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2019.03.31
【公式テスト富士・2日目】最終目はWAKO'S 4CR LC500がトップタイム。GT300はRUNUP RIVAUX GT-Rが最速に

【公式テスト富士・2日目】最終目はWAKO'S 4CR LC500がトップタイム。GT300はRUNUP RIVAUX GT-Rが最速にの画像

公式テスト・富士スピードウェイ 3月31日(日)

雲に覆い込められていた前日とは一転、富士での公式テスト2日目は、快晴で明けた。前夜に降っていた雨の影響で部分的にウエット路面も残る状況で、曇り空のもと午前のセッションはスタートした。午後になると陽射しも降り注ぎ、走行においてはドライ路面に終始。開幕前最後の走行機会を活かすべく、各チームは精力的に走り込みを行った。

 

◎走行3回目 09:00-11:15(セッション後半でSC訓練)
 天気/曇り時々晴れ 路面/ウエット&ドライ>ドライ
 ※気温/9〜13℃ 路面温度/12〜15℃(開始時は9℃/12℃)

◎走行4回目 13:15-15:25(10分間延長)
 天気/晴れ 路面/ドライ
 気温/13〜14℃ 路面温度/22〜26℃(開始時は13℃/26℃)

 

 

午前は最後の最後にWAKO'S 4CR LC500が逆転してトップに

 一部にウエット路面が残るも、ほぼドライコンディションで始まったセッション3。当初は最初の15分間でセーフティカー(SC)訓練を行う予定だったが、これがセッションの最後に変更され、午前9時ちょうどから走行が開始された。だが開始早々にNo.39 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)が2コーナー先でクラッシュ。赤旗が出て中断となる。
 その後はトラブルなく進んだが、セッション残り10分でNo.64 Modulo Epson NSX-GT(ナレイン・カーティケヤン/牧野任祐)がTGR(第1)コーナーでストップ。これでセッション最後に予定されていたSC訓練が10分間繰り上げられ、その時点で実施された。そのSC訓練が終わって残り15分で走行再開となったが、64号車が最終コーナーでクラッシュ。赤旗が出されて、このまま走行終了となった。

 

 早々にクラッシュした39号車は、午前のセッションはその後は走れず。最後にクラッシュした64号車は、午後のセッション4の半分を使い修復された。両車ともにセッション4では、トップからコンマ6〜7秒差の好タイムをマークした。
 トップタイムの推移だが、昨日も好調だったNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ジェームス・ロシター)が、最後の赤旗前まで1分28秒621で最速だった。だがSC訓練の走行再開後の僅かな時間で、No.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/山下健太)の大嶋が1分28秒522でトップとなり、そのまま走行終了となった。

 

 

 

午後もWAKO'S 4CR LC500が最速で、カルソニック IMPUL GT-Rが続く

 午後のセッション4は終了が10分延長され、午後1時15分から3時25分までの2時間10分とされた。序盤にNo.6 WAKO'S 4CR LC500の山下が出した1分28秒786が、結局最後までトップタイムを維持した。そして2番手には午前と同様にNo.12 カルソニック IMPUL GT-Rが続いた。

 

 

 Honda NSX-GT勢では、午前がNo.64 Modulo Epson NSX-GTの5番手、午後はNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大)の6番手が最上位だった。
 開発を統括する本田技術研究所、HRD Sakuraの佐伯昌浩NSX-GTプロジェクトリーダーは「(テスト内容は)チームに任せていて、それぞれの作戦もあるのでしょう。詳しい数字は明かせませんが…、今回はウェイトハンディを、第2戦だけでなく(同じ富士で開催の)第5戦も想定しているようです」と言う。また、No.1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)の伊与木仁エンジニアは「うちの場合はセッティングで悩んでいる面もあります」と言い、NSX-GTだけでなく各チーム悲喜こもごもの公式テストだったようだ。

 

 

 

 

GT300は午前がModulo KENWOOD NSX GT3、午後はRUNUP RIVAUX GT-Rが最速に

 GT300では午前のセッション3でNo.34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/大津弘樹)がセッション中盤に1分36秒760でトップに立つ。その後No.5 ADVICS マッハ車検 MC86(坂口夏月/平木湧也)の坂口がまったくの同タイムで並んだ(先に出した34号車が上位)。トップタイムを記録した大津は「昨年もスーパー耐久などに出てハコ(乗用車タイプのレースカー)にも慣れてきていますが、タイヤの開発などではどういう風にコメントすればいいか、それを道上(龍)さんのコメントから勉強しているところです。今回はニュータイヤでのアタックを任されたので、どうしてもトップタイムを獲りたかったんです」と顔を綻ばせた。

 

 

 午後のセッション4ではNo.360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/田中篤/柴田優作)の青木が1分36秒530でトップ。それにNo.10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/石川京侍)が続いた。360号車は、今季から10号車と同じ現行型NISSAN GT-R NISMO GT3を使用するが、午前中までトラブルに悩まされていたようだ。だが、NISMOの迅速なサービスで完調となり、このトップタイムとなった。

 

 

 

 

 

 岡山、富士と続いた開幕前の公式テストはこれで終了。あとは2019年シーズンが開幕を待つだけ。第1戦の舞台は岡山国際サーキット。4月13日の予選、そして14日の決勝レースが大いに楽しみだ。

 

 

 

 

GT500クラス・トップタイム

大嶋和也(No.6 WAKO'S 4CR LC500)

岡山テストでもいい流れでしたが、富士でも昨日からいいペースで走ってきて、今日は午前だけでなく午後でもトップと、気分も良いですね。クルマのバランスがよくて、ロングランもいい感じで走ることができました。午前はタイヤがもう1セットあったので、最後にニューでアタックしようとコースインしたらSC訓練になって。でも(タイヤの)ピークが残っていたのでSC明けにアタックして出たタイムです。トップタイムを出した時には細かなミスもあったので、それがなければ1分27秒台には入っていた、そんな手応えがあります。この好調さを維持して、開幕戦に臨みたいですね。

 

GT300クラス・トップタイム

青木孝行(No.360 RUNUP RIVAUX GT-R)

今シーズンからGT-R GT3を2018年モデルに代えたんです。昨年使っていたクルマ(2015年型)も“カイゼン”を続けてきていたけど、これはもう違うクルマですね(笑)。クルマのバランスも、運転したフィーリングも素晴らしい。直線番長からコーナリングマシンに生まれ変わっている。その分、パワー的には厳しいところもあるけれど、それでもラップタイムは速くなっている。今日はうちのクルマが調子良くてトップタイムでしたが、実は昨日までマイナートラブルに悩んでいました。でも(サポート会社の)NISMOさんの対応が素早くて。これが国産のいいところですよね。公式予選ではないけれど、トップタイムというのは久しぶりだから、ホント、嬉しいですね。

 

 

→ 【公式テスト富士】走行1回目

→ 【公式テスト富士】走行2回目/総合結果

→ 【公式テスト富士】走行3回目

→ 【公式テスト富士】走行4回目/総合結果

 

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