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Race Report
2019.05.26
Rd.3 決勝:優勝記者会見

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第3戦 鈴鹿サーキット:優勝記者会見

GT500 Class

No.36 au TOM'S LC500

 

中嶋 一貴

「雄飛なら抜かれることはないだろうと信じていた」

無事に終わってホッとした、というのが正直な気持ちです。今日は走り始めからクルマの調子が良くて、(前半担当の自分が)最初からプッシュしてギャップを拡げていき(関口)雄飛に渡そう、と思ってスタートしました。オープニングラップで少しリードを拡げることができましたが、(2、3番手の)37号車も6号車もペースが良くて、ギャップを大きく拡げることはできませんでした。

セーフティカー(SC)が出たのはちょっとアンラッキーだったけど、SC明けでリスタートしてからもリードを保ったまま走ることができました。ピットにもいいタイミングで入ることができたし、ピット作業もノーミスでチームは完璧な仕事をしてくれました。

雄飛に代わってから、後半スティントの序盤ではあまりペースが上がらず、ピットで見ていて少し心配しましたが、それでも雄飛なら抜かれることは絶対にないだろう、と信じていました。そうしたら中盤以降は後続を離して行って、最後は安心してみていられましたね。ほぼプラン通りのレースになりました。

シリーズ後半戦は不利となるポイント(第2戦富士のエンジンブローで、年2基しか使えないエンジンを早くも今回投入し、後半は耐久面で不安)もありますが、次戦のタイは、僕自身も好きなコースだし、富士の結果で僕にもチャンピオンの可能性が残っている(※)ようなので(苦笑)、頑張りたいと思います

※中嶋が欠場した第2戦富士で36号車がノーポイントだったことで、関口とドライバーポイントが同点のため。

 

関口 雄飛

「レースなので、相手が嫌がることをした」

中嶋(一貴)さんがスタートして1周で1.5秒くらい、2位との差を拡げて帰って来たので、これはそのままギャップを拡げてもらえる、と思っていました。でも2周目以降は差が拡がることなく、しかもセーフティカーが入って(苦笑)。でもいいタイミングでピットインして交替したので『後は自分(が頑張る)だけ!』という気持ちで走りました。

アウトラップも最高の走りができたと思っています。でも(追う6号車の)大嶋(和也)選手のペースが速く、無理してペースを上げていっても最後はタイヤが厳しくなって、このまま逃げきることはできないだろうと考えました。それにGT300との巡り合わせが悪くて…。

だから気持ちを切り替え、相手(6号車)にタイヤを消耗してもらおう、と考えました。GT500では前のクルマに近づくとダウンフォースが抜けて、(結果として)タイヤを痛めやすくなるんです。実は去年のタイで(小林)可夢偉選手の後につけていてタイヤを消耗してしまった経験があったんです。だから、今度は立場が変わっていましたが、その経験を活かすことができました。親には『自分がされたら嫌なことは相手にしないように』と言われてきましたが、レースなので、相手が嫌がることをしようと(苦笑)。これまで色々ミスもしましたが、同じミスを繰り返さないように気をつけていて、今回のようにレースの組み立てを考えることもできるようになりました。

 

 

 

 

 

GT300 Class

No.96 K-tunes RC F GT3

 

新田 守男

「今回は晴南と一緒に走って勝ちたかった。それができて嬉しい」

昨日は路面温度が50℃を超えていて、今日も同じように高くなると予測されていたので、それに合わせたタイヤを選んで予選を走っていました。ところが今日は、昨日ほどには路温が上がらず、昨日に比べて10℃くらい低かった。それで(自分の担当では)スタートから厳しい走りになることは覚悟していました。でも相手が速い部分もあれば自分たちが速い部分もあって、意外に大きく離されることもなかったですね。マザーシャシー(MC)勢がタイヤ無交換で行くことは分かっていたので自分たちがどこまでプッシュして(タイヤ交換の)タイムロスをひっくりかえせるのか考えて、(阪口)晴南が走る後半のタイヤを決めました。

晴南が走り始めてからは、いいパフォーマンスを見せてくれたので安心した半面で、タイヤ無交換のタイム差とそれでラップタイムがどうなるのか、正確なところが分からずに、このままで追いつけるのか不安になったところもありました。でも、晴南の見事なパフォーマンス、そしてブリヂストンの見事なパフォーマンスで、思っていた以上に早くトップ(の25号車)に追いつくことができました。

晴南と組んで3レース目ですが、彼は自分自身の経験が足りない部分をとてもよく理解しています。そして僕や監督からのアドバイスを素直に吸収しています。それと開幕戦でも勝っていますが、あの時は僕一人が走って勝ったので、今回は晴南と一緒に走って勝ちたかった。それができて嬉しいです。

 

阪口 晴南

「疲労感とか達成感を感じていますが、優勝できて嬉しい」

開幕戦でも勝っていますが、あの時はレースが短縮されて僕自身は乗っていなかったのですが、今日は自分も走って思いっきりプッシュしていこうと。疲労感とか達成感を感じています。嬉しいです。

レース前半のスティントでは昨日ほど路面温度が上がっていなくて、タイヤが厳しそうでしたが新田(守男)さんが粘って走っているのは分かって凄いなぁと。そして新田さんからのアドバイスで選んだタイヤに交換することになりました。このタイヤチョイスはとてもいい選択でした。

そしてピットアウトするタイミングも良くて、トラフィックのないところでピットアウトできました。それでアウトラップから速く走れたのですが、そのままフルプッシュし続けると最後に厳しくなるかもしれないと思い、80%から90%でプッシュしていきました。走り始めてすぐは、トップとの差も分からなかったので、ピットにはトップとの差を聞きながらプッシュしていました。影山監督からは、追いついたら、後ろについて様子を見るのではなくスパッと抜くようにアドバイスされていましたが、その通りに一気に抜くことができました。逆転した後、ぐんぐん離すことができ、ここで優勝できると確信しました。後はGT500のクルマに上手く抜かれながらチェッカーまでクルマを運んだだけでした。

次戦からはクルマが(ウェイトハンディで)重くなりますが、それも経験しながら毎戦ポイントが獲れるよう頑張ります。

 

 

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