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2018.10.09
【公式テストもてぎ・2日目】LC500勢が好調!au TOM'S LC500が最速!GT300はグッドスマイル 初音ミク AMGがトップに

【公式テストもてぎ・2日目】LC500勢が好調!au TOM'S LC500が最速!GT300はグッドスマイル 初音ミク AMGがトップにの画像

公式テスト・ツインリンクもてぎ 10月9日(火)

10月9日、ツインリンクもてぎではSUPER GT公式テストの2日目(最終日)を迎えた。前日と同様に朝は曇り空だったが、お昼には晴れ間も広がってきた。平日にも関わらず多くのファンがこの日ももてぎを訪れ、GTマシンの走行を見守っていた。その中、各チームは第7戦オートポリスと最終戦ツインリンクもてぎに向け、タイヤ選択とセットアップを進めるため、精力的に走行を重ねていた。

 

◎走行3回目 09:30-11:30
 天気/曇り 路面/ドライ
 気温/20℃〜23℃ 路面温度/25℃〜35℃(開始時は20℃/25℃)

◎走行4回目 13:30-15:30
 天気/晴れ 路面/ドライ
 気温/23℃〜24℃ 路面温度/31℃〜34℃(開始時は24℃/31℃)

 

 

午前はau TOM'S LC500とWAKO'S 4CR LC500でLC500がワン・ツーに

 セッション3は午前9時30分から2時間で行われた。上空は曇りだが、日射しも漏れてきてセッション後半には気温と路面温度が上昇した。序盤はNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が11周目にトップとなる1分38秒169を記録し、その後はロングランのテストを行ったのかタイムアップはなく、これがNISSAN GT-R NISMO GT500勢のベスト(午前3番手)になった。
 中盤にはNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/フェリックス・ローゼンクヴィスト)の大嶋が1分38秒154で23号車を上回る。さらにNo.36 au TOM'S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)の中嶋がこのセッション唯一1分37秒台、1分37秒610を記録。これが午前のトップタイムとなった。4番手はNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明。タイムは石浦)とトップ4の3台をLEXUS LC500が占めた。NSX-GTの最上位は5番手のNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也。タイムは野尻)だった。

 今季3度のワン・ツーを決めているHonda NSX-GTだけに、ここまでの結果はもの足りないものと思われる。だが、開発を統括する本田技術研究所 HRD SAKURAの佐伯昌浩プロジェクトリーダーは「今回は最後の公式テストということで、各チームはここまで試せなかったセットをトライしているようで、タイムはあまり参考にならないと思っています」と焦る様子はない。「それにタイヤを選ぶのが今回のメインなので、ロングのテストも多いですから」と、NSX-GT勢のテスト状況を語ってくれた。「オートポリスともてぎを2連勝できれば最高ですが、それは難しいでしょう。だから少なくともポイントをリードしたままで、ここ(最終戦のもてぎ)に戻ってきたいですね」と、残り2戦のシナリオを描いていた。

 

 

午後もLC500のワン・ツーに。WAKO'S 4CR LC500が最速タイム

 お昼休みに開催されたオープンピットには、平日ながら多くのファンが参加して大盛況となった。そして、セッション4は午後1時半から2時間の予定でスタート。朝より青空が拡がり、スタート時には気温24℃、路面温度31℃とかなり上昇した。
 各チームは主にロングランのテストを行ったようで、序盤に決まったオーダーは大きく動くことがなかった。最終的にはNo.6 WAKO'S 4CR LC500のローゼンクヴィストによる1分38秒814がトップタイム。これにNo.1 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)が平川による1分38秒942で続き、午後もLC500のワン・ツー。3番手はNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐。タイムは武藤)で1分39秒658。これがNSX-GT勢とヨコハマ勢のトップとなった。

 2日間総合では、午前のau TOM'S LC500が最速となった。

 

 

