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2018.10.10
ARTAのGTマシン2台と3選手がもてぎ近郊の芳賀南小学校を訪問。“夢の実現”をテーマに特別授業を行う

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 快晴に恵まれた10月10日、前日まで行われていたツインリンクもてぎでの公式テストを終えたばかりのAUTOBACS RACING TEAM AGURI(ARTA)のドライバー3人が、No.8 ARTA NSX-GT、No.55 ARTA BMW M6 GT3を携えて、栃木県の芳賀町立芳賀南小学校を訪問。5、6年生の87名を前に「夢の実現」をテーマとした課外授業を行った。
 ARTAが主催する学校訪問は、今年ではや6年目。SUPER GTを統括するGTアソシエイションと開催サーキットが協力して行われている。今回は最終戦(11月10、11日)が行われるツインリンクもてぎを運営する株式会社モビリティランドの協力により、もてぎの近隣にある芳賀南小学校での特別授業となった。ARTAが同小学校を訪問するのは、2015年以来の2度目になる。

 

 この日、芳賀南小学校を訪れたのはGT500クラスに参戦している野尻智紀/伊沢拓也(No.8 ARTA NSX-GT)両選手と、GT300クラスに参戦している高木真一選手(No.55 ARTA BMW M6 GT3)の3名。課外授業は多目的室での座学からだ。司会のSUPER GTオフィシャルアナウンサーのピエール北川さんが、3名のドライバーを招き入れて授業がスタート。続いてビデオ映像を見ながら北川アナウンサーが、SUPER GTと“先生”たちを改めて紹介する。

 

   

 

 

 そして授業はグラウンドに移動して、児童が楽しみにしていたGTマシンの前に。前日までツインリンクもてぎで行われていた公式テストに参加していたARTA NSX-GTとARTA BMW M6 GT3そのもので、まだテストの名残の汚れや傷もあり、臨場感もたっぷり。興味津々の児童たちを前にドライバーがGTマシンの仕組みを説明していく。

 

   

 

   

 

 お待ちかねのエンジン始動では、NSX-GTとM6 GT3が同時にスタート。児童たちが興味深げに成り行きを見守っていると、2台のエキゾーストノートが高らかに吹き上がる。大きい音量に慌てて耳を抑える児童の姿も見受けられた。そして、エンジンの回転を何度か高めるブリッピングを繰り返してから、同時にストップ。一瞬の静寂の後、児童たちは歓声を上げて拍手をしてくれた。
 3選手と児童達は、そのまま校庭でメインテーマである“夢の実現”について語り合う。まずは北川アナウンサーが聞き手となり、3選手がレーシングドライバーになるという、自らの夢の実現について語っていく。野尻選手は5歳の時に乗ったカートが切っ掛けでレースに興味を持ったと言う。また、伊沢選手も同様にカートから始めており、「初めて乗ったのは小学校の高学年だったから、ちょうど皆さんと同じ年齢のころだね」と語ると、児童たちも興味が増したのか、身を乗り出すようにして話に聞き入っていた。一方、高木選手は「お兄さんの影響でクルマに興味を持ち、サーキットに連れて行ってもらってレースに興味が湧いた」と言い、高校卒業後に一度は就職してから、改めてレースへの一歩を踏み出した、と自らのレース半生を語っていた。

 

   

 

 夢を叶えたい児童たちへのアドバイスと問われると、野尻選手は「だれにも負けない、負けたくないという強い気持ちを持ち続けることが大事」ときっぱり。伊沢選手はかつてサッカー少年だったことで体力的に鍛えられ、今に役に立っているとして「君たちが今やっていることで(夢の実現に)ムダなことは一つもない」と続けた。そして最後に高木選手が「最後まで(夢を)諦めなければ、必ず道が開ける」と児童たちにエールを贈った。
 質疑応答になると、児童たちから速さに関して「レーシングカーは1秒間にどのくらい進むのか」との質問が。これに対して伊沢選手と野尻選手が掛け合いで「1秒でどのくらい進むか、という言い方は難しいけど、最高速は?」「最高速でいうなら時速300kmくらいは出ます」「時速300kmだと1秒間にどのくらい進むかは、たぶん(担任の)先生が計算してくれると思います(笑)」と話が弾んでいく。そして「時速300km出る乗り物と言えば?」との伊沢選手の逆質問に、児童が「新幹線!」と声を上げる。「そう。でも新幹線はゆっくりゆっくり加速していって、随分経ってから時速300kmになるんだけど、このNSX-GTはあっという間。そう、この校庭の端から端まで行く間に、もう300kmになってる。そのくらい加速が凄いんだ」とGTマシンの加速の凄さを分かりやすく説明。児童たちも頷きながら納得した様子だった。

 

   

 

   

 

 最後に、3人のドライバーと児童87名が2台のレーシングカーの周囲に集まって記念写真に収まった。特別授業はこれで終了となったが、ドライバー3人から教室に戻る児童たちに記念品が手渡されると、多くの笑顔が溢れてドライバーらも笑顔になっていた。

 

   

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