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2018.11.02
【第8戦プレビュー】2018王者決定戦! もてぎでのファイナルバトルから目を離すな!!

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第8戦 ツインリンクもてぎ : プレビュー

2018 AUTOBACS SUPER GTの最終戦となる第8戦「MOTEGI GT 250km RACE GRAND FINAL」が、11月10日(土、予選)、11日(日、決勝)にツインリンクもてぎで開催される。今季のタイトルが決定する一戦であり、GT500クラスはNo.100 RAYBRIG NSX-GT、No.1 KeePer TOM'S LC500他2チームが、GT300クラスではNo.55 ARTA BMW M6 GT3と他5チームが、その権利を持って戦う。もちろん彼らの決着が焦点ではあるが、今季最後のレースだけに誰もが勝ちたい、1つでも前でゴールする気持ちで挑むであろう。それだけにどのポジションでも激しいバトルが巻き起こり、公式練習から表彰台の瞬間まで目が離せない一戦となるはずだ。

 

 

■タイトル争いはRAYBRIG NSX-GTとKeePer TOM'S LC500の直接対決か!?

 No.1 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)が前戦オートポリスでの今季初勝利により、ドライバーランキングのトップであるNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)と67ポイントで同点となり、勝利数でも1勝と並ぶことになった。ランキングでは2位入賞回数の差で100号車が上となるが、最終戦もてぎは3位以上、そして相手の前でゴールすれば自力でタイトルを掴むことになる。
 一方、ランキング3位のNo.36 au TOM'S LC500の関口雄飛(中嶋一貴は1戦欠場で同5位)は2位以上が最低条件で、加えて100号車、1号車が8位以下(両車がポールポジション[PP]を得ていれば9位以下)という状況だ。ランキング4位のNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)は優勝した上で、100号車、1号車が8位(PPなら9位)以下、36号車が2位(PPなら3位)以下が条件となる。

 こう考えると、タイトル争いは実質、100号車と1号車のマッチレースとも言えるかもしれない。そして、36号車と8号車はとにかく予選からトップを譲らず、ライバルにプレッシャーを掛けて臨むことになるだろう。

 

 

 では、もてぎでマシン的にはHonda NSX-GTとLEXUS LC500のどちらが優位か? 10月にもてぎで行われた公式テストではLC500勢が好タイムを記録し、昨年のもてぎ決勝も2、3位とLC500の方が相性は良さそうだ。だが公式テストのNSX-GT勢は、テスト用にパワーを抑えたエンジンを使用していたというウワサもある。何よりHondaのホームコースだけに、8年ぶりのタイトルへHondaファンの大きな声援もプラスになるだろう。
 RAYBRIG NSX-GTの初タイトルか、KeePer TOM'S LC500の連覇か? それともau TOM'S LC500、ARTA NSX-GTの大逆転なのか? タイトル争いは、ゴールまで予断を許さないものになりそうだ。

 

 

■悔しさをバネにするGT-R勢がタイトルを左右する?

 さて、オートポリスでNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)とNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー)がノーポイントで終わったことで、NISSAN GT-R NISMO GT500の今季タイトルはすでに消滅した。だが、その悔しさゆえに最終戦を消化試合にすることはプライドが許さないはず。昨年も23号車が鬼気迫るポール・トゥ・ウインでスタンドを沸かせており、GT-R勢の意地にも期待だ。

 そして、タイトル争いがイコール優勝争いではないのも事実。となれば23号車をはじめ、今季最後の勝利を是が非でも欲しいチームは少なくない。もてぎテストで総合トップ、2番手タイムを記録したNo.19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資/山下健太)、12号車は要注意だ。特に19号車は前戦オートポリスでも3位と勢いもある。この他、今季未勝利のNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)、今季GT500最多の2勝目を挙げたいNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)にも注目したい。

 

 

 

■GT300タイトル本命はARTA BMW M6 GT3も必勝で挑むライバル

 GT300クラスのドライバーランキングのトップに立つのは、No.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー)。同2〜4位のNo.65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)、No.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/平手晃平)、No.0 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)とは12、14、15ポイントの差がある。  55号車は3位以上、表彰台に上がれば自力でタイトルを決めることができる。対して、65号車、31号車、0号車は2位以上になり、55号車が1、2ポイント獲得に留まることが必要だ。ランキング5、6位のNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/中山雄一)とNo.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)もタイトルの可能性を残すが、彼らは優勝が必須で、なおかつ上位の結果次第となる。

 

   

 

 決して楽な状況ではないが、ポイント的には55号車はかなり優位な状況であろう。まして、昨年のもてぎで55号車は決勝2位を獲得しており、高木自身も「M6 GT3に合ったコース」と自信もあるようだ。一方で、もてぎ公式テストではクラス総合14番手とセットが決まらなかった模様。また一昨年のもてぎでは土曜に行われた第3戦でクラッシュし、タイトルのチャンスを失ったこともある。それだけに55号車にとっての最大の敵は“本命”と言われて生じるプレッシャーかもしれない。

 

 このように55号車は勝たなくてもいいわけだが、ライバルの5チームは何より勝ちたいはず。そこに割って入り優勝をさらいそうなチームは、第6戦SUGOで勝ったNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)、今季未勝利のNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/坪井翔)、そしてもてぎで勝利経験のあるNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン/富田竜一郎)あたりか。また、前戦オートポリスで3位初表彰台となったNo.34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/大津弘樹)も、Hondaホームの声援を背に初優勝を狙ってくるはずだ。

 

  

 

 

 2018年のSUPER GTの総決算となる第8戦ツインリンクもてぎ。毎年、最終戦はドラマチックでスリリングなレースとなるが、今季は例年以上に話題が豊富なだけに歴史に残る一戦になると思われる。SUPER GTファン、レースファンなら見逃せないレースといえるので、ぜひサーキットに足を運んで欲しい。残念ながら行けないという方は、J SPORTSのライブ中継や後日のSUPER GTプラスで、その興奮と感動を味わってほしい。

 

 

 

 

■ドライバーズチャンピオン・ポイントシミュレーション

★=チャンピオン決定/順位のグレー表示はチャンピオン獲得の可能性なし。
■選手権ポイント
◯決勝 : 1位=20pt, 2位=15pt, 3位=11pt, 4位=8pt, 5位=6pt, 6位=5pt, 7位=4pt, 8位=3pt, 9位=2pt, 10位=1pt
◯予選 : ポールポジション(PP)= 1pt
※同ポイントで並んだ場合は、上位入賞回数の多い方がチャンピオン獲得

 

2018 GT500ドライバーランキング

2018 GT300ドライバーランキング

 

 

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