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Race Report
2019.07.01
Rd.4 決勝GT500:ポール・トゥ・ウインでWAKO'S 4CR LC500が6年ぶりの優勝をつかむ!

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第4戦 チャン・インターナショナル・サーキット:決勝 GT500レビュー

2019 AUTOBACS SUPER GT第4戦『Chang SUPER GT RACE』の決勝レースが6月30日(日)、タイ・ブリーラムのチャン・インターナショナル・サーキット(1周4,554m×66周)で行われた。GT500クラスは、No.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/山下健太)がポールポジションから6年ぶりの優勝を決めた。GT300クラスはNo.10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/石川京侍)が、最終周で逆転して優勝した。

 

□決勝レース  天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度:スタート 33度/48度(15:00)、34度/43度(15:30)、34度/44度(16:00)、34度/45度(16:30)

 

 

 

 

 

■コースでもピットでもWAKO'S 4CR LC500とau TOM'S LC500がトップを争う

 第4戦タイのレースウィークは当初雨との予報だったが、結局走行スケジュール中は降雨はなくドライコンディションのまま決勝日を迎えた。朝には雲が厚くなったものの、決勝直前のウォームアップ走行が始まる頃には雲が切れ日光が射し始めた。各車、太陽が照りつける中でウォームアップ走行を重ねた。

 

 そして現地時間午後3時ちょうど(日本時間午後5時)に決勝がスタート。ポールポジションのNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也)を先頭に各車クリーンなスタートをきって1コーナーへなだれ込んだ。上位は等間隔を保って周回を始めたが、4周目にNSX-GT勢最上位にいたNo.8 ARTA NSX-GT(伊沢拓也)が単独スピンして順位を下げる。6周目にはNo.36 au TOM'S LC500(中嶋一貴)が2番手につけていたNo.19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資)に攻め寄ってオーバーテイク、2番手に上がると先頭を走る6号車に迫り、周回遅れを処理しながら1秒前後の間隔で接近戦を始めた。この2車からわずかに間隔を置いて19号車、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(ヤン・マーデンボロー)、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(フレデリック・マコヴィッキ)、No.37 KeePer TOM'S LC500(平川亮)が続く展開となった。

 

 レース距離66周の1/3を超えたところでNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路)、8号車、No.17 KEIHIN NSX-GT(ベルトラン・バゲット)、37号車が相次いで早めのピットイン。タイヤ無交換作戦を選んだ17号車(塚越広大)は実質的な順位を上げてレースに復帰した。

 

 トップをうかがっていた36号車の中嶋は、29周目に6号車をオーバーテイク。僅差でリードしたまま36号車は30周を終えてピットへ向かったが、6号車も同じタイミングでピットイン。メカニックのバトルとなったが、作業を早く終えた6号車(山下健太)が再びトップを奪い返してレースに復帰した。

 

 

■手に汗握る首位攻防はWAKO'S 4CR LC500の山下が制する

 トップ争いが37周目に入った時、その後方12番手を争っていたNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(中嶋大祐)とNo.1 RAYBRIG NSX-GT(ジェンソン・バトン)とターン8で接触。姿勢を崩した16号車に後方からNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀)が接触する。これで8号車がコース上でストップして、セーフティカーが介入することとなった。16号車と1号車はピットに戻るが16号車は、リタイア。1号車は修復後、レースに戻った。

 

 レースは43周目から再スタート。No.6 WAKO'S 4CR LC500(山下)とNo.36 au TOM'S LC500(関口雄飛)にNo.37 KeePer TOM'S LC500(ニック・キャシディ)が加わって、LC500の3台で先頭争いが始まった。ところが再スタート直後のターン3で36号車のイン側に37号車が飛び込んだ。その際に36号車はアウト側にコースアウトし、順位を5番手まで下げてしまった。

 

 それ以降、37号車は6号車に1秒前後の間隔で激しく迫り、一時はサイド・バイ・サイドの接近戦を繰り広げるが、6号車の山下は首位を明け渡すことなく走り続けた。NSX-GT勢ではタイヤ無交換作戦を採ったNo.17 KEIHIN NSX-GTが狙い通りに6番手まで順位を上げたがやはりペースが落ち、44周目にはNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠)の先行を許すことに。その後17号車はタイヤパンクチャーで順位を下げてしまう。

 

 

 結局、No.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/山下健太)はトップを守り、2位に1秒236の差で66周を走り切って優勝のチェッカーフラッグを受けた。チームにとっては2013年シリーズ第8戦ツインリンクもてぎ以来、チーム通算8勝目、大嶋和也にとっては通算5勝目、山下健太にとってはGT500初となる勝利だった。この結果、No.6大嶋和也/山下健太組はドライバーズポイントランキングのトップに立った。

 2位にはNo.37 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)、3位にはNo.19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資/坪井翔)が続き、LEXUS LC500勢が前戦鈴鹿に続き表彰台を独占した。  NISSAN GT-R NISMO GT500勢の最上位は4位に入賞したNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/ヤン・マーデンボロー)。NSX-GT勢最上位は10位のNo.64 Modulo Epson NSX-GT(ナレイン・カーティケヤン/牧野任祐)だった。

 

 

 

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