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Race Report
2019.05.04
Rd.2 決勝:優勝記者会見

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第2戦 富士スピードウェイ:優勝記者会見

GT500 Class

No.38 ZENT CERUMO LC500

 

立川 祐路

「今回のレースでは、とにかく結果を出したかった」

今シーズンからチームの体制が変わり、僕は総監督としてチームをみて、石浦(宏明)も取締役として(会社としての)セルモを任されることになりました。ドライバーとしてだけでなく、それ以外にもいろいろな役回りができて…。それだけに“勝たなくちゃいけない”というプレッシャーも大きくなりました。だから石浦と2人でチーム作りを考えてきて、チームのみんなもそれに応えてくれて。開幕戦で悔しい結果に終わりましたが、何とか巻き返そうと、TRD(トヨタ/レクサスのマシン開発部門)にもいろいろリクエストしてきました。2年前にも僕たちが5月の富士で勝っているし、去年も8月にはau(No.36 au TOM'S LC500)が勝っていて、LC500は富士に合っています。ここで勝たなくて何時勝つんだ、くらいの気持ちで今回のレースには臨んできました。とにかく結果を出したかったんです。

予選ではタイヤの選択とかいろいろあって下位に沈んでしまいましたが、スタート前、絶妙なタイミングで雨が降り始めました。最初のスティントはウエットタイヤでスタートすることになりましたが、思っていた以上に前に出ることができ、ここでポジションを上げたことが(優勝の要因として)大きかったです。でも、最後まで気の抜けないレースになりました。23号車(MOTUL AUTECH GT-R)との一騎打ちになりましたが、タイヤに関して、ウォームアップは23号車の方が温まりがよさそうでしたが、温まった後はこちらに分がある、と判断しました。

だから石浦から交替した最後のスティントでも、最初は大きく離されてしまいました。なかなかギャップを詰めることができず、正直諦めようかと弱気にもなりましたが、もちろん諦めるわけにもいかず、何とかついて行きました。そうしたら(スティントの)後半になって、どうやら23号車もタイヤが厳しくなったみたいで、真後ろまで付くことができました。そこから先も、なかなか抜くことができませんでしたが、思い切ってTGRコーナーで仕掛けて抜くことができました。トップに立った後は、最後まで何の問題もなく走れたので、やはりタイヤのブリヂストンさんに感謝したいです。

令和最初のレースでの優勝は、記録に残る勝利となるだけでなく、自分の記憶にも残る勝利でとても嬉しいです。ここからも攻めのレースを続けてチャンピオンとなり、石浦取締役からボーナスをもらうのが、今後の目標です(笑)。

 

石浦 宏明

「勝ちたい気持ちが強かったから何よりもホッとしている」

何よりもホッとしている、というのが正直な感想です。僕たちは2年前に、この5月の富士で勝ってから2年ぶりの優勝になりました。その時も立川(祐路)さんと2人で優勝の喜びを分かち合ったのですが、立川さんも言ったように、今年は2人とも立場が変わり、責任も重くなりました。だからこそ、新しい体制で結果を残そう、と立川さんとずっと話しあってきました。ホームコースであるこの富士で勝ちたい気持ちが強かった。だから本当に勝てて良かったです。

僕自身は2番目のスティントを担当しましたが、最初のスティントで雨から急激にコースが乾いてくる展開になり、ピットインはドライ(用のタイヤ)に交換するタイミングを探っていました。最終的にはドライブしていた立川さんがタイミングを決めてくれました。ピットアウトしてみたらラインは乾いている状態だったので、タイヤを慎重に温めることに専念しました。タイヤが温まったら大丈夫だということは確認済みだったので、そこからは攻めて走りました。松田さん(No.23 MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生)をかわしてからも、すんなりとは引き離させてくれなくて苦労しましたが、何とか無事に立川さんに繋ぐことができました。最後のスティントで立川さんが逆転し、令和で最初のレースに勝つことができました。これでもう誰も、令和の“最初のウィナー”にはなれないので、その意味でも嬉しい勝利になりました。

去年、僕たちは全戦でポイントを稼ぐことができましたが、優勝がなくて、最終的にはチャンピオン争いに絡むこともできませんでした。今年はこのタイミングで勝つことができたので、いい流れを維持し、シリーズチャンピオンを目指して頑張ります。

 

 

 

 

 

GT300 Class

No.11 GAINER TANAX GT-R

 

平中 克幸

「最初にタイヤ交換をしたことが大きな勝因に」

昨日午前中の公式練習から、クルマの調子は良かったんです。午後の公式予選ではあと一歩というところでQ1敗退となるところでしたが、ペナルティで後退したクルマがあって滑り込みセーフでQ2に進出できて。Q1のセットを基にして、慌てて出走準備をしたQ2で4番手ととてもいい流れだったから、今日の決勝でもスタート前からいい感触で優勝できるんじゃないか、そう思っていました。

最初のスティントは豪雨の中で安田(裕信)選手が頑張ってくれ、さらにピットインしてタイヤを交換するタイミングまで判断してくれました。多分僕たちが最初にタイヤ交換をしたように思いますが、それも大きかった。それでピットアウトしたら、クルマはとてもいい状態で、自分のスティントでもいい走りができたと思っています。最後のスティントで安田選手は本当に辛かったと思います。僕も経験がありますが、追われる展開では肉体的にも精神的にも辛い。だから安田選手には感謝です。もちろんドライバーだけでなくチームも素晴らしい仕事をしてくれて、皆で手に入れた優勝だと思います。

令和で最初のレースで優勝した感想ですか? そうですね。僕は平成最後のレースとなるスーパー耐久でも勝っていて、平成最後と令和の最初、2つの記念すべきレースで勝つことになりました。SUPER GTでは去年のタイ(第4戦)でも、彼とのコンビで優勝して、それ以来の優勝なんですが、今日の優勝は今後、自分自身の記憶に残る、とても嬉しいレースになりました。だから今度は令和で最初のチャンピオンを目指して頑張ります。

 

安田 裕信

「予想とは違った展開だったが優勝できて嬉しい」

今日は56号車(リアライズ 日産自動車大学校 GT-R)との一騎打ちだと思っていたら、最後はまったく違った展開になってしまいました。最初のスティントはウエットコンディションで、セーフティカー(SC)スタートとなりましたが、SC明けのリスタートからいいペースで走ることができました。そのうちに路面が乾き始めるようになると、追い上げてきたレオン(No.65 LEON PYRAMID AMG)のペースが速くて、それでライバルよりも早く、最初にタイヤ交換をしようと思いました。交替した平中(克幸)選手がとてもいいペースで走ってマージンを拡げてくれたことが、優勝に繋がったと思います。

最後のスティントではARTA(No.55 ARTA NSX GT3)と本当に厳しいバトルになりましたが、平中選手がマージンを拡げてくれていたし、最後の最後、GT500車両に周回遅れにされるタイミングを上手く利用することができて、何とか逃げ切って優勝できました。令和で最初のレースに勝つことができて、これは記念になる勝利で、これまでの優勝に比べてもより嬉しいです。

去年もタイで優勝していますが、最終的にはチャンピオン争いに絡むことができなかったので、今年はもう一度チャンピオン争いに加わりたいと思います。これからも表彰台をキープしてチャンピオンになって、僕もお隣にいる石浦取締役からボーナスをもらえるよう頑張ります。え、こんなコメントはダメですか(笑)。

 

 

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