2019.03.10

スバリストが富士に大集結！SUBARU/STIが初のファンイベント「STI MOTORSPORT DAY」を開催

　3月10日、富士スピードウェイで、SUBARUとSTIによるファンイベント「STI MOTORSPORT DAY」が開催された。SUBARUのモータースポーツ活動を担うスバルテクニカインターナショナル株式会社(STI)の創立30周年を記念するイベントで、会場には今季のSUPER GTに参戦するSUBARU BRZ GT300（No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT）をはじめ、ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦するマシンや全日本ラリー、86/BRZレース車両などが集結。心配された天気も何とか持ち、集まった大勢のスバリストが大いに盛り上がった。
 

 

SUPER GTトークショーでテスト走行の好感触にファンの期待が高まる
　パドックに特設されたイベントステージでは、オープニングからSUBARUドライバーが大集合し、まずは2019年のチーム体制発表が行われた。すでに1月11日の東京オートサロン2019の会場で今季のSUPER GT参戦が、そして2月13日にはドライバーラインナップも発表されているが、この日改めてファンの前で体制が発表された。今年もSUBARU BRZの61号車を駆る井口卓人と山内英輝の2人が登場すると、一段と大きな拍手が巻き起こった。
 

この日はSUPER GTの61号車を始めとするSUBARUのレース車両のテスト走行も行われた。

　続けて行われたSUPER GTトークショーは、この日の午前中に行われていたテスト走行の感触や、今季に向けた意気込みがテーマ。渋谷真 総監督は、「昨年は1勝を挙げることはできましたが、完走できなかったレースが3回もあったという大きな反省がありました。今年に向けてやりたいこともたくさん見つかっていたので、それらをひとつひとつ潰してきているところです」と現状を語ってくれた。
 

開幕前の今季型No.61 SUBARU BRZ R&D SPORTの状況を語る渋谷総監督。

　ドライバーの2人は今季のBRZの手ごたえを聞かれると「岡山での公式テストを前に、すごくいい感触を得ています」(井口)、「昨年と比べても、テストの進み具合も早いですね」(山内)と、自信をのぞかせた。また、SUBARU/STIとして初めてこのようなファンイベントが行われたことに対しは、「初めての試みなので、お客さんが集まってくれるかどうか、ちょっと不安だったんです。でも、これだけたくさんの方が来てくれて、本当にうれしいです」と井口。山内も「SUBARUファンの皆さんは、本当にとても熱いんです。去年優勝した時も、富士で井口君が予選2位をとった時（2018年第2戦）も『お客さんの声援って、こんなに聞こえるんだ』と感動しました」と話した。
 

集まってくれた多くのスバリストに今期の抱負を語る井口と山内。

ピット＆サインガードにファン観覧エリアが登場。コース上では同乗走行も
　今回のイベントではピットとサインガードの一部が出入り自由エリアになっており、SUBARU/STIの車両を間近に堪能。多くのファンが、ドライバーがマシンに乗り込む姿やメカニックたちの作業風景などをカメラに収めていた。

 

　また公開テスト走行時には、ステージで行われた抽選会で選ばれたファンの同乗走行も開催。全日本ラリー参戦車両や86/BRZレース車両に同乗できた上に、コース上ではNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTとのランデブー走行もあって、当選したファンは大興奮の様子だった。
 

同乗体験の際にはGT300マシンのSUBARU BRZ R&D SPORTも一緒にコースを走行した。

 

SUBARUのマシンが総登場のパレードラン、そしてフィナーレへ
　イベントの締めくくりは、全参加車両のパレードラン。さらに、パレードランを終えるとそのまま全車がピットロードを抜けパドックへ。そして、そのままステージ横に集結した。これには、ステージ前に集まっていた観客も驚きで、マシンを降りたドライバーたちが登壇すると、この日のフィナーレだ。

 

　実は、数年前からこのようなファンイベントの開催をしたいと提案していた山内は、寒い中たくさんのスバリストが集まったことに感激ひとしお。「こういったイベントを来年以降も続けていけるよう、僕たちも精いっぱいがんばって、結果を出していきたいと思います！」と改めて今シーズンに向けた決意を語った。井口も「朝、天気予報を見て不安に感じた方もいたかもしれませんが、なんとか雨ももってくれました。これも皆さんの応援の力です！ この力をもらって、今年もみんなでがんばっていきます」と、ファンへの感謝と意気込みで、初のファンイベントを締めくくった。
 

イベントの最後まで残ってくれたスバリストたちに笑顔で感謝を表す山内と井口。

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