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2018.12.09
Honda Racing THANKS DAY はGT500タイトル獲得もあって2万4500人のファンが詰めかけ大盛況!

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 12月9日、ツインリンクもてぎではHondaのファン感謝イベント「Honda Racing THANKS DAY 2018」が開催された。4輪から2輪まで幅広くモータースポーツ活動を展開しているHondaのイベントらしく、今年も多種多彩なプログラムが用意されていた。中でも今季のSUPER GTでは年間4勝、ポールポジション6回、そしてRAYBRIG NSX-GTのタイトル獲得と大活躍だっただけに、関連イベントは大いに盛り上がっていた。
 


全ドライバー&ライバー、監督が揃うセレモニーにスタンドも超満員となる。


■ウイナーズラン&Honda Racing THANKS Ceremony
 午前のロードコースでは「ウイナーズラン」と題して今季タイトルを獲得したカテゴリーのチャンピオン&チャンピオンマシンがパレードランを行った。SUPER GTのGT500クラスでチャンピオンとなったNo.100 RAYBRIG NSX-GTはジェンソン・バトンがドライブ。コンビを組んだ山本尚貴は、今季もうひとつのタイトルであるスーパーフォーミュラ王者としてパレードに参加していた。このウイナーズランの前には、GTマシンの同乗走行やサーキットサファリなど、メーカー系のファン感謝イベントの定番コンテンツが行われ、多くのファンが楽しんでいた。
 



 そして、昼過ぎのスーパースピードウェイのステージでは「Honda Racing THANKS Ceremony」が行われ、Honda Racingのライダーやドライバー、監督が勢ぞろい。Hondaの八郷隆弘社長と共に、SUPER GTとスーパーフォーミュラという国内最高峰レースで今季2冠を勝ち獲った山本尚貴が4輪ドライバーの代表としてファンに今季の応援への感謝を表した。
 


バトンとエールを交換する山本は、もうひとつのタイトル「スーパーフォーミュラ」の
ドライバーとして登場。それを拍手で迎える八郷社長(右)。


 


■Honda Racing Kart Cup
 Honda Racing THANKS DAYの中でも“本気バトル”で注目を浴びるのが「Honda Racing Kart Cup」だ。今年もライダーとドライバーに分かれ、2回のレースが行われた。ドライバー部門では、GT500クラスのNSX-GTレギュラードライバー10人に加え、F1のピエール・ガスリー、インディの佐藤琢磨、スーパーフォーミュラのナレイン・カーティケヤンと松下信治、福住仁嶺、さらにFIA F2の牧野任祐が参加。SUPER GTのようなペアのレースとなったが、コンビはくじ引きで決まりSUPER GTとは違うのが新鮮だった。

 


GT500チャンピオン・ペアのバトンと山本による夢のトップバトル(?)が実現!
 

 

 予選では山本がポールで、2位にはバトンとRAYBRIG NSX-GTのコンビが火花を散らした。レースでは山本をかわしてバトンがトップに。ドライバー交代後はトップバトンの後を引き継いだ小暮卓史を、ガスリーから交替した塚越広大が猛プッシュ! No.17 KEIHIN NSX-GTのドライバー同士の対決は、塚越が小暮をパスして昨年からの連勝を決めた。塚越は「これであと3年はHondaの契約が続きますね」との優勝インタビューでファンを沸かせていた。
 


カート大会ドライバー部門の優勝は、塚越/ガスリー組。
2位にバトン/小暮組、3位は野尻智紀/ベルトラン・バケット組となった。




■SUPER GT Grand Final of Honda
 午後のロードコースの目玉は「SUPER GT Grand Final of Honda」だ。今季SUPER GTのGT500を戦った5台のNSX-GTに加えて、No.99 テストカーが参戦。その99号車のドライバーはガスリーと佐藤という豪華コンビ! スタンドのファンも驚きと期待の視線をコースに注いだ。

 


スターティンググリッドに勢揃いした6台のNSX-GT。ブラックのNSX-GTは佐藤琢磨がドライブ。


 もてぎ7周のレースは、途中ピットインしてドライバー交替とタイヤ交換(脱着)を行うという本番さながらのフォーマット。ただし99号車はハンディとしてドライバー交替のみでタイヤ交換(脱着)は免除だった。スタートでは2番グリッド(グリッドは抽選)からNo.99 佐藤が好ダッシュ! だが、それで火が付いた本家GT500ドライバーたち。特に最後列からスタートしたNo.100 RAYBRIG NSX-GTが、山本尚貴からジェンソン・バトンへとシーズン同様の速さを披露して大逆転のトップチェッカー。新チャンピオンのプライドを胸に、今年最後の“レース”でも勝利を飾った。
 


一時は今季2勝のARTA NSX-GTがリード。後方からRAYBRIG NSX-GTが猛然と追い上げる。


今季のGT5000レースさながらのピットインで山本からバトンにチェンジ!


今季のラスト“レース”で勝利し、ファンの大声援に応えるバトンと山本。

 


■トークショー&ピットワークシミュレーション
 GTマシンやフォーミュラ、そして2輪のバイクなど、多彩なレーシングマシンの競演で飽きないHonda Racing Thanks Dayだが、ドライバー&ライダーたちとファンが交流するコンテンツもたっぷりあった。メインスタンド裏のModuloブースのステージでは道上龍と大津弘樹(ともにNo.34 Modulo KENWOOD NSX GT3)とHondaのサポートドライバーでもある小林崇志(GT300クラスではNo.18 UPGARAGE 86 MC)によるドライバートークショーが行われた。また、GT500チームタイトルを獲得したNo.100 TEAM KUNIMITSUの高橋国光総監督と中嶋悟監督(No.64 NAKAJIMA RACING)による監督トークショーも行われた。
 マシン展示エリアでは、No.34 Modulo KENWOOD NSX GT3を使ってピット作業のシミュレーションが行われていた。普段のレースでは間近に見ることができないタイヤ交換やドライバー交替が、文字通り目の前で展開されるために、最高の迫力だ。作業が終わるたびにお客さんからは拍手と歓声が沸き起こっていた。


 

 


■フィナーレ
 早く暮れる冬の日の中、最後は全ドライバー&ライダーによる「フィナーレ」が行われる。ドライバー&ライダーたちがマシンをドライブしてオーバルコースをパレードした後、スタンド前に整列。

 


 壇上にドライバーたちが上がると、今季で引退を決めたMotoGPライダーのダニ・ペドロサが代表して、スタンドを埋めたファンに長年の応援に感謝すると共に、来年もHonda Racingを引き続き声援してほしいと述べると大きな拍手と声援が巻き起こる。これをもって、今年のHonda Racing THANKS DAYは幕となった。

 


 


 なお、その後もマシンが並ぶホームストレートを歩ける「パルクフェルメウォーク」や監督&ドライバーによるサイン会も行われ、Hondaファンたちは最後の最後まで、Honda尽くしの1日を楽しんでいた。
 



 

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