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2018.11.30
2018年チャンピオンがJAFモータースポーツ表彰式でJAFチャンピオン杯を授与される

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 11月30日、日本のモータースポーツを統括する日本自動車連盟(JAF)による「2018年JAFモータースポーツ表彰式」が、都内のホテルで行われた。この表彰式では、SUPER GTをはじめ国内モータースポーツで今シーズン優秀な成績を収めたドライバーやチーム代表が一堂に揃い、その栄誉を讃えられた。

 

 シリーズ表彰の前に、今年のモータースポーツ界で活躍した人物・団体が特別表彰された。ル・マン24時間レースで優勝したSUPER GTのGT500クラスでも活躍する中嶋一貴選手(写真左から2人目)、かつてGT300クラスで3連覇の実績を持つ山野哲也選手(同左から3人目)が全日本ジムカーナの100勝達成で、矢代隆義JAF会長(同左)から表彰された。

 

 

SUPER GTでの表彰ではGT500クラス、GT300クラスのチャンピオンを含む、ドライバーランキングの上位3組、加えてチームチャンピオンとしてチームの代表者が登壇。ドライバーチャンピオンには勝利のVとステアリングをかたどったJAFチャンピオン杯が、2、3位の選手には楯が贈られた。

 

 

 FIA-F4選手権の表彰では、ドライバーチャンピオンの角田裕樹(No.5 HFDP/SRS/コチラレ一シング)が欠席のため、彼以外のランキング上位5名と、チームチャンピオンを連覇したHonda フォーミュラ・ドリーム・プロジェクトが表彰された。

 

 

【JAF表彰式】

 

◎GT500クラス チャンピオン
   チームチャンピオン No.100 TEAM KUNIMITSU(高橋国光 総監督)
   ドライバーチャンピオン 山本尚貴/ジェンソン・バトン(No.100 RAYBRIG NSX-GT)

 

 


山本尚貴は、全日本スーパーフォーミュラ選手権でもドライバーチャンピオンを獲得し、日本最高峰2つのタイトルを独占した。

 

◎GT500クラス ドライバーランキング1~3位&チームチャンピオン

   チームチャンピオン No.100 TEAM KUNIMITSU(高橋国光 総監督)

   1位:山本尚貴/ジェンソン・バトン(No.100 RAYBRIG NSX-GT)
   2位:平川 亮/ニック・キャシディ(No.1 KeePer TOM'S LC500)
   3位:野尻智紀/伊沢拓也(No.8 ARTA NSX-GT)

 

 

◎GT300クラス チャンピオン
   チームチャンピオン No.65 K2 R&D LEON RACING(溝田唯司 監督)
   ドライバーチャンピオン 黒澤治樹/蒲生尚弥(No.65 LEON CVSTOS AMG)

 

 

◎GT300クラス ドライバーズランキング1~3位&チームチャンピオン

   チームチャンピオン No.65 K2 R&D LEON RACING(溝田唯司 監督)
   1位:黒澤治樹/蒲生尚弥(No.65 LEON CVSTOS AMG)
   2位:高木真一/ショーン・ウォーキンショー(No.55 ARTA BMW M6 GT3)
   3位:嵯峨宏紀/平手晃平(No.31 TOYOTA PRIUS apr GT)
      ※ウォーキンショー、嵯峨は欠席

 

 

◎FIA-F4選手権 ドライバーランキング1~6位&チームチャンピオン

 

   チームチャンピオン Honda フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
   1位:角田裕毅(No.5 HFDP/SRS/コチラレ一シング)
   2位:名取鉄平(No.6 HFDP/SRS/コチラレ一シング)
   3位:小高一斗(No.1 FTRSスカラシップF4)
   4位:川合孝汰(No.63 DENSO ルボーセ F4)
   5位:菅波冬悟(No.81 OTG DL F110)
   6位:澤田真治(No.16 Media DoADVICS影山F110)
      ※角田は欠席

 

 


SUPER GT上位入賞者を含むレース部門表彰者の記念写真

 

 

【GTアソシエイション表彰】

 

 JAF表彰式の後には懇親パーティーが開かれ、その席ではSUPER GTを運営する株式会社GTアソシエイション(GTA)によるシリーズ表彰も行われた。GT500クラス、GT300クラスのドライバーズ&チームのチャンピオンには、GTAの坂東正明代表からシリーズチャンピオンの大杯が授与された。この時、司会のピエール北川アナウンサーが両クラスのチャンピオンにインタビューし、今季を振り返り、来季への意気込みを語っていた。

