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2019.04.05
【開幕戦プレビュー】話題の尽きない2019開幕戦岡山!スタートダッシュは誰が決めるのか!?

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第1戦 岡山国際サーキット : プレビュー

話題豊富な2019 AUTOBACS SUPER GTの開幕戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が迫ってきた。4月13日(土/予選)、14日(日/決勝)、舞台は今年も岡山国際サーキット(岡山県美作市)で開催される。オフにはドライバーの移籍も活発に行われ、GT500クラスの各車は熟成を増し、GT300クラスには話題の新型車も登場する。誰が勝っても、驚く活躍をする選手が現れてもまったくおかしくない、例年以上に接戦・激戦のSUPER GTとなるだろう。さあ、開幕戦岡山にフォーカスを合わせよう!

(上写真は昨年の開幕戦岡山/本文中の写真は公式テスト岡山)

 

 

■直前の公式テストではカルソニック IMPUL GT-Rが好調!

 開幕を前にしたテストで好タイムを連発しているのが、No.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ジェームス・ロシター)だ。昨年、一昨年は1勝ずつと苦しいシーズンだったNISSAN GT-R NISMO GT500勢。3月の公式テスト岡山では、12号車が2日間総合トップタイムを記録し、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)やNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/ヤン・マーデンボロー)らもきっちり上位タイムを出して、各チームの雰囲気も良い状態だ。佐々木も岡山でのテスト後に「クルマは仕上がっている」と、開幕戦に準備万端のようだ。

 

   

 

■淡々と準備のLC500勢に、NSX-GT勢はあえて目立たず?

 対して淡々と準備を進めているように見えたのが、LEXUS LC500の各チーム。この岡山を得意とするNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/山下健太)は、走行の大半を決勝想定のチェックに当て、1度だけのアタックで2日目のトップタイムをマークしている。No.36 au TOM'S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)やNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)も仕上がりは良さそうだ。もちろん、岡山と言えば、ここを得意とするNo.37 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)も忘れてはならい。やはり、岡山の表彰台の一角にはLC500勢が上がってきそうだ。
 公式テスト岡山では、タイムでは今ひとつ静かだったHonda NSX-GT勢。テスト開催日は天候も不順だっただけにタイムだけで好不調を断言はできないが、昨年のテストでの好調さからみると気になるところだ。それでもNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)がテスト2日目に総合4番手、昨年の岡山勝者であるNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)もNSX-GT勢のトップタイムをしっかり出している。ディフェンディング・チャンピオンのNo.1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)も一発のタイムよりもクルマの調整に終始していたようで、本番では上位に絡んでくるはずだ。

 今年でGT500の各マシンは3シーズン目を迎える。開発陣もチームも十二分に熟成を進めただけに、集大成の年。開幕戦岡山から素晴らしい走りを見せてくれるだろう。

 

   

 

GT500は新人、移籍/復帰が10人! 実力派ルーキーの活躍に期待大

 そして開幕戦といえば、移籍や復帰、そして新人のドライバーの活躍も楽しみだ。なかでも新人(初のレギュラー参戦として)に注目したい。坪井翔(No.19 WedsSport ADVAN LC500)と牧野任祐(No.64 Modulo Epson NSX-GT)は、過去のGT500スポット参戦で驚きの走りを見せて決勝2位の好結果を残している。また、中山雄一(No.39 DENSO KOBELCO SARD LC500)もGT300では7勝を挙げ、ステップアップが期待されていた選手だ。そして、F1等、フォーミュラで活躍してきたナレイン・カーティケヤン(No.64 Modulo Epson NSX-GT)も活躍が期待される。
 移籍/復帰組では、平手晃平/フレデリック・マコヴィッキィ(No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)、ロシター(No.12 カルソニック IMPUL GT-R)の他メーカー系からの移籍選手がどんな活躍を見せるか気になる。特にマコヴィッキィはミシュランタイヤのスペシャリストでもあり、23号車にも良い影響があるかもしれない。
 このように、ドライバーの面でも大きな刺激が加わった2019年のGT500クラス。果たして開幕戦で何が飛び出すか、どんなレース展開になるのか、岡山でのグリーンランプが待ち遠しい。

 

   

 

 

■地元岡山のK-tunes RC Fが好調!メルセデスやMC勢も優勝候補

 GT300クラスでは、岡山の地元チームであるNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)が、公式テスト岡山で2日間総合トップタイムと存在感を見せた。昨年も2勝を挙げた96号車だが、その原動力だった中山雄一がGT500にステップアップ。代わって加入したのが、FIA-F4でも活躍をした19歳の新鋭・阪口晴南だ。岡山、富士と続いた公式テストで順調だったチームは、阪口もしっかり走り込ませたようで、地元での開幕戦での躍進を期待したい。

 

   

 

 他に開幕戦で上位を争いそうなチームは、やはりテクニカルな岡山に適したコーナリングを得意とするマシンを使う面々だろう。FIA GT3車両ではメルセデスAMG GT3のNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)と昨年王者のNo.65 LEON PYRAMID AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)か。そしてマザーシャシーのNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/佐藤公哉)に、No.52 埼玉トヨペットGB マークX MC(脇阪薫一/吉田広樹)も注目したい。そしてコーナリングならNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)も目立つ存在だ。
 加えて今季は2年目でエボパーツが投入されたHonda NSX GT3も上位にきそう。No.34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/大津弘樹)に加え、昨年の岡山優勝のNo.18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/松浦孝亮)とNo.55 ARTA NSX-GT(高木真一/福住仁嶺)も初戦から良い勝負を見せてくれるだろう。中でも福住は22歳ながら国内外のフォーミュラで活躍する逸材ルーキーだ。新チームではGT500に加え、GT300にも参戦となるKONDO RACINGのNo.56 リアライズ日産自動車大学校GT-R(平峰一貴/サッシャ・フェネストラズ)、初参戦のアジアチーム、No.33 エヴァRT初号機 X Works GT-R(ショウン・トン/マーチー・リー)にも注目したい。

 

   

 

 そして、GT300の開幕戦で要注目はFIA GT3車両の新型車。まずは、日本をはじめ世界の耐久&GTレースを席巻した実績があるマクラーレンが送り出した720S GT3、No.720 McLaren 720S(荒聖治/アレックス・パロウ)。さらに英国の名門アストンマーティンのNo.7 D'station Vantage GT3(藤井誠暢/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)。共にテストではまだ調整段階のようだったが、活躍が期待される。
 ドライバーとしては、楽しみなルーキーがいる。96号車の阪口、55号車の福住、さらに720号車のパロウは全日本F3で優勝経験があり、56号車のフェネストラズはマカオGP(F3)で3位という実力のある若手。そして、GT500から移ってきた7号車のデ・オリベイラ、小暮卓史(No.88 マネパ ランボルギーニ GT3)が、その“速さ”をGT300でも見せるか楽しみだ。

 

 今シーズンもホットな話題があふれるSUPER GT。開幕戦岡山(4/13,14)は、岡山国際サーキットへ、もしくはJ SPORTSの中継、テレビ東京系「GTプラス」で観戦し、そしてこのSUPERGT.netの情報&速報で存分に楽しんでいただきたい。

 

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