 次戦となる第7戦オートポリスをポイントリーダーで臨むNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)だが、午前はトラブルもあってセッション序盤はピット内で過ごし、山本のみの走行で12番手。午後はバトンが大半を走って8番手と、タイム的には目立たなかった。伊与木 仁チーフエンジニアは「本来的にはノーウェイトでテストするのですが、実は今回はいろいろな計測器などを載せていて、本来のウェイト(車重)より重くなっています。そもそもウェイト(ハンディ)が降ろせるといっても、クルマのバランスを考える必要があるため、重りを降ろすだけという単純なものではないんです。だから軽くなったときのバランスに変えているのですが、まだベストなセットを見つけられていない、というのが正直なところです」と現状を語る。このもてぎテストで得たデータを第7戦オートポリス、最終戦もてぎでどう生かすのか? NSX-GT各チームとHondaスタッフの腕の見せ所だろう。

 

   

 

 

 

GT300は午前がグッドスマイル 初音ミク AMG、午後はSUBARU BRZ R&D SPORTが最速に

 GT300の午前は、No.0 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)が1分47秒391のトップタイムを記録。この日は谷口が不参加で、片岡が1人で4時間を走った。これにNo.7 D'station Porsche(藤井誠暢)、No.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/平手晃平)の平手がトップ3となる。
 午後のセッション4ではNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)の山内の1分47秒939がトップ。これにNo.60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(吉本大樹/宮田莉朋。タイムは宮田)とNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/坪井翔/小高一斗。タイムは坪井)が続いた。
 GT300の各チームもロングランのテストが中心だったと思われ、ほぼ序盤で出たタイムでポジションが決まっていた。ただ、SYNTIUM LMcorsa RC F GT3の宮田は、セッション残り30分でトップ6圏外から一気に2番手までジャンプアップ。弱冠19歳、FIA-F4 2年連続チャンピオンのポテンシャルをみせた。

 ランキングトップのNo.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー)は午前7番手、午後14番手、2日間総合でも14番手に終わった。高木は「オートポリスは(タイヤ)テストで走ってないので、これまで好成績だった印象のあるもてぎを勝負どころと考えていたんです。ウェイト(ハンディ)を降ろして走り始めた当初は『随分クルマが軽くなったなぁ』と感激していたんですが、すぐに慣れてきて(苦笑)。で、周りを見たら皆、意外に速くて、ちょっと困ったなぁと思い直しているところです。まあオートポリスも意外に好成績だった印象があるので、ウェイトが重い分も合わせて何とか上位につけて、余裕を持って最終戦に臨みたいな、というのが作戦と言うか希望です」と、残り2戦を展望していた。

 

   

 

 この日でツインリンクもてぎでの公式テストは終了。シーズンも残り2戦といよいよ大詰めだ。次回は2週間後(10月20、21日)、オートポリスで開催される第7戦。タイトル争いへの生き残りをかけたサバイバルバトルに注目だ!

 

 

   

 

   

 

 

GT500クラス・トップタイム

中嶋 一貴(No.36 au TOM'S LC500)

テストはまずまず順調でした。やりたいことがあと少しありましたが、テストプログラムはすべて消化することができました。2日目のトップタイムをマークすることができたし、どのセッションでもまずまずいいタイムをマークできました。それだけに、クルマに対する手応えも、ちゃんとつかむことができました。
ただ、今回はあくまでもテスト。実際にレースウィークになったら、ライバルチームもまだまだタイムが上がってくると思います。もちろん僕たちにも、まだ伸び代は残っていると思っています。残り2戦。僕たちがチャンピオンを獲る(ドライバーズは関口雄飛のみ)ためには2連勝するしかない。その気でがんばります。

 

GT300クラス・トップタイム

片岡 龍也(No.0 グッドスマイル 初音ミク AMG)

今日は谷口(信輝)さんが不在で、僕1人で4時間走りきりました。いい練習になりましたよ(笑)。クルマの手応えは悪くないですね。ただ大きな余裕があるわけでもない。次戦のオートポリスも最終戦もてぎも“どこまで攻めたタイヤを選ぶか?”がポイントになると思います。安全策を採っていたのでは勝つことは無理。かなり攻めた作戦でタイヤを選んで、それにクルマを合わせ込んだセットアップをする。
ただ、オートポリスは天候(路面コンディション)が読み難いです。今は、寒くなると予想しているのですが、(タイヤをオーダーできる)締め切りまで少しあるのでエンジニアさんと相談して決めたいと思います。

 

 

→ 【公式テストもてぎ】走行3回目

→ 【公式テストもてぎ】走行4回目/総合結果

 

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