 

 

 

 

 

GT500クラス 2018年チャンピオン
   山本尚貴/ジェンソン・バトン(No.100 RAYBRIG NSX-GT)
   高橋国光 総監督(No.100 TEAM KUNIMITSU)

 

坂東GTA代表、山本、バトン、高橋総監督(左から)

 

山本尚貴
 本当に最高のシーズンでした。(F1世界チャンピオンだけに)JB(バトン)もとてもプレッシャーの掛かるシーズンだったと思いますが、しっかりと結果を残してくれました。ドライバー2人もがんばりましたし、それに応えてくれたHondaとTEAM KUNIMITSU、ブリヂストンタイヤ、さらにたくさんの方の応援に支えられて、それがあったからこそ、このトロフィーを手にできました。JB(バトン)はトロフィーに不満があるようですが(笑)。このチャンピオン表彰に立てたことを本当に幸せに思います。
 

ジェンソン・バトン
 シリーズタイトルはいくつ獲っても、その度にうれしいものですね。これまでHondaと仕事していて、いつか日本のシリーズで走りたかったんです。今年はその夢が叶って、しかもタイトルまで獲れて、本当に信じられないほどうれしいです。もちろん、僕だけでなく、(山本)尚貴選手、(高橋)国光総監督、そしてチームとHonda、すべての皆さんのおかげだと思います。でも、ひとつだけ問題あるんだよ。ドライバーのトロフィーが(2人で)1つだけど。もうひとつ、僕だけのをもらえないかな(笑)。
 

高橋国光 総監督
 (JGTC時代からですが、念願の初タイトルですね?)これも皆々様のおかげです。今年もレースの深さ、おもしろさをお見せできた、モータースポーツの良さを楽しんでいただけたと思います。チャンピオンは本当に久々のことで、自分でもいつ以来だろうと思うくらいです。タイトルを獲得できたわけですが、ドライバーはもちろん、スポンサーやHondaさん、皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

 

GT300クラス 2018年チャンピオン

   黒澤治樹/蒲生尚弥(No.65 LEON CVSTOS AMG)
   溝田唯司 監督(No.65 K2 R&D LEON RACING)

 


坂東GTA代表、蒲生、黒澤、溝田監督(左から)

 

黒澤治樹
 これまでSUPER GTのシリーズでも他のレースでも2位は結構ありましたが、チャンピオンを獲れて、そのありがたさを感じています。僕はこのチームの運営にも関わっていますので、チームをもっともっと強くして、今後も戦って行ければいいなと思いってます。
 

蒲生尚弥
 (トロフィーを持った印象は?)やっと獲れてうれしいですね。今年印象に残ったレースですか? もちろん最終戦です。優勝もできましたし、良いレースが出来たと思います。来シーズンもがんばりたいと思います。
 

溝田唯司 監督
 (トロフィーの重みは?)そんなに重くないですね(笑)。ライバルも手強かったし、この1年は出来すぎでした。来シーズンもこれまで通り、自分たちらしく普通に挑んでいきたいと思います。

 

 

 

 

グランツーリスモSPORTで各カテゴリーの代表が熱戦!

 

 今年からFIAの公認競技として「FIA グランツーリスモチャンピオンシップ」が開催されたが、GTA表彰の後には、パーティー会場でもリアルドライビングシミュレーター『グランツーリスモSPORT』を使用したエキシビションレースが行われた。

 

 

 レースには各カテゴリーから選抜された8名が参加し、4名ずつの予選レースが2回行なわれ、上位2名が決勝に進出。決勝レースにはSUPER GTでお馴染みの3選手、山本尚貴(No.100 RAYBRIG NSX-GT)、ニック・キャシディ(No.1 KeePer TOM'S LC500)、宮田莉朋(No.60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3)、そしてFIA-F4選手権で活躍した名取鉄平が進出。決勝前にレーシングシューズに履き替えた宮田が、熱戦の末にGTレースの先輩たちを制して見事優勝を飾り、会場から大きな拍手を浴びた。なんと、宮田には矢代JAF会長から優勝トロフィーが贈られた。

 

 

 

 

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