね。明日からもがんばります。

 

 

Page Top