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2019.06.24
ピエール北川の『サーキットガイド2019:第4戦 チャン・インターナショナル・サーキット』

ピエール北川の『サーキットガイド2019:第4戦 チャン・インターナショナル・サーキット』の画像

公式アナウンサーのピエール北川が語るSUPER GT開催コース
第4戦 チャン・インターナショナル・サーキット

 

「フラットで広いコースのチャンはバトルも多く、毎年おもしろいバトルがたくさん見られますね!」

 ボンジュール! 今回は第4戦、タイのチャン・インターナショナル・サーキットを紹介します。

 今やタイを代表するサーキットとして数々の国際レースを開催するようになったチャンですが、最初のビッグレース開催はSUPER GTでした。今年で6回目のSUPER GT開催となる今大会、昨年同様タイ国内は雨季に当たる6月開催となりました。そこは日本に比べ赤道に近い場所ですから、雨が降らなければとにかく日射しがキツくて暑いっ!! しかし、ひとたび雨が降ればバケツをひっくり返したような猛烈な雨が降る! 選手やチーム、そしてオフィシャルにとってタフなサーキットです。
 レーシングコースは、急勾配がほとんどないフラットなレイアウト。路面も国際サーキットらしく凸凹も少なくコース幅も国内サーキットより広めなので、レースではバトルも多くて毎年おもしろいバトルがたくさん見られますね! ただ厳しい暑さからくるマシンやタイヤのトラブル、さらにドライバーの体調不良をいかに回避して勝利を得るか? タフなコンディションゆえに各チームの力の見せどころでもあります。
 年に一度海外に遠征する貴重なレースとなるタイ大会。国内サーキットに比べて未知な部分もまだまだ多いはずですから、今年も結果の予想が難しい、つまりおもしろいレースになってくれるはずです。
 と言うわけで、まずはコースのデータです。

 

 

 

 

チャン・インターナショナル・サーキット・データ集

コースデータ
コース全長 4,554m
コース幅 12〜18.5m
高低差 9.668m
コースレコード
GT500
1'23.341 武藤英紀/No.16 MOTUL MUGEN NSX-GT 2018年 第4戦予選Q2(6月30日)
GT300
1'32.102 松井孝允/No.25 VivaC 86 MC 2016年 第7戦予選Q2(10月8日)
2018年 優勝
GT500 No.39 DENSO KOBELCO SARD LC500 ヘイキ・コバライネン/小林可夢偉
GT300 No.11 GAINER TANAX GT-R 平中克幸/安田裕信
2018年 ポールポジション
GT500 武藤英紀/No.16 MOTUL MUGEN NSX-GT 1'23.341
GT300 蒲生尚弥/No.65 LEON CVSTOS AMG 1'32.554

 

 

タイ大会公式戦全5戦のデータ(2014年初開催)

優勝回数
ドライバー
(今季参戦ドライバーのみ)
GT500:複数勝利者なし
GT300:星野一樹(2勝)
GT500 メーカー別 レクサス:4勝(LC500:2勝、RC F:2勝)
日産:1勝(GT-R:1勝)
ホンダ:0勝
GT300 最多勝車種 日産GT-R NISMO GT3(2勝)
ポールポジション回数
ドライバー
(今季参戦ドライバーのみ)
GT500:複数獲得者なし
GT300:複数獲得者なし
GT500 メーカー別 レクサス:3回(LC500:1勝、RC F:2回)
日 産:1回(GT-R:1回)
ホンダ:1回(NSX:1回)
GT300 最多ポールポジション車種 トヨタ86(MC)(2回)

 

 

 

観戦ポイント


ピエール北川の “オススメ” 観戦ポイント!

 

 

メインストレート&1コーナー
 

メインストレートは少し短めで、直線スピードで抜くのは少々厳しいですが、続く1コーナーはやはりパッシングポイントとなります。その1コーナーは直角よりやや広い角度なので、速度は意外に速くスリリングです。

 

 
ロングストレート
 

ロングストレートですが、正確には後半部分に緩やかな2コーナーがあります。しかしドライバーはほとんどアクセルを戻さず、まっすぐの感覚で走り抜けます。3コーナー手前では、このコースの最高速が記録されます。

 

 
3コーナー(ヘアピン)
 

 

 

 

ピエールのオススメ!

ピエールのオススメ

僕がチャンでいつもお薦めするのが、ここです! ここは1コーナーから続くロングストレートの最後にあるヘアピンですが、コース幅が広いコーナーなので、ブレーキングからサイド・バイ・サイドのバトルを仕掛けてしまいがちな場所です。たとえインに飛び込まれて横に並ばれても、立ち上がりからまたしばらく直線が続くので、全開加速状態で2台が並んだままでバチバチのバトルが続くなんて楽しさもあります。現地でもテレビでも、ここは間違いなく興奮できるでしょう!

 
4コーナー
 

ヘアピンの3コーナーに続くストレートを抜け、高速の4コーナーとなります。SUPER GTドライバーは「鈴鹿の130Rみたい」という感想のようです。それだけに、ドライバーも観客にとっても迫力あるコーナーです。

 
5〜6コーナー
 

 

 

 

ピエールのオススメ!

ピエールのオススメ

次にお薦めするのはこちら! 4コーナーから5-6コーナーは、グランドスタンドからとてもよく見える場所です。最初の4コーナーは全開。その後フルブレーキングから5コーナーへ入るときは横Gが残ったままブレーキング。マシンをコントロールするのが本当に難しそうです。
決勝中にGT500同士で競り合っている時、GT300マシンが突然現れると、アクシデントが発生してしまう可能性のあるポイント。何かあれば、グランドスタンドから歓声や悲鳴が聞こえる!?

 
7コーナー
 

7コーナーは、カーブの途中で曲率が変わるので複合コーナーとも言えます。加速しながら回り込む上、コース幅が狭いので、競り合いでは接触も起こりやすい場所です。

 
9〜11コーナー
 

中速の8コーナーを抜けると短い直線で、そして9、10、11と3つコーナーが連続します。なので連続S字という感じです。鈴鹿のS字はアクセルのオンオフで走り抜けますが、ここはそれぞれ曲率がかなり違い一筋縄ではいかないので難しく、迫力ある連続コーナーです。

 
12コーナー
 

最終の12コーナーは、1コーナーとは違って角度がきつい逆L字の低速コーナーになっています。GT500でもGT300でも走行ラインが同じなので、クラス違いでも抜きにくい厳しいコーナーです。

 

 

 

サーキットアクセス

○所在地

 444 Moo15, I-Sarn, Muang, Buriram 31000, Thailand
 TEL.044 666 448

チャン・インターナショナル・サーキット(http://www.bric.co.th)

 

 

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