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2018.12.07
今季チャンピオンや関係者が勢揃いし、シリーズ表彰式“SUPER GT HEROES 2018”が華やかに行われる

今季チャンピオンや関係者が勢揃いし、シリーズ表彰式“SUPER GT HEROES 2018”が華やかに行われるの画像

 2018 AUTOBACS SUPER GTのシリーズ表彰式“SUPER GT HEROES 2018”が、12月7日夜に都内のホテルで開催された。SUPER GTを盛り上げたすべての“HERO(ヒーロー)”を讃えるこの催しには、今シーズンのチャンピオンをはじめ参戦のドライバーと監督に加え、SUPER GTをサポートする株式会社オートバックスセブン(オートバックス)を筆頭にスポンサー各社、関わる自動車メーカーやタイヤメーカー、開催サーキット、一般社団法人日本自動車連盟(JAF)などの関係者が一堂に会した。会場のスクリーンには今季の熱戦も映し出され、各表彰には大きな拍手が沸き起こるなど、2018年シーズンを締めくくるにふさわしい式典となった。

 

 

 

【主催あいさつ】

 

 

 式典冒頭には、SUPER GTの運営団体である株式会社GTアソシエイション(GTA)の坂東正明代表があいさつ。
「SUPER GTは今年も全8戦を無事成功裏に終えることができました。これもここにお集まりの皆様、そして応援していただける多くのファンの皆様のおかげと、心より感謝いたしております。この場を借りて、御礼を申し上げます。今年も皆さんと共に、SUPER GTを盛り上げてくれたヒーローたちを讃える場を開催させていただきます」と、今年1年の関係者の苦労をねぎらう言葉で“SUPER GT HEROES 2018”がスタートした。
 今年も会場MCは、SUPER GT場内実況でお馴染みのピエール北川さん、J SPORTSのSUPER GT中継でレポーターを務める井澤エイミーさんが担当した。

 

 

 

【来賓あいさつ:自由民主党モータースポーツ振興議員連盟】

 

 

 “GT HEROES”には、SUPER GTを支える企業や各団体からの来賓も多い。モータースポーツ振興に尽力する自由民主党モータースポーツ振興議員連盟からは、お忙しい中、古屋圭司会長、秋本真利事務局長代理、大岡敏孝幹事にご来場いただき、ご挨拶を賜った。古屋会長は「国会議員としては数少ないレース、ラリーに今でも参加する古屋圭司と申します。私も毎戦、録画にはなってしまいますが、SUPER GTをテレビで観戦させてもらっています。いつも競っているので、凄く楽しいですよね。それが人気の秘訣かと思います。25年を迎えたと言いますが、これからもさらに盛り上がっていただければと思います。2020年にはマレーシアのセパンで再び開催する可能性があると聞いています。私は公益社団法人日本マレーシア協会の会長も務めており、応援させていただきたいし、開催となったらぜひ観戦しに行きたいです」と、SUPER GTへの応援と期待を語った。

大岡幹事は「私もモータースポーツ振興議員連盟の方々と共に皆様をしっかり応援するため、様々な支援を行っております。近く公道でのレースを実現させるべく、新しい立法を目指しております。また新しいイベントも来年3月に開催したいと努力しております。楽しみにしていてください」とモータースポーツ振興の状況を語り、公務に戻られた。

また、秋本事務局長代理は「自由民主党の中でモータースポーツを愛する議員たちで、モータースポーツ振興議員連盟を作っております。私自身、子供の頃からレースが好きで、カート、そしてフォーミュラの入門カテゴリーまで行きましたが、それは諦めまして国会議員になろうと(笑)。今は、国会からモータースポーツをしっかり応援しようと務めております。今でも大岡さんと年に1回くらいレースに出ていますが、メインは皆様のレースの環境を整える、そして皆様に続く子供たちにクルマとモータースポーツを愛する人々になってもらいたいとがんばっております」と、日本のクルマとモータースポーツの将来への努力を語り、表彰式ではプレゼンターとしてもご協力をいただいた。

 

 

 

【スポンサー/パートナー各社ご紹介】

 

  

 

 また、SUPER GTが盛大に開催できるのも支援するスポンサー企業があってのこと。今季のスポンサー、パートナーとなっていただいた21社が紹介され、壇上に招かれた代表者に坂東代表から記念品が贈られた。
 各社を代表してシリーズタイトルスポンサーである株式会社オートバックスセブンの小林喜夫巳代表取締役 社長執行役員にご挨拶をいただいた。「GT HEROESにお集まりの皆様。本当にワクワク、ドキドキ、そして感動したレースを1年間ありがとうございました。44チーム、ドライバーのみならず、スタッフ、レースクイーンの皆さんまでが、一致団結して臨んだ結果だと思います。サーキットにはおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、お子さんと世代を超えて多くの皆さんが来ていただけるイベントになりました。これも皆さんのご努力だと思っております。来年はまた新たなステージで、さらに進化したSUPER GTとなることを祈念して、乾杯の発声をさせていただきます」と、乾杯の音頭を取った。

