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Race Report
2018.10.21
Rd.7 GT500決勝:KeePer TOM'S LC500が今季初勝利!ランキングトップの山本組とポイントで並ぶ

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第7戦 オートポリス:決勝 GT500レビュー

10月21日午後、2018 AUTOBACS SUPER GT第7戦「AUTOPOLIS GT 300km RACE」の決勝レースがオートポリス(大分県)で行なわれた。GT500クラスはNo.1 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)が予選5位から着実にポジションを上げ、終盤にトップに立って今季初優勝。ドライバーポイントでも平川組はトップに並んだ。GT300クラスはNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/中山雄一)が、巧みなレース戦略で予選10位から逆転優勝を飾った。

 

□決勝レース  天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:17度/36度>中盤:18度/34度>終盤:18度/29度

 

 

 

■予選トップ3のNSX-GT勢をau TOM'S LC500とKeePer TOM'S LC500が切り崩す

 早朝こそ冷え込んだものの、好天に恵まれたオートポリス。第7戦「AUTOPOLIS GT 300km RACE」の決勝レースを楽しみにする2万380名のSUPER GTファンを集め、雲一つない空の下で午後2時にレースはスタートを迎えた。

 大分県警の白バイ5台、パトロールカー2台によるパレードラップ、そしてフォーメーションラップを経て、午後2時06分に全65周で行われる決勝の幕が切られた。ポールポジションのNo.8 ARTA NSX-GT(伊沢拓也)、No.17 KEIHIN NSX-GT(小暮卓史)、No.100 RAYBRIG NSX-GT(ジェンソン・バトン)と予選上位3台のNSX-GT勢の一角を、このスタートのタイミングでNo.36 au TOM'S LC500(中嶋一貴)が切り崩して3番手に浮上する。100号車はさらに7周目にNo.1 KeePer TOM'S LC500(ニック・キャシディ)にパスされ順位を落とすことに。36号車はその後も猛追の手を緩めることなく、10周目、第2ヘアピンで飛び込んで17号車と接触しながらも前に出て、11周目のホームストレートで8号車をパスしてトップへ浮上。36号車はその流れのまま、翌周には2.991秒、翌々周には5〜6秒差もの差をつけていく。また、予選6番手からスタートの16号車も接触などもあり、徐々に順位を下げていく。予選で絶好調だったNSX-GT勢の様子がガラリと変わる展開となってしまう。

 トップ36号車が19周目に入った時、GT300のNo.30 TOYOTA PRIUS apr GTがスピンして、コース脇でストップしたことから、20周目にセーフティカーが導入される。そこまでに36号車は2位以下と約8秒の差をつけていたものの、その貯金はゼロになってしまった。さらにこのセーフティカー導入中にレース距離の1/3を過ぎたことで、ピットオープンと共にドライバー交代も可能となった。そして25周目にリスタートとなると、各車のルーティンのピットワークが始まった。まずはペースの悪かったNSX-GT勢が早々にピットイン。一方トップを行く36号車と1号車は29周終わりで同時にピットへ。そのままの順でコースに戻ると、先にピットを終えていた17号車と8号車の前に入り、これで実質上のLEXUS TOM'Sのワン・ツー体制となった。

 

 

■ラスト6周でKeePer TOM'S LC500がトップに!決勝はLC500がトップ4を独占

 レースは半分を過ぎ、34周を終えるとNo.19 WedsSport ADVAN LC500(山下健太)を除く全車がピット作業を終えた。19号車は15周目にルーティンとは異なるピットインをし、給油とタイヤ4本を交換していたがドライバー交代は行わず。19号車に続くのは、No.36 au TOM'S LC500(関口雄飛)、No.1 KeePer TOM'S LC500(平川 亮)、No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大)というオーダーになった。19号車は、作戦通り48秒もの貯金をもって41周を走りきり、国本雄資にドライバー交代。つまり2ピットストップ作戦が上手くはまって、3番手のポジションで戻ることができた。

 さらにNSX-GT勢トップであった17号車は5番手を走行していたNo.38 ZENT CERUMO LC500(石浦宏明)に捉えられ、No.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)にもパスされることに。GT-R勢では、9番手を走行していたNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(高星明誠)をNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生)がパスして、さらに前を行く車両を猛追するも、そのまま第2ヘアピンでとまり切れずNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀)にヒットしてしまい、これで8号車がスピン。そのあおり食らってNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也)も順位を落とすことに。そして、23号車はこの接触行為で、ドライブスルーペナルティが出されることとなった。

 

 

 トップ争いはレース終盤となる60周目にペースの落ちた36号車を1号車がパス。これでトップに立った1号車は危なげなくチェッカーフラッグを受け、昨年の王者No.1 KeePer TOM'S LC500(平川 亮/二ック・キャシディ)が今季初勝利。2位にはNo.36 au TOM'S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)が入ってワン・ツーとなった。3、4位にもNo.19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資/山下健太)、No.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)が続き、トップ4をLC500が独占した。
 No.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)はNSX-GT勢トップとなる5位に入った。GT-R勢では、No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠)が7位で最上位となった。

 KeePer TOM'S LC500の優勝は、2017年の第7戦タイ以来。平川は通算5勝、ニックは3勝目となる。ドライバーランキングでは、100号車の山本/バトン組と1号車の平川/キャシディ組が67ポイントで並んだ。なお順位では2位回数の差で、山本組がトップとなる。そして続く36号車の関口、8号車の野尻/伊沢組のランキング4位までが、タイトルを賭けて最終戦もてぎに臨むこととなった。

 

 

 

 

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