News

Race Report
2018.10.20
Rd.7 予選:ポールポジション記者会見

Rd.7 予選:ポールポジション記者会見の画像

第7戦 オートポリス:ポールポジション記者会見

GT500 Class

No.8 ARTA NSX-GT

 

野尻 智紀

「伊沢選手にネジを1本締めてもらった気がします」

朝の練習走行で伊沢(拓也)選手がトップタイムをマークしていますが、走り始めはクルマのパフォーマンスがあまり良くなかった。それで専有走行の前にセットを変えたらいい方向になって、結果的に伊沢選手がトップタイムをマークすることになりました。僕はサーキットサファリの時に予選を想定して確認したのですが、当然、サーキットサファリでクリアラップは無理ですが、それでもいい手応えがありました。

Q1でも伊沢選手がいいタイムをマークして(Q2の僕に)繋いでくれたのですが、それだけじゃなくクルマのアジャストやドライビングについても的確なインフォメーションをもらいました。それでチームはさらにセットアップを詰めることになり、僕自身もドライビングのヒントにできて、ネジを1本締めてもらったような気がしました(笑)。

(Q2の)チェッカーを受けた時に自分のタイムは分かったのですが、咄嗟に思ったのは『伊沢選手のタイムはどのくらいだったかな?』ということ。その後、(チームから)興奮した雰囲気の無線が入って、ポールを獲ったと実感しました。

明日のレースですが、このオートポリスは、例えばピックアップの問題などがあって、レースを戦うには難しいサーキットだということはよく分かっています。でも好結果を出すことで、チームにとってもHondaにとってもモチベーションが高くなります。だから自分たちが納得できるレースをして、納得できる結果でレースを終えたいと思います。しかし、今日まずはこんないいクルマを用意してくれたチームに感謝したいと思います。

 

伊沢 拓也

「ポイントよりも目の前のレースに勝つことに集中する」

サーキットに来るまでは(状況に)不安がありました。まさか、ここまでいい展開で、ポールが獲れるなんて、とてもじゃないけれど思える状況ではなかった。だから正直、自分でも驚いています。朝の公式練習で走り始めた時にはクルマのバランスもあまりよくなかったんですが、専有走行を待つ間(GT300専有の時間)にクルマのセッティングを変えてもらったらすごく良くなりました。僕たち8号車は参加していませんでしたが、事前のタイヤテスト(オートポリス)ではNSX-GT勢に厳しい結果になっていました。でも佐伯(昌浩)さん(NSX-GT開発プロジェクトリーダー)が『涼しくなったらNSX-GTが力を発揮する季節だから、ここからクルマが速くなる』と言ってくれて、その言葉を信じていました。

ここまで上手くいくとは、自分でも思っていなかったので、(僕は)決勝の作戦などまったく考えていません。ここはピックアップの問題もあって、レースがどのような展開になるのかは、明日走ってみないと分からない部分も多いです。ただ、NSX-GT勢が上位に3台もいるので、スタート直後のアクシデントなどは(ライバルメーカー勢に囲まれる)普段のレースほどには気にしなくてもいいと思います。チャンピオン争いに関しては(ランキングトップの)100号車が頭一つ抜け出ているので、僕たちはポイントがどうこうではなく、目の前のレースに勝つことに集中します。

 

 

 

 

 

GT300 Class

No.25 HOPPY 86 MC

 

松井 孝允

「今日のストレス、悔しさを明日のレースで晴らしたい」

朝の公式練習から、結果的には悪くなかったのですが、午後の予選や明日の決勝を考えると、クルマのセット的には辛い部分がありました。でも公式練習を終えて、サーキットサファリが始まるまでのインターバルでセットを少しいじってもらったら随分良くなりました。

でも自分が走ったQ1は、ストレスが溜まる内容になりました。トラフィックにつかまってクリアラップがとれず、もう1周アタックしようと思ったら赤旗が出てしまって…。本当に自分自身で『何やってるんだろう!?』と思ってしまいました。それでもQ1を突破することができてホッとしたのですが、坪井(翔)選手がQ2で素晴らしいタイムでポールを獲ってくれて、またストレスが溜まってきました(苦笑)。

それでも、ここでポールを獲ったこと(1ポイント獲得)でチャンピオン争いに踏みとどまることができたと思うので、明日の決勝レースでは、今日のストレスをすべて発散したい。悔しさをレースで晴らしたいと思います。

 

坪井 翔

「僕はただクルマのポテンシャルを引き出しただけ」

ポールが獲れた最大の要因は、チームが完璧なクルマに仕上げてくれたこと。本当にクルマは最高でした。ただ、走り始めも悪くはなかったのですが、クルマのセットを調整し直してもらってから、本当に素晴らしいクルマに仕上がっていました。だから僕はただクルマのポテンシャルを引き出しただけです。

午後の予選はQ1が赤旗中断になるなど波乱の展開になって、『今のラップはクリアがとれてないな』とか、『今アタックを始めたばかりなのに赤旗で中断になってしまった!』とか、ピットでモニターを見ながら、松井(孝允)選手がフラストレーションを溜めているだろうって手に取るように分かりました(苦笑)。でもそんな中Q1を突破して繋いでくれたので、松井選手のフラストレーションを解消するためにも、“絶対にポールを獲るんだ!”と強い気持ちでアタックしました。

予選2位以下に大きな差をつけてポールを獲ることができて、明日のレースでは、最も有利なポジションからスタートできることになりました。ただ、富士(第5戦)でもポールからスタートしたのに結果に結びつけることができなかったので、明日こそは何とか逃げ切りたいと思います。ここオートポリスでは25号車として昨年も勝っている。勝てばタイトル獲得に向けて、とても大きな1勝となると思うので、ポールから逃げ切って優勝したいと思います。

 

 

Page Top