2019.05.24

第3戦鈴鹿を前に鈴鹿で育った松田次生と牧野任祐の両選手が鈴鹿警察署を表敬訪問

　2019年AUTOBACS SUPER GT第3戦「SUZUKA GT 300km RACE」を翌日に控えた5月24日、SUPER GTのGT500クラスに参戦する松田次生選手（No.23 MOTUL AUTECH GT-R）と牧野任祐選手（No.64 Modulo Epson NSX-GT）が、鈴鹿サーキットのサーキットクイーンの佐藤杏美さんと中谷みおさんと共に、鈴鹿サーキットを管轄とする鈴鹿警察署を表敬訪問。全SUPER GTドライバーを代表して「交通安全の誓い」を宣言し、SUPER GTオリジナルの交通安全グッズを鈴鹿交通安全協会に進呈した。

 

鈴鹿警察署に表敬訪問した牧野選手と松田選手。両端は鈴鹿サーキットクイーンのおふたり。

　SUPER GTを統括するGTアソシエイション（GTA）は警察庁や、シリーズ各戦を開催しているサーキットを所管する県警察本部と協力し、サーキットへの来場者を対象に交通安全啓発活動を行っている。今回の鈴鹿警察署訪問もその一環で、松田選手にとっては2016年から4年連続での表敬訪問となる。牧野選手にとっては、これが初の大役となった。
　松田選手は三重県桑名市出身で、1997年に鈴鹿サーキット・レーシング・スクール-フォーミュラ（SRS-F）に入校し、優秀な成績で卒業。その後は国内外のトップカテゴリーで活躍。SUPER GTでは2000年にGT500クラスに参戦し、現在はドライバーズタイトル2回、クラス最多勝（2019第2戦時点）を記録する国内有数のレーシングドライバーだ。牧野選手（大阪府出身）は2015年にSRS-Fに入校し、彼もスカラシップを獲得して翌2016年に第5戦鈴鹿1000kmにスポット参戦を果たす。なんとこのデビュー戦のQ1では鈴鹿のコースレコードを樹立してトップタイムと皆を驚かせた。続く第7戦タイではGT500クラスにスポット参戦し、予選2位で決勝も2位と驚異的な結果を残し、翌年から海外レースに進出。今年は日本に戻り、GT500クラスに初のレギュラー参戦となり期待されている逸材だ。
　このようにふたりとも鈴鹿サーキットにゆかり深く、SRS-Fの先輩後輩での表敬訪問となった。
 

交通安全の誓いを読み上げる牧野選手（右）。

　表敬訪問では、鈴鹿警察署の倉屋孝夫（くらや たかお）署長を前に、まず牧野選手が“SUPER GT交通安全の誓い”を読み上げる。「シートベルトを必ず着用します」「安全な速度と車間距離で走行します」など安全運転の基本となる項目に加え、「自動車レースで得た知識・経験を活かして安全運転に務めます」とトップドライバーならではの項目まで、8項目に渡って宣誓した後、松田選手も名前を挙げて宣誓に加わった。

表敬訪問に応える鈴鹿警察署の倉屋署長。

　続いて交通安全グッズとして「SUPER GTオリジナルリフレクター（自発光式反射材）」が100個（目録）、松田、牧野選手から倉屋署長に進呈した。このリフレクターは、歩行者の安全を確保する反射材（リフレクター）にLEDの発光機能を追加した交通安全グッズだ。

SUPER GTリフレクター（目録）を手にした倉屋署長を中央に記念撮影。

　倉屋署長からは「牧野選手から安全運転の誓いを宣誓してもらいましたが、運転のプロであるレーシングドライバーからの発信に応え、皆さんの運転を見本とするよう、一般のドライバーにも啓蒙していきます。また松田選手から進呈いただいたSUPER GTリフレクターは、歩行者の安全を守る上でも効果的で、これを使って交通安全の啓発活動を行っていきます」と挨拶。さらに「明日から始まるレースでのお2人の活躍を期待しています」とエールが送られた。そして倉屋署長と松田選手、牧野選手、さらにサーキットクイーンのお2人も交えて記念撮影を行って、表敬訪問のプログラムを終了した。

牧野選手はサイン入りのキャップ（写真）を、松田選手はサイン入りのミニカーを鈴鹿警察署にプレゼント。

 

　その後、署長室で行われた懇親の場で、松田選手からはサインが入ったミニチュアカーが、牧野選手からはサイン入りのチームキャップをプレゼントされた。
 

倉屋署長からは、松田選手と牧野選手にお礼として特製のキーホルダーが贈られた。

 

　倉屋署長からは、特製のキーホルダーが2人のドライバーにプレゼントされた。さらに署長室での懇談の後、お昼休みの限られた時間にドライバー2人の臨時サイン会が行われた。モータースポーツの街として知られる鈴鹿だけに、警察署内の熱心なレースファンが集まってきていた。

突発のサイン会に気軽に応じる松田選手と牧野選手。

　両選手に「（第2戦）富士も見に行きましたが、残念でしたね。でも今週末は好天の予報も出ており楽しみにしています」と、SUPER GTファンであることを語る署員もおり、気分もう第3戦鈴鹿が始まったような“熱い空気”を持ち込んだ表敬訪問となった。
 

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