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2019.06.21
【第4戦プレビュー】前半戦を締めくくる海外戦、テクニカル&高速のチャンを制するのは誰だ!

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第4戦 チャン・インターナショナル・サーキット : プレビュー

今年で6年目となるタイでの海外戦、第4戦「Chang SUPER GT RACE」が6月29日、30日に開催される。シーズン前には劣勢と言われていたLEXUS LC500勢が第2戦富士、第3戦鈴鹿と連勝し、大きく戦況が変わってきた。第4戦の舞台となるチャン・インターナショナル・サーキットでは、果たしてどんなレースが展開されるのか? この時期、タイも雨季のため急な雨も心配される。シリーズ前半戦を締めくくるレースをものにし、タイトルへの手応えを得るのは誰だろうか?

※上写真は昨年の第4戦タイ

 

 

■チャンで5戦4勝のLEXUS勢。シーズン前半戦を圧倒できるか!?

 第4戦が行われるチャン・インターナショナル・サーキットは、メインスタンドからほぼ全コースが見渡せるほど平坦な土地にあり、前半は実質3本のストレートを中心にハイスピードで、後半はかなりテクニカルなセクションとなっている。全体の印象としてはテクニカルだが、岡山国際サーキットと較べてアベレージ速度はかなり速いのだ。

 

 このチャンを得意としているのは、LEXUSの車両だ。初開催の2014年はPETRONAS TOM'S RC F(当時は中嶋一貴/ジェームス・ロシター)が優勝。2016年から昨年まではRC FとLC500の3連勝中で、ポールポジションも過去5戦で3回だ。それだけにLC500勢が優勝候補に挙げられるだろう。
 まずはウェイトハンディが13kgと軽いNo.19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資/坪井翔)だ。2016年に続きタイで2勝目といきたい。他には良い走りを見せるも勝ちに届いていないNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/山下健太)も候補か。ウェイトハンディは重いが先日のル・マン24時間レースで2連覇を果たした中嶋一貴が牽引するNo.36 au TOM'S LC500(中嶋/関口雄飛)も前戦鈴鹿に続き2連勝もありうるかも。

 

 

■ここまで不完全燃焼のNSX-GT勢とGT-R勢。巻き返しの一戦にしたい

 昨年のチャンピオンマシンであるHonda NSX-GTだが、昨季は序盤3戦で2勝を挙げた。だが今季は開幕戦での1勝に留まる。特にHondaのホームである第3戦鈴鹿で敗れたのは、忸怩たる想いがあるのではないだろうか。ここチャンもミッドシップレイアウトのNSX-GTには苦手なコースではない。
 しかし、不思議とNSX-GTの勝利はまだない。No.1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)とNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)はNSX-GTのタイ初勝利を狙っているだろう。また、昨年ポールポジションを獲ったNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐)や、雨や高温などイレギュラーな天候になればNo.64 Modulo Epson NSX-GT(ナレイン・カーティケヤン/牧野任祐)も活躍しそうだ。

 

 

 開幕前に評判の良かったNISSAN GT-R NISMO GT500勢は、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が奮戦するも今季序盤3戦では未勝利なので、タイから反撃といきたい。ここ2戦悔しいトラブルが続いているNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ジェームス・ロシター)は、チャンを得意としているだけに必勝の気持ちで挑むはず。そして、12号車同様にウェイトハンディが少ないNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/ヤン・マーデンボロー)もチャンスありだ。

 

 

 

■GT300クラスではここを得意とするGT-R GT3とマザーシャシー勢に要注意

 今年のタイ大会は24台が参戦するGT300クラス。非常にフラットでテクニカルなチャン・インターナショナル・サーキットだけに、コーナリングを得意とする車種が有利だ。となれば、有力候補に挙げられるのがマザーシャシー車両で、前戦鈴鹿で表彰台を逃したNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/佐藤公哉)はポールポジションからの独走を狙ってきそう。また、開幕戦で3位入賞のNo.52 埼玉トヨペットGB マークX MC(脇阪薫一/吉田広樹)も有力な1台だ。

 

   

 

 FIA-GT3勢では、予選一発はないがチャンとの相性が良く3勝を挙げるNISSAN GT-R NISMO GT3からウェイトハンディの軽いNo.10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/石川京侍)やNo.52 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(平峰一貴/サッシャ・フェネストラズ)が決勝レースで活躍しそうだ。またコーナリングに強みがあるNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)やNo.65 LEON PYRAMID AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)のメルセデスAMG GT3も有力な優勝候補だ。そして、昨年3位表彰台に上がったNo.60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(吉本大樹/宮田莉朋)も活躍が期待される。

 

 レースが急な雨などで荒れるなら、No.33 エヴァRT初号機 X Works GT-R(ショウン・トン/マーチー・リー)や、地元タイチームのNo.35 arto RC F GT3(ナタポン・ホートンカム/ショーン・ウォーキンショー)も侮れない存在だ。彼らだけでなくウェイトハンディの重いNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)やNo.55 ARTA NSX GT3(高木真一/福住仁嶺)なども上位に食い込む可能性がありそうだ。
 なお今大会はNo.5 ADVICS マッハ車検 MC86 マッハ号、No.22 アールキューズ AMG GT3、No.48 植毛GO&FUN GT-R、No.360 RUNUP RIVAUX GT-R、No.720 McLaren 720Sの5台が欠場となる。

 

   

 

 

 第4戦のタイは、全8戦の折り返しとなる一戦だ。各マシンの今季の仕上がりを確認するのに格好なレースと言えよう。ぜひ、シリーズの行方を見極めるために、見届けてほしい。海外戦だけに現地観戦は無理という方は、J SPORTSの中継やテレビ東京系のSUPER GTプラスでぜひ応援して欲しい。

 

 

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