ボンジュール!
海外戦のタイから帰ってきたSUPER GTは、今週の富士スピードウェイからシリーズ後半戦を再開します。その第5戦富士は、8月最初の開催。シーズンの中で一番長い距離のレース、500マイル(約807km)で戦います。
基本的にコース自体は5月の第2戦と何も変わりませんが、真夏の太陽と高い気温で5月と気温/路面温度がかなり上がる状況になるでしょう。距離も第2戦は500kmに対し、約807kmと長距離なので決勝レースが進むにつれ、走行ラインの外側にタイヤのゴムかす(摩耗したゴムの破片)がたくさん溜まりはじめ、さらにアクシデントやトラブルによってマシンから出るデブリ(パーツの破片)がコースのあちこちに点在します。こういったやっかいな路面状況から、トラブルを未然に防ぐ走り方や戦い方がドライバーたちには常に必要となってくるでしょう。
コース幅が広い富士スピードウェイなので、約1.5kmのメインストレートではGT500クラスとGT300クラスのスピード差を堪能でき、追い抜きを常に見ることができます。加えて第5戦では同じクラスのクルマ同士でもウェイトハンディによる直線の加速感やスピード差や、さらにブレーキングゾーンでは制動距離の違いなど、SUPER GTならではのレギュレーションからくるおもしろさをさらに堪能できると思います。今季2度目の富士ですが、第2戦を見た人は第5戦も見逃せない、見比べてもおもしろさがありますよ!
では、まずは富士スピードウェイのデータを復習しておきましょう。
コースデータ | ||
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コース全長 | 4,653m | |
コース幅 | 15〜25m | |
高低差 | 40m | |
コースレコード | ||
GT500 | ||
1'26.871 | ロニー・クインタレッリ/MOTUL AUTECH GT-R | 2019年 第2戦予選Q1(5月3日) |
GT300 | ||
1'35.707 | 小林崇志/ARTA BMW M6 GT3 | 2016年 第5戦予選Q1(5月3日) |
2018年 優勝 | ||
GT500 | No.36 au TOM'S LC500 | 中嶋一貴/関口雄飛 |
GT300 | No.55 ARTA BMW M6 GT3 | 高木真一/ショーン・ウォーキンショー |
2018年 ポールポジション | ||
GT500 | ロニー・クインタレッリ/No.23 MOTUL AUTECH GT-R | 1'28.461 |
GT300 | 坪井 翔/No.25 HOPPY 86 MC | 1'37.312 |
優勝回数 | |
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ドライバー (今季参戦予定ドライバーのみ) |
GT500:立川祐路(9勝) |
GT300:高木真一(9勝) | |
GT500 メーカー別 | レクサス/トヨタ:18勝(LC500:3勝、SC430:7勝、スープラ:8勝) |
日産:17勝(GT-R:16勝、フェアレディZ:1勝) | |
ホンダ:10勝(NSX:10勝) | |
その他:3勝(ポルシェ:2勝、マクラーレン:1勝) | |
GT300 最多勝車種 | ポルシェ GT3R(9勝) |
ポールポジション回数 | |
ドライバー (今季参戦予定ドライバーのみ) |
GT500:立川祐路(11回) |
GT300:高木真一(6回) | |
GT500 メーカー別 | レクサス/トヨタ:23回(LC500:2回、RC F:1回、SC430:6回、スープラ:14回) |
ホンダ:12回(NSX:11回、HSV-010GT:1回) | |
日産:9回(GT-R:8回、フェアレディZ:1回) | |
その他:5回(ポルシェ:2回、マクラーレン:2回、フェラーリ:1回) | |
GT300 最多ポールポジション車種 | 日産シルビア(5回) |
① |
メインストレート
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ピエールのオススメ!
ここは他のサーキットにはない、世界的にも著名な約1.5㎞もある長いストレートがあります。レース中の直線ではGT500とGT300が常に追い抜きを繰り返す、見ていて飽きない観戦ポイントです。第5戦は長いレースなので、ピット作業も第2戦の倍となる4回が義務付けられますから、メカニックたちの奮戦も何度も見られますね。双眼鏡やストップウォッチを持っていれば、各チームの作業内容(フルサービスか、タイヤ無交換か)の違いも発見できて、その後のレース展開を予想するのも楽しいかも!
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② |
TGRコーナー(第1コーナー)
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富士スピードウェイの定番の観戦ポイントで、最高速からのフルブレーキングを堪能できます。予選はタイムアタックの限界ブレーキング、決勝ではパッシングを狙うブレーキング勝負と、どのセッションも迫力あるシーンが見られます。
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③ |
コカ・コーラ コーナー
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ベテラン選手はAコーナーと言うこともある勝負どころです。TGRコーナーからサイド・バイ・サイドのバトルが続くと、ここでの突っ込みで決着がつきます。ハイスピードで切り返し、マシンが機敏に動くので迫力は満点です。 |
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④ |
トヨペット100Rコーナー
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カーブの曲率が100Rなため、この名称になりました。曲率は大きい方が緩くなり、ここは富士でも屈指の高速コーナーです。イン側のフェンス際では高速で駆け抜けるGTマシンを見ることができます。 |
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⑤ |
ADVANコーナー(ヘアピン)
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コーナー周囲の土手に観戦ポイントがあり、眼下にグッと曲がり込んでいくマシンを長く見られる低速コーナーです。マシンをじっくり見たい方、躍動感あるGTマシンを撮影したい方にお薦めです。 |
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⑥ |
300R
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ADVANコーナーの先、加速して駆け上がる中速コーナーです。状況によってはブレーキを踏まず、軽くアクセルを抜くだけで走り抜けます。ドライバーや車種によってラインの違いがあるので注目してみましょう。 |
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⑦ |
ダンロップコーナー
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300Rから下りながらハードなブレーキングが必要な低速コーナーです。決勝レースではパッシングも多い観戦ポイントです。GT500マシンは、ここでGT300車両に詰まってしまうと遅れる原因にもなるので追い抜きの上手い選手は見せどころです。背景に富士山がある写真が撮れる富士定番の撮影ポイントです。 |
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⑧ |
第13コーナー〜GR Supraコーナー
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ピエールのオススメ!
ここはドライバーやマシンによって走行ラインがバラエティに富んで、おもしろい場所です。オーバーテイクのシーンも多く、ここで上手く抜けなくても次のパナソニック(最終)コーナーで狙うことができるので、レース中はドライバーたちの攻撃や防御の駆け引きをいろいろ見ることが可能。比較的スピードが低速になるコーナーなので、本格的にGTマシンを撮り始めた方でも、撮影しやすいポイントかもしれません。オススメですよ! |
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⑨ |
パナソニックコーナー(最終コーナー)
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テクニカルセクション最後の回り込んだ低速コーナーです。ここは走行ラインの自由度が高くドライバーや車種によって違いが出るので、その違いやパッシング手法を較べるのもおもしろいパッシングポイントです。ゴールラインのあるストレートへのアプローチでもあるので、最後の勝負どころといえるでしょう。 |
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or
富士急バス・富士霊園下車
※SUPER GT開催時はサーキットへの臨時バスあり。
4/13-14 | Round1 OKAYAMA | |
5/03-04 | Round2 FUJI | |
6/01-02 | Round3 SUZUKA | |
8/03-04 | Round4 FUJI | |
9/21-22 | Round6 SUGO | |
10/19-20 | Round7 AUTOPOLIS | |
11/02-03 | Round8 MOTEGI | |
12/07-08 | Round5 SUZUKA |