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2019.04.26
【第2戦プレビュー】富士から始まる令和の戦い! 今季の流れを見極める一戦に!?

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第2戦 富士スピードウェイ : プレビュー

来月1日より新元号「令和」となり、早くもその最初のビッグレースとなる第2戦「FUJI GT 500km RACE」が5月3日(金・祝、予選)、4日(土・祝、決勝)に、富士スピードウェイ(静岡県小山町)で開催される。開幕戦はあいにくの天候だっただけに、今季の流れを見極める仕切り直しの一戦となりそうだ。ことに開幕戦で思うような結果を残せなかったチームや陣営にとっては、ここで巻き返したいはず。また、今季初参戦・移籍のフレッシュ&話題のドライバーたちにも注目。長い500kmレースだけに、どんな展開になるだろうか!?

(上写真は昨年の第2戦富士より)

 

 

■富士得意のGT-Rが本命か? それともNSX-GTの連勝なるか?

 開幕戦岡山は決勝日が強い雨となり、結局レース途中、ドライバーが交代するにも及ばない距離で終了となってしまった。正直、誰にとっても不完全燃焼であったことだろう。それだけに、第2戦富士では存分に良い走り、良い戦いを見せてもらえるはずだ。

 

 

 そんな開幕戦であったが、光って見えたのはポールポジション獲得のNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)を筆頭とするNISSAN GT-R NISMO GT500勢だ。ドライコンディションの予選では、オフのテストで好調だったNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ジェームス・ロシター)も予選2位で、Q2には4台全車が進出とマシン自体の仕上がりの良さを感じさせた。GT-R勢にとっては、昨年も富士戦は好結果を残しているだけに、今季も23号車、12号車を中心に優勝争いに絡んできそうだ。

 

 対して、雨の決勝レースではHonda NSX-GT勢の速さが際立った。雨で速いということは車両のバランスが良い証明であり、マシンの完成度の高さをうかがわせる。予選でもGT-Rの2台にこそ先行されたが、No.1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)、No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)、そして開幕戦優勝のNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)が予選3〜5位と速さも示した。ここ数年は富士を苦手としたNSX-GTだが、パワーアップを感じさせるエンジンで富士も互角以上に渡り合う可能性は高い。

 

 

■ホームコースで巻き返しを狙うLC500勢に期待

 そして開幕戦では、あまり活躍を見せられなかったLEXUS LC500勢。第2戦までの短いインターバルでどこまで立て直してくるのか? ことに富士スピードウェイはLEXUSのホームコースであり、多くのファンが集まるだけに、ここで不甲斐ない戦いは見せられない。レース距離500km、ピットインは最低2回と、いつもより長いレースだけにレース戦略やチームの総合力での勝負となる。富士を得意とするNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)、レース巧者と言われるNo.37 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)、昨年2位のNo.39 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)らが、どんな戦いを見せる楽しみだ。
 また、第2戦はNo.36 au TOM'S LC500の中嶋一貴が欠場するが、代わってFIA-F4選手権を2連覇し、GT300クラスで活躍する宮田莉朋が関口雄飛のパートナーに抜擢された。昨年の第2戦富士は同じようにGT500クラスにスポット参戦した坪井翔が、トップを走る快走を見せて今季のGT500レギュラーへの足掛かりにしている。ぜひ、宮田のGT500初挑戦にも注目してほしい。

 

 

 

■GT300クラスは展開に注目!パワーのFIA GT3 vs. 作戦のJAF-GT300/MC勢

 GT300クラスでは、開幕戦を優勝したNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)とポールポジションのNo.55 ARTA NSX GT3(高木真一/福住仁嶺)が、この第2戦富士でも気になる存在となりそうだ。予選Q2では若い阪口と福住、決勝ではベテランの新田と高木の対決(最多勝争いでもある)が注目をあつめた。この2チームの争いは今季を通じての注目になりそうだ。特に55号車は富士で3連勝中であり、開幕戦がハーフポイントとなったためウェイトハンディも本来の半分で、本命視されるだろう。

 

   

 

 ご存じの通り富士は約1.5kmの長い直線があるため、パワーのあるFIA GT3車両が6連勝中とアドバンテージがある。したがって、先に挙げたLEXUS RC FやHonda NSX GT3、そして3月の公式テスト富士で速かったNo.10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/石川京侍)などNISSAN GT-R NISMO GT3に、昨年・一昨年のチャンピオンカーであるMercedes AMG GT3などの各チームが優勝候補に挙がってくるだろう。また、ランボルギーニ・ウラカンGT3もストレートスピードに定評があるので富士では速さを見せてくれそうだ。

 

 と言っても、JAF-GT300勢とマザーシャシー勢にチャンスがないわけではない。昨年はNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/佐藤公哉)がポールポジション(当時は坪井翔)を獲得するなど、一発の速さは出せる。そして、500kmというピットイン2回のレースのため、燃費を抑えて給油時間を短くしたり、タイヤの無交換や2本交換作戦を行えばピットでの作業時間を短縮できる。これを武器にして、25号車やNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)は表彰台を狙ってきそう。特に61号車のSUBARU BRZは直線スピードの強化も行ってきているだけに、トップを争う可能性は十分にある。他にも、もしも雨のコンディションになれば、元GT300チャンピオンコンビの2人が操るNo.9 PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE(横溝直輝/峰尾恭輔/都筑晶裕)や、開幕戦のウエット路面で速かったNo.7 D'station Vantage GT3(藤井 誠暢/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)もおもしろい存在になるだろう。

 

   

 

 

 今季、GT500クラスの現行規定車はラストイヤーであり、フレッシュなドライバーも多く参戦してきた。まさに“時代が変わる”シーズンである。そして、この第2戦富士が「令和の開幕戦」ともなる。5月3、4日はぜひ富士スピードウェイに出掛けて、この注目すべき一戦を観戦していただきたい。行くのは難しい方はJ SPORTSのレース中継やテレビ東京系のSUPER GTプラスで、たっぷりと楽しんでほしい。

 

 

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