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Race Report
2019.04.14
Rd.1 決勝:優勝記者会見

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第1戦 岡山国際サーキット:優勝記者会見

GT500 Class

No.8 ARTA NSX-GT

 

野尻 智紀

「伊沢さんとチーム、Hondaとブリヂストン、皆で獲った優勝」

昨日の予選では出番がありましたが、今日のレースはピットでモニターを見続けていただけでした(苦笑)。見ていただけだったのに、本当に(レースが終わるまで)長かったように感じました。優勝できて嬉しい気持ちよりも、まずはケガをしてレーシングドライバーとしての活動に影響の出るようなトラブルが出なくて良かったと思いました。

僕自身は走ってなかったけど、それほど、今日のコンディションは酷かったように思いました。その酷いコンディションの中で、僅かなチャンスを見逃さず2台のGT-Rを抜いたのも、伊沢(拓也)さんだからできたこと。モニターで見ていて『僕だったら(この状況で伊沢さんのように)追い抜くことができただろうか?』と考えさせられるほどでした。それだけに、伊沢さんとチーム、そしてHondaとブリヂストン、皆で獲った優勝だと思います。

次回の富士は、自分たちのウェイト(ハンディ)がどうのこうのではなく、“Hondaとして富士をどう戦うか?”がポイントになると思います。富士でいいパフォーマンスを見せることができ、連勝できたら最高ですね。

 

伊沢 拓也

「複雑な思いもあるが、良いスタートが切れたと考えることにする」

5番手スタートだったので(前の4台が巻き上げる)ウォータースクリーンがひどくて、何も見えず、どこを走っているのかもわからないような状態でした。でも野尻(智紀)選手が昨日の予選で頑張って5番手のグリッドを手に入れてくれたことと、序盤で前を行くGT-Rの2台を抜くことができたのが、結果に繋がったんだと思います。
(繰り上がっての)優勝という結果も、Honda NSX-GTの2台が接触したことが原因なので、個人的には複雑な思いもあります。でも『シリーズで良いスタートが切れた』と考えることにします。

今年のGT500クラスは、これまで以上に3メーカーのポテンシャルが拮抗しています。そして去年はNSX-GTにとって、富士は苦手としていたコースです。だから、ハーフポイントでウェイトハンディが20kg(本来のポイントなら40kg)だからというのは関係なく、NSX-GT勢として富士で多くのポイントを獲りたいと思っています。だから20kgは確かにタイムに影響するかもしれませんが、セットアップやドライビングで対処して、去年以上にいいレースにしたいです。

 

 

 

 

 

GT300 Class

No.96 K-tunes RC F GT3

 

新田 守男

「『集中力を切らさないように!』と自分に言い聞かせていた」

優勝できて良かったけれど、今日は本当に厳しいレースでした。2番手スタートだったので、前からのウォータースクリーンで、路面のコンディションが良く分からなかったほどです。高木(真一)選手(No.55 ARTA NSX GT3)が少しミスした時に思い切って抜くことができ、トップに立ってからははっきりとコースのコンディションが確認できました。セーフティカーが出てから、アクシデントに遭った車両を見て、その度に『大変だったんだろうなぁ』と感じていました。僕の周りはあまり激しいバトルがなかったけれど、何度もセーフティカーが出て、2度も赤旗でレースが中断されましたが、その度に『集中力を切らさないように!』と自分自身に言い聞かせていました。

今回はハーフポイントなので、ウェイトハンディも20kg。だから『次回の富士でも連勝ができるのでは?』と言われましたが、公式テストから富士は厳しかったんです。だから個人的には、これまでも富士を得意としていた55号車(ARTA NSX GT3)が来ると思います。(隣にいる野尻、伊沢を指して)お隣の8号車は連勝して、ARTAが(両クラスの)ダブル優勝すると喜ばれそうですね(笑)。

 

阪口 晴南

「新田さんが抜いた瞬間は、あそこしかないポイントだった」

結局、レースでは乗らなかったのですが、昨日の予選で(自分の走りによって)フロントローを確保できていたこと、それがチームの優勝に貢献できたんだと思い、とても嬉しいです。僕がデビューレースで勝てたことより、多くのファンの方が応援に来てくれたチームのホームコースで勝つことができたのが、本当に嬉しいです。

(レースで)新田さんがスタートしてからはずっと、ピットでモニターとにらめっこしていました。時間の流れるのがこんなに遅いと感じたのは、初めてですね。新田さんが高木選手を抜いた瞬間は、まさにあそこしかないポイントだったと思います。もうシンプルに『本当に凄いな!』と思いました。

次回の富士に関してはテストで苦しんだので、僕も新田さんと同じで55号車が来ると思います(苦笑)。でもシーズンを考えたら、決して捨てるわけにもいきません。苦しいなら苦しいなりに、1ポイントでも多く取れるよう、新田さんやチームと一緒に頑張ります。

 

 

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