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2019.05.27
第3戦を終えたARTAの4選手が鈴鹿市の小学校で課外授業を行い“夢の実現”を語り合う

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 5月27日、前日まで鈴鹿サーキットでのSUPER GT第3戦を戦い終えたばかりのARTAのドライバー4人が、No.8 ARTA NSX-GTとNo.55 ARTA NSX GT3とともに、三重県鈴鹿市にある鈴鹿市立桜島小学校を訪問。6年生145名に「夢の実現」をテーマとした課外授業を行った。
 


 このSUPER GTチームによる学校訪問も今年で7年目を迎えた。ARTAが主催しており、SUPER GTを統括する株式会社GTアソシエイションと各開催サーキット、そして株式会社オートバックスセブンが協力して行っているプログラムだ。今回は鈴鹿サーキットを運営する株式会社モビリティランドが協力し、鈴鹿市内にある市立桜島小学校を訪れた。
 学年主任の馬路与志子先生は「今回のプログラムは、普段からお話しする機会など滅多にないレーシングドライバーの方に、将来の夢や目標について話していただけるということで大変興味がありました。実際に話をお聞きして、当たり前のことを当たり前にやっていくことが大事なんだと、改めて実感させられました」と、この訪問の意義と感想を話してくれた。

 

 

 今回、桜島小学校を訪れたのは、GT500クラスでARTA NSX-GTに乗る野尻智紀選手と伊沢拓也選手、GT300クラスでARTA NSX GT3を駆る高木真一選手と福住仁嶺選手。まずは体育館で児童たちにドライバーとSUPER GTを紹介することから課外授業が始まった。SUPER GTオフィシャルアナウンサーのピエール北川さんが進行を行い、4選手の自己紹介やSUPER GTのPRビデオを用いて、レースの特徴やチームの仕組み、ドライバー、監督、エンジニアなどの仕事がどういうものかを紹介した。
 



 そして一同はグラウンドに移動し、ARTA NSX-GTとARTA NSX GT3の周りに集合。前日まで第3戦鈴鹿を戦っていたマシンとあって、オイル汚れなども生々しく臨場感が漂う。早速、ドライバーたちがSUPER GTの概略を説明。2台それぞれのクラスの違い、最高速、最高出力などを4人の“先生”が入れ替わりながら丁寧に解説していった。


 

 次は、いよいよマシンのエンジン始動だ。児童たちを盛り上げるように伊沢“先生”がカウントダウンを始め、全員で『ゼロッ!』と声を合わせた途端、ARTA NSX-GTとARTA NSX GT3のエンジン音が響き渡る。控えめにウォームアップしてからブリッピング(回転の上げ下げ)を繰り返した後、エンジンをストップ。一瞬の静寂ののち大きな拍手が巻き起こった。




 まだ興奮冷めやらない児童たちを、“先生”たちはマシンの近くに招き、今度はタイヤ交換を体験してもらう。まずチームのメカニックが模範作業を行うと、児童の間からは大きな拍手が巻き起こる。
 


 今度は児童を代表して男女それぞれ2名がタイヤ交換を行った。2人で協力してタイヤを持ちあげた女子は「タイヤが重いことにびっくりしました」「あのタイヤを片手で持ちあげているメカニックの人は凄いと思いました」と語る。また1人でタイヤを持ちあげた男子は「メカニックの腕力にびっくりした」と言い、「僕もカラダを鍛えたい」とも話していた。その後、4人のドライバーと2台のマシンを囲んで、児童、先生たち全員で記念写真に収まって、グラウンドでの課外事業は終了。
 


 もう一度、体育館に戻って、ドライバーたちと“夢の実現”を語り合う授業に臨んだ。ここでは児童一人一人が夢を実現するためにはどうすればいいのか、4人のドライバーが、レーシングドライバーになりたいという夢を実現するまでの経験談を聞きながら、皆で考えてもらう、というものだ。
 



 野尻選手や伊沢選手、福住選手は幼い頃に乗ったレーシングカートの面白さからレーシングドライバーへの道をスタートさせたと言い、高木選手は小学生の時に兄に連れられてサーキットに行き、レースを観戦したことがきっかけだと話す。4人が口を揃えたのは「好きなことを一生懸命にやることが大事」で、さらに「絶対に諦めないことが重要」とのこと。そして高木選手が「最後まで(夢を)諦めなければ、必ず道が開ける」と、真剣に聞き入る児童たちにエールを送った。
 


 続いて質疑応答が行われると、児童から「レーシングドライバーってもてますか?」と鋭い質問が。これには高木選手が「僕は49歳のおじさんだけど、昨日も(レースの前に)若い女の子から『一緒に写真撮ってください!』と言われましたよ」とにっこり。すると児童から「おぉ~」と声が上がり、皆で笑う一幕もあった。
 



 楽しい課外授業が一段落すると、オートバックスの店舗で回収した使用済みのクルマの芳香剤のケースをプラスチックリサイクルし制作している夜道での歩行時などの交通事故防止に役立つ反射板がオートバックスセブンより本日参加した子供たちにプレゼントされるとともに、ドライバー4人から児童たちひとりひとりにSUPER GTを紹介する小冊子が直接手渡され、桜島小学校の児童たちに、楽しいひとときと“夢の実現”を伝える課外授業は終了となった。

 

 

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