 

  

 

 “SUPER GT HEROES 2018”は表彰式であるが、今年を振り返る意味でその会食メニューに大事なメッセージも込められている。今年は、8月の西日本豪雨で被災されました地域の応援を込めて、岡山、山口、愛媛、広島の特産品を使った料理が振る舞われた。

 

 

 

【SUPER GTプラス大賞の表彰】

 

 

 式典の途中には、テレビ東京系で放映されるSUPER GT情報番組『SUPER GTプラス』の公開収録も行われた。番組MCの中尾明慶さんと解説の山本左近さん、レポーターの渋谷飛鳥さんが、今季の名シーンを演じた7チームを紹介。
 この中から番組独自の“GTプラス大賞”を発表した。大賞に輝いたのは、最後の最後までサーキットを熱く沸かせたあの2人……。それは誰なのか? 近日放映の『SUPER GTプラス』で、この“GT HEROES”の様子と共に発表されるので、そちらを楽しみにしてほしい。

 

 

 

【SUPER GT各戦の運営団体&役員ご紹介】

 

 

 “GT HEROES”では参戦ドライバーやチームだけではなく、SUPER GTを陰から支える運営に関わる人たちも感謝を表す式典でもある。日本のモータースポーツに欠かせないJAFと各サーキット(オーガナイザー)、GTA派遣役員らが改めて紹介されると、ドライバーやチーム関係者から感謝を込めた大きな拍手が贈られた。
 運営関係者を代表してJAFのモータースポーツ部モータースポーツ課杉田崇仁課長があいさつ。
「SUPER GTシリーズはFIAのみならず海外でも高い注目を集めており、世界に誇るレースのひとつになっています。また、SUPER GTのサーキットには大変多くの観客の方々でスタンドが埋まっている様子を見まして、これだけのファンに支えられているレースなのだとうれしく、力づけられる思いです。これもここにおられる皆様のご努力あってことだと思います。JAFとしてもお礼を申し上げます」と、SUPER GTに携わる人々への感謝を述べていた。

 

 

 

【FIA-F4選手権 2018シーズン表彰】

 

  

 

  

 

 SUPER GTの表彰に先立ち、FIA-F4選手権の表彰式が行われ、壇上にはドライバーズランキングの上位3名とチームチャンピオンが登壇した。GTAによる運営で行われるこのシリーズは、将来のトップドライバーを目指す若手やトップアマチュアが集い、SUPER GTのサポートレースとして国内各大会で行われている。

 そして、今年のドライバーズチャンピオンを獲得した角田裕毅選手、ランキング2、3位の名取鉄平選手と小高一斗選手には、坂東代表からトロフィーが贈られた。また角田選手には“GTAアワード”が贈られ、角田選手が駆った5号車をレーザー彫刻した3Dクリスタル、副賞の伊勢エビ1箱(提供:南伊豆漁協)も手渡された。さらに角田選手にはスカラシップとして、上位カテゴリーへのステップアップがサポートされる。

 チームチャンピオンを連覇したHonda フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(阿部正和代表)には、坂東代表から表彰プレートと、国土交通省自動車局の江坂行弘課長より国土交通大臣杯が、FIA-F4のシャシーを製造する株式会社童夢の高橋拓也代表からは童夢賞が贈呈された。

 

  

 

 また今季から新たに始まった35歳以上の選手と女性選手を対象にした“インデペンデントカップ”の表彰では、初代タイトルホルダーとなった植田正幸選手(欠席のため代理)に坂東代表からトロフィーが授与された。

 

 

 

【SUPER GT 2018チーム表彰】

 

  

 

 そしてSUPER GTの各賞表彰を迎える。まずはGT500、GT300両クラスのチーム代表が壇上に。それぞれのランキング上位3チームには“オートバックス賞”が株式会社オートバックスセブンの松村晃行取締役 専務執行役員より贈呈された。

 

  

 

 続いてGT300チームチャンピオンとなったNo.65 K2 R&D LEON RACINGの溝田唯司監督に、自由民主党モータースポーツ振興議員連盟の秋本真利事務局長代理から“自由民主党モータースポーツ振興議員連盟杯”のトロフィーと副賞の目録が贈呈された。

 

  

 

 さらにGT300クラスのJAF規定車及びマザーシャシー使用車の最上位のチームに贈られる“国土交通大臣杯”は、No.31 aprが手にし、江坂行弘課長より金曽裕人監督に授与された。2018シーズンチャンピオンチームに贈られる“GTA PRIZE”は、坂東代表よりK2 R&D LEON RACINGの溝田監督に贈呈された。

 

  

 

