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2019.05.17
【第3戦プレビュー】序盤戦を締めくくる第3戦! 鈴鹿で真の実力が判明か!?

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第3戦 鈴鹿サーキット : プレビュー

5月も半ばを過ぎ、レース自体にも観戦にも絶好の季節だ。そして5月25日(土)、26日(日)には2019 AUTOBACS SUPER GT第3戦「SUZUKA GT 300km RACE」が、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開催される。今季は開幕戦、第2戦と悪天候に翻弄されただけに、誰もがフラストレーションを抱えている。その中で迎える第3戦はどのマシンにも勝つチャンスがある鈴鹿が舞台で、序盤戦を締める一戦だけに、各チームが本当の実力をフルに発揮する大会となるだろう。そう、この戦いは今シーズンの流れを定める戦いなのだ。

※上写真は昨年の第3戦鈴鹿

 

 

■300kmレースになった昨年の鈴鹿はNSX-GTが速さを示す

 2017年までは、8月最終週に1000kmレースの長距離戦で行われた鈴鹿大会。昨年から5月に第3戦として通常距離の300kmレースで行われており、今年も同様のレースフォーマットだ。昨年はホームコースである鈴鹿に照準を合わせてきたHonda NSX-GT勢が速さを示し、予選ではトップ3独占+5位となり、決勝でもワン・ツー・フィニッシュを飾った。したがって、今季もライバルたちから「今年も鈴鹿はNSX-GTがきっと速い」とマークされている。

 そして、その中心はやはり昨年優勝のNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)と同2位のNo.1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)だろう。そして、ウェイトハンディの軽いNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)も狙ってくるはず。さらにスーパーフォーミュラの開幕戦鈴鹿でルーキーながらポールポジションを獲った牧野任祐のNo.64 Modulo Epson NSX-GT(ナレイン・カーティケヤン/牧野)も、この鈴鹿ではダークホースになりそうだ。

 

 

■前戦優勝のLC500と好調ながら未勝利のGT-Rは勝負の一戦

 開幕戦はエンジンに不安を抱え、思うような速さを見せられなかったLEXUS LC500勢。そこから見事盛り返して、第2戦富士はNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)が優勝、予選ではNo.37 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)が2位と復活を果たした。ただ、LC500陣営には「得意の富士だけでなく、この鈴鹿で結果を残せないと…」とタイトルに向けてはまだ緊張感が残る。それでもウェイトハンディの少ない37号車やNo.36 au TOM'S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)の鈴鹿を得意とするTOM'S勢やNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/山下健太)は予選からガンガンと攻めてくるだろう。

 

 

 No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が2戦連続ポールポジションで、決勝も連続2位と本来の速さが戻ってきたNISSAN GT-R NISMO GT500勢。ただ未勝利で最良の結果は得られておらず、この第3戦鈴鹿への意識は4チームすべてが高そうだ。ポイントリーダーの23号車こそ表彰台でOKかもしれないが、No.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ジェームス・ロシター)はチームとロシターが鈴鹿を得意としているだけに、本命視する関係者も少なくない。加えてNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/ヤン・マーデンボロー)もウェイトハンディが少ないだけに、予選次第ではトップを争う可能性もある。

 

 

 

■予想がつかないGT300の鈴鹿戦!? タイヤウォーズにも注目

 どのサーキットでも激戦となるGT300クラスだが、この鈴鹿はどこよりも展開がよめない。鈴鹿はパワー系のFIA GT車両も、コーナリングが得意のJAF-GT300車両(マザーシャシー含む)もチャンスのあるコースで、各チームのレース戦略次第で勝機を作れる。

 

 まず本命視されるのが、昨年の優勝車で今季も開幕戦で勝ったNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)だ。第2戦はピットのミスで入賞を逃したが、失敗理由は分かっているだけに、ここで大きなポイントを狙ってくるだろう。またHonda NSX GT3勢は、鈴鹿とのマッチングからチャンスはありそう。No.55 ARTA NSX GT3(高木真一/福住仁嶺)はポイントリーダーだけにウェイトハンディでは苦しいが、No.34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/大津弘樹)には初優勝の予感も。
 他にもNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)やNo.65 LEON PYRAMID AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)のメルセデスAMG GT3の王者経験チームも上位にきそうだ。ドライバーで鈴鹿が得意といえば、No.10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/石川京侍)にも注目したい。

 

   

 

 JAF-GT300勢では、No.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/佐藤公哉)ならタイヤ無交換作戦。鈴鹿が得意のNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)なら予選から全力でトップ独走なんてこともありそう。
 さらに3戦目だけに、そろそろニューマシンを把握してきたNo.7 D'station Vantage GT3(藤井誠暢/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)やNo.720 McLaren 720S(荒聖治/アレックス・パロウ)も、本来の戦闘力を発揮して上位に食い込んできそうだ。

 

   

 

 

 波乱の序盤戦となった2019年シリーズだが、今年も第3戦鈴鹿は見どころが豊富だ。5月25、26日はぜひ鈴鹿サーキットで、SUPER GTの激戦、混戦を楽しんでいただきたい。残念だけれど、観に行けないという方は、J SPORTSの中継やテレビ東京系のSUPER GTプラスで、しっかりとフォローしてもらいたい。

 

 

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