News

News
2018.10.12
【第7戦プレビュー】残り2戦とシーズンも佳境! オートポリスは激戦必至!!

【第7戦プレビュー】残り2戦とシーズンも佳境! オートポリスは激戦必至!!の画像

第7戦 オートポリス : プレビュー

昨年は第3戦として5月に開催されたオートポリス戦(大分県)が、今年は第7戦「AUTOPOLIS GT 300km RACE」として10月20日(土、予選)、21日(日、決勝)に開催される。一昨年は地震被害で中止となったが、九州唯一のSUPER GTだけに再開された昨年は大いに盛り上がった。今年は、シーズン終盤の第7戦であることに加え、ウェイトハンディも前戦より軽減されるため、一層激しいレース&バトルが展開されるだろう。チャンピオンへの王手、いや決定の瞬間もあり得る一戦だけに、絶対見逃せないものになりそうだ。

 

 

■ハンディ軽減でも厳しい?NSX-GTの上位勢。しかし可能性はあり

 SUPER GTのウェイトハンディ制では、第2戦から第6戦まではドライバーの獲得ポイント(ペアでポイントが異なる場合は多い選手)×2kgがハンディとなる。しかし、第7戦ではそれまで全戦参加の場合、獲得ポイント×1kgに軽減される。このため、前戦SUGOでNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)は80kgを背負っていたが、ランキングトップで挑む第7戦オートポリスでは61kgと減少する。ただ、GT500では最大ハンディだけに厳しい戦いとなるは変わりない。表彰台を目指して、ランキングトップのまま最終戦に臨むことが彼らの目標だろう。SUGOでは80kgにもかかわらず優勝した実力があるだけに、連勝しても不思議ではない。もし100号車が勝てば、ライバルの結果次第だが、ここでチャンピオンが決まる可能性もある。
 NSX-GT勢でもそれぞれがライバルだ。まして、中高速コーナーの多いオートポリスはNSX-GTが得意とするレイアウトだ。ランキング2位のNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)やNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)も今季2勝目を、最低でも100号車の前での表彰台を狙ってくるだろう。ただし、NSX-GTはオートポリスが得意としたが、意外にも優勝は13戦2勝と少ない。また、ミドシップのNSX-GTはライバルに較べてピックアップ(タイヤかすがタイヤに張り付いてペースが落ちる)が起こりやすいことなどは不安材料ではある。

 

 

■相性抜群のGT-Rか、それとも昨年勝利のLC500が逆襲を狙う

 ドライバーズランキングでNSX-GTの2台を追うのが、昨年の王者であるNo.1 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)だ。今季ここまで全戦でポイントを確実に挙げてきたが、まだ勝利がない。ここで勝って昨年同様にランキングトップで最終戦に挑む。それが彼らの最良シナリオだろう。これまでLEXUS車はあまりオートポリスが得意ではなかったが、No.36 au TOM'S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)が昨年デビューのLC500で見事勝利。このデータ&感触を持って今季も勝ちに行きたい。

 

 

 そして、オートポリスで13戦5勝と抜群の相性を残しているのがGT-R だ。タイトル争いでは、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)はここで勝たないとかなり不利になる。まさに必勝の決意で臨んでくるはず。そして、同じように勝利を望んでいるのが、ここ2戦で勝てるレースを逃しているNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー)だ。その分ハンディは29kgと軽いので、頂点だけを見ての激走を期待したい。

 

 

 

■JAF-GTやMCが得意なオートポリス。だがBMWやAMGも侮れない

 注意していただきたいのは、ウェイトハンディ制では、第7戦で全車のハンディが半減する訳ではない。第7戦時点で7戦参戦のチームは半減し、参戦6戦以下のチームは半減対象とはならない。GT300クラスのポイント獲得チームでは、No.26 TAISAN R8 FUKUSHIMAがそれに当たる。そして、タイトルを争うランキングトップ10チームは、すべて半減の条件を満たしている。

 

 オートポリスの戦いに目を転じよう。中高速コーナーの多いオートポリスは、コーナリングを得意とするマシンが有利なコースだ。となれば、JAF-GT300やマザーシャシー(JAF-GT300MC)勢が速さを見せ、実際、直近の過去3戦はそれらの車両がポールポジションを獲得している。中でも昨年ポール・トゥ・ウインを決めたNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/坪井翔)は本命と言えよう。また、ランキング2位につけるNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/平手晃平)も勝ちたいレースである。前戦SUGOで優勝を遂げたNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)も連勝を決めれば、最終戦でタイトル争いができるだけに勝利だけを見て戦うだろう。

 

   

 

 対してランキングトップのNo.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー)ら、FIA GT3車両はオートポリスが得意とは言えない。しかし、コーナリング性能の良いマシンはJAF-GT300やMCと十分に争えるはず。中でも55号車は昨年3位表彰台獲得という結果を残している。今年も上位入賞で、ランキングトップを堅持したまま最終戦に向かいたい。他に活躍しそうなのが、メルセデスAMG GT3やNISSAN GT-R NISMO GT3、アウディR8 LMSか。特に昨年の王者No.0 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)や、No.65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)、No.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)にとってはタイトル争いの正念場だけに、優勝もしくは表彰台を手に入れたいところだ。
 この他では、オートポリス初登場となるHonda NSX GT3もミドシップだけに活躍が期待できる存在だ。また福岡県に本拠を持つチームのNo.5 マッハ車検 MC86 Y's distraction(坂口夏月/平木湧也)も、若手コンビが速さを見せ始めているので注目したい。

 

   

 

 

 2018シーズンもこの第7戦オートポリスを入れて残りは2戦となった。タイトル争いはもちろん、来季に向けた実績を残すために誰もが勝ちたい、1つでも上位に入りたいと思うだけに、激しいバトルが至るところで巻き起こるであろう。九州近郊の方は、ぜひオートポリスで迫力の一戦を楽しんでもらいたい。残念ながら足を運べない方は、J SPORTSのライブ中継や後日のGTプラスで、この注目の一戦を見届けてほしい。

 

 

第7戦 オートポリス:チケットのご案内

第7戦 オートポリス:エントリーリスト

第7戦 オートポリス:レーススケジュール

第7戦 オートポリス:オフィシャルステージスケジュール

Page Top