 そして、GT500クラスのチームチャンピオンには“経済産業大臣杯”が授与される。経済産業省製造産業局の大内聡審議官より、今季のチャンピオンとなったNo.100 TEAM KUNIMITSUの高橋国光 総監督に光り輝く大杯が手渡された。続いて“GTA PRIZE”も坂東代表より高橋総監督に贈られた。

 

  

 

 その後、壇上に上がったSUPER GT参戦全チームを代表して、金曽裕人apr監督があいさつ。
「今年も1年間、安全にレースができたのものGTAはじめオーガナイザー、オフィシャルの皆さま、そして応援していただいたファンの皆様のおかげです。今年のGT500、GT300のチャンピオンと2位の差は1秒ちょっとなのです。全8戦の総距離は3,055kmです。それはスポーツランドSUGOからオートポリスの往復に値します。全速でこれだけ走っての、1秒ちょっと。これがSUPER GTの魅力、世界最高峰のレースと言われる所以です。このレースで我々は“1番”を獲りたい、それを目指していきます。我々チームだけでなく、オフィシャルも、タイヤメーカーも“1番”になるとがんばる、そういうことを聞くからそうなったのでしょう。来季は新チームや新型マシンの参戦、新人ドライバーや大型移籍も聞こえています。それも楽しみですが、その話題だけでなく、“1番”のGTファンに素晴らしいレースを見せることをここに誓います」と、金曽監督は今季レースの凄さ、来季に向けての努力を約束してくれた。

 

 

 

【SUPER GT 2018ドライバー表彰】

 

  

 

 表彰式もいよいよクライマックス。ドライバーの表彰が行われる。まず両クラスのドライバーズランキング上位3組には“オートバックス賞”が贈られた。

 

  

 

 そして、両クラスのチャンピオンには“CVSTOS賞”として、ワールド通商株式会社の河合寿也代表取締役よりチャンピオンの名前が刻まれたCVSTOSの高級腕時計「チャレンジクロノグラフ 2018SUPER GTチャンピオンウォッチ」が贈呈された。続いて坂東代表からは“GTA PRIZE”として、GT300のチャンピオンである黒澤治樹/蒲生尚弥にはNo.65 LEON CVSTOS AMGを、GT500チャンピオンの山本尚貴/ジェンソン・バトンにはNo.100 RAYBRIG NSX-GTを刻んだ3Dクリスタルと副賞の伊勢エビが手渡された。

 

  

 

 参戦ドライバーを代表して、GT300クラスチャンピオンの黒澤治樹/蒲生尚弥(No.65 LEON CVSTOS AMG)と、GT500クラスチャンピオンの山本尚貴/ジェンソン・バトン(No.100 RAYBRIG NSX-GT)があいさつ。

 LEON RACINGの立ち上げから現在まで6シーズンに渡りチームの中心を務めた黒澤は「今年度はチャンピオンを獲ることができました。支援、応援していただいた皆様、誠にありがとうございます。私、このチームを立ち上げて足かけ6年、ここ(タイトル獲得)まで来られたことを本当に幸せに思っております。また来年は、さらに強くなって(SUPER GTに)戻ってきますので、引き続き応援をよろしくお願いします」と、タイトル獲得の感慨と来季への想いを語った。

 また、2014年途中からこのチームに加わり、その速さを改めて認められた蒲生は「2018年のチャンピオンを獲得でき、非常にうれしく思っています。チームには最高の体制を用意していただき、僕はただ一生懸命走ることだけに徹することができました。それがタイトルに繋がったと思います。また来年もがんばりますので、応援をよろしくお願いします」と、チームへの感謝と、来季への決意を語ってくれた。

 

  

 

 そして今季は様々なプレッシャーを受けながらも、それを跳ね返して初のGT500クラスのチャンピオンとなった山本は「今年も皆さんのご協力とご支援のおかげで、無事に全レースの戦いを終えることができました。本当に感謝します。ありがとうございます。また、来シーズンもがんばりますので、応援とご支援をよろしくお願いします」と、感謝を述べていた。

 山本と組み、SUPER GTに今年からレギュラー参戦を果たしたバトン。彼も2009年のF1ワールドチャンピオンだけに“速くて当然”と注目を浴び、フォーミュラとは違うSUPER GTで数々の課題を乗り越えてのタイトル獲得をこう語った。
「まずはこの素晴らしいチャンピオンシップを運営してくれたGTアソシエイションとSUPER GTに携わるすべての皆さんに感謝します。そして、Honda、総監督の“クニさん”、“ナオキさん”のおかげで、僕はここに立っているのだと思うと、とても喜ばしいと感じます。今シーズンの支援、応援、本当にありがとうございました」。

 

 

 そして、最後に坂東GTA代表が改めて今季の感謝と、今後のSUPER GTへの展望を語り、2018年シーズンのラストイベントを締めた。

 

 

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