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Race Report
2018.11.11
Rd.8 決勝GT500:2~3位コメント

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決勝2位 No.38 ZENT CERUMO LC500

 

立川祐路
「僕も石浦も完璧な仕事ができた」
クルマのフィーリングも良くて、いいペースで走れました。ただ、前のNSX-GT勢も結構速くて…。オーバーテイクするまでには行かなかったですね。結果的にはなかなか順位を上げることができませんでした。戦略通りちょっと早めに(ピットへ)入って、前に行こうという予定だったので、そこまではがんばりましたよ(笑)。

まぁ、チャンピオンシップとしては残念な結果に終わってしまったけれど、今年最後のレースでシーズン一番のレースができたと思っています。来年につなげたいなという気持ちですね。いろいろあってアップダウンのある一年でしたが、いい形で終わることができたし、結果だけでなく内容も良かったし。最後、石浦(宏明)が追い上げてくれて、“これはもしかするといける(優勝できる)可能性もあるかな”と思ったんですけど…。惜しかったですね。でも、最後にこういういいレースができてNSX-GTの牙城も崩せて、今年最後のレースとしてはチーム全体として戦略も含めて、僕も石浦も完璧な仕事ができました。来年はまたチャンピオン争いをしたいなと思います。

 

石浦宏明
「早めに動いて勝負を仕掛けた」
予選もNSX-GT勢が速かったですけど、前回のオートポリスの時ほどの差はなかったので、決勝は勝負できるんじゃないかなと思っていました。レース前半はみんなタイヤも元気でレースに動きがなかったので、立川(祐路)さんからの無線で“早めに動いて勝負を仕掛けよう”ということで事前に決めていたタイミングではなかったんですけどピットに入りました。

その後、ピットアウト直後でタイヤがフレッシュな100号車を抑えるのは大変だなと思ったんですけど、チャンピオンが懸かった(同じLC500の)1号車も後ろにいるし、自分たちも勝ちたかったので、全精力を使って抑えるしかないと思って右に左にタイヤカスを踏みながらもなんとか抑え切りました(苦笑)。そこからは前を追う展開で、単独だと8号車の方が若干速かったんですけど、GT300を処理するのは得意なので、それを活かして追いつくことができました。前に出ることができなかったのは残念なんですけど、今週はLC500の中で常にトップにいられましたし、自分たちがやれることをやって、力を出し切っての2位なので仕方ないかなと思います。

今シーズンは前半から中盤までうまくいかないレースが続いて、自分としてもすごく悩んでいたんですけど、SUGOあたりからオートポリス、今回とクルマの手応えが良くなってきて、最後にいい形で終われたので、そのモヤモヤしたものは消えました。今年の夏の富士(第5戦)では大量得点できそうなレースを“事故”で落としてしまいましたけど(苦笑)、そういうレースでもポイントを獲れて、結局、全戦でポイントを獲れたので、いろいろありながらも粘れたシーズンだったかなと。でも本当はもっと目立ちたいので、今回のようなレースができるようにまたがんばりたいと思います。

 

 

 

 

決勝3位 No.100 RAYBRIG NSX-GT

 

山本尚貴
「みんな完璧に仕事をしてくれたので、この結果を得ることができた」
前半のスティントはなんとか8号車に喰らいついていくという思いで走っていたし、願わくは前に出ようとプッシュしていたのですが…。ちょっと8号車のペースが速くて、それに思ったよりも早くピットに入ったので驚きました。僕らもできれば早めにピットインしたほうが38号車よりも前に出られたし、もうちょっと早くピットに戻りたかったのですが、今回の僕らは(タイトル争いをしている)1号車を見ながらレースをしなければならなかったし、僕らがタイヤ交換をしたら、おそらく1号車は無交換で行くだろうということも意識していました。彼らを見てレースをしないといけなかったため、ピットにもなかなか入れなかったですね。

結果的に38号車に前に出られてしまったし、JB(ジェンソン・バトン)も後半つらかったと思います。でもその中でがんばって堪えてくれました。1号車が迫ってきたときは、もう中継モニターを見てられなかったですね。それほど苦しかったですが、JBもがんばってくれたし、僕だけじゃなくてスタッフみんなも緊張してつらい週末だったと思うのですが、みんな完璧に仕事をしてくれたのでこの結果を得ることができました。とても感謝しています。

 

ジェンソン・バトン
「本当にすばらしい一年になった」
本当にすばらしい一年になりました。何度も言っているけれど、僕にとってSUPER GT初年度、チャレンジの年で、勉強することがたくさんありました。特に今回の最終戦なんて、本当に激しく競り合う戦いになったし、最後の最後まで大変な展開だったでしょう!? 最終ラップまでこんな内容のレースになるなんて、ほんと凄すぎるよ! “新参ドライバー”としてチャレンジの年だったわけですが、その中で(山本)尚貴のようなチームメイトにめぐり逢うことができたのは、本当にラッキーだったと思います。僕には彼のようなドライバーが必要でした。いろんなところで彼の速さやパフォーマンスに助けてもらえたと思っています。

今日、レース終盤に1号車からプッシュされることになったのですが、僕らにとって一番問題にしていたのは、ピットインのタイミングだったんです。まさか同じタイミングでピットインするとは。それに、1号車は直後からすごい追い上げを見せてきたし…。大変タフな状況でした。まるでSUGO(優勝した第6戦)の終盤と同じ状況でしたよ。でも最後にこうやってチャンピオンを獲れて、本当にハッピーです!

 

 

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