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2019.08.03
【ITR/GTA共同記者会見】"SUPER GT×DTM 特別交流戦”の開催概要を発表

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8月3日、2019 AUTOBACS SUPER GT 第5戦が開催されている富士スピードウェイにおいて、ドイツツーリングカー選手権(Deutsche Tourenwagen Masters:DTM)を運営するITRと、SUPER GTを運営する株式会社GTアソシエイション(GTA)による共同記者会見が開催された。

同会見で11月22日(金)、23日(土)、24日(日)に開催されるDTMとSUPER GTによるジョイントイベント"SUPER GT×DTM 特別交流戦"の開催概要とともに、イベントタイトルスポンサーとして株式会社オートバックスセブンが決定し、同大会が『AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT x DTM 特別交流戦』として開催されることが明らかにされた。併せて株式会社BHJ/BHオークションがイベントパートナーに決定したことが発表された。

また、BHJ/BHオークションとGTAとのパートナーシップにより開催される「GTA with BHオークション」の概要に関しても語られた。加えて、本年のDTMシリーズ最終戦・ホッケンハイム大会へのSUPER GT車両の参戦に関する説明も行われた。

 

 

 

『AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT x DTM 特別交流戦』開催概要

 

 

最初に坂東GTA代表より株式会社オートバックスセブンが本大会のイベントタイトルスポンサーに、併せて株式会社BHJ/BHオークションがイベントパートナーに決定したことが発表され、下記特別交流戦の大会開催概要が明らかにされた。

坂東代表は本大会に関して、「我々GTAは、DTMを統括するITRと、2010年から規則統合に向けた話し合いを進めてまいりました。コストを削減しながらヨーロッパとアジアで同一の規則を作ろうという信念のもと、詳細な計画を立て、同じエンジン、同じモノコックを使用する同じルールを、という議論を粛々と進めてまいりました。かなり長い時間がかかりましたが、やっと昨年、共通の技術規則「CLASS 1(クラス・ワン)」の完成版の公開に至り、今年からSUPER GT、DTMともに2リッター直噴ターボという同じエンジン形式でレースを行うことになりました。

ここまで来る道のりは決して短く平坦なものではなく、いろいろな批評や不満も受けました。ただ我々としては、ヨーロッパと対等に戦い、モータースポーツがより振興・発展し、SUPER GTというレースがグローバル化を進められるよう信念をもってやってきました。その過程として一昨年、より多くの方々にClass 1について知っていただこうと、GT500車両3台によるデモンストレーション走行をホッケンハイムで行いドイツの方々にSUPER GTをご覧いただき、さらにもてぎでDTM車両を日本のファンの皆様に見ていただいたことを経て、そして本日の共同記者会見開催との運びとなりました。双方ともにClass 1作成のための作業を粛々と進めてまいりました。その中でマニュファクチャラーであるメルセデスが去り、ITR会長として当初から一緒に作業を進めて来たハンス・ワーナー・アウフレヒト氏が去り、とった状況の中で後任のゲルハルト・ベルガー会長のご尽力があり、Class 1が完成し、そして特別交流戦の開催決定に至りました。これまで続けてきた作業がやっとここで実を結んで、Class 1の完成により、今後、ヨーロッパとアジア、同じルールのもとで大きなレースを開催できることになりました。そのための第一歩を踏み出せたことを非常にうれしく思っております。そして、Class 1に基づくレースを日本で開催できることを非常によろこんでおります。

今回、DTMホッケンハイム大会へのSUPER GT車両のゲスト参戦ならびにここ日本にDTM車両を持ち込み、走らせることについての覚書を取り交わし、今回の共同記者会見開催となり、ベルガー会長に非常に多忙な中お越しいただきました。ベルガー会長に改めて感謝いたします。やっとここまで来れてよかった、というのが今の正直な思いです。そしてマニュファクチャラー6社がひとつになり、レースを行い、日本のファン、そしてヨーロッパのファンの皆様にご覧いただく。新しい展開のモータースポーツがここから始まります」と語った。

さらに本大会期間中にBHJ/BHオークションとGTAのパートナーシップによって「GTA with BHオークション」が開催されることが発表された。
また、同大会においてGT300クラスの特別イベントとして『auto sport Web Sprint Cup』が開催されることも明らかにされた(同イベントの詳細に関しては明日別途発表が行われる)。

 

坂東正明 GTA代表

 

 

『AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT x DTM 特別交流戦』開催概要

 

■大会名称:  AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT x DTM 特別交流戦
■開催日:  2019年11月22日(金)〜 24日(日)
■開催地:  富士スピードウェイ (静岡県)

 

DTMレースフォーマットをベースとする
11月22日(金): フリー走行
11月23日(土): 予選1回/決勝1回(55分+1Lap)
11月24日(日): 予選1回/決勝1回(55分+1Lap)

 

※タイヤ4輪の交換を伴うピットストップ1回を義務付け
※給油は無し
※DRSならびにPush to Passは使用しない
※性能調整は検討中

 

 

引き続き、DTMの最終戦・ホッケンハイム大会におけるSUPER GT車両の参戦に関して明らかにされた。

 

DTM最終戦ホッケンハイム大会・SUPER GT参戦車両

 

■開催日:  2019年10月4日(金)〜 6日(日)
■開催地:  ホッケンハイムリンク (ドイツ)
■参戦車両:  Honda NSX-GT
   LEXUS LC500
 NISSAN GT-R NISMO GT500
  ※各車1台

 

 

続いてゲルハルト・ベルガー ITRチェアマンが挨拶し、「まずは坂東さんに感謝したいと思います。そしてもちろん富士スピードウェイをはじめ、スポンサーの皆様、サポートをしていただいている皆様に大変感謝をしております。新たな画期的な提携をしまして、長い時間をかけて作り上げてきた統一のレギュレーションの下で、これからは世界中のマニュファクチャラーが一緒にレースをすることができるようになるわけです。これは大きなマイルストーンです。

坂東さんがおっしゃったとおり、これでやっと最初のレースを行うことができますが、私の夢はこれが長く継続して行われることです。世界的にこのレギュレーションの下でたくさんのGTレースが見られることを期待していますし、これから長年サポートしてくださっているスポンサーの皆さん、そしてたくさんのマニュファクチャラーの皆さんとともに一緒に作り上げていけたらと考えております。
ヨーロッパでDTMはかなりしっかりしたプラットフォームの下で運営されてはいますが、日本に来て見てみるとまだまだ勉強できるところがたくさんあると思いました。GTAが素晴らしいオーガナイゼーションを築き上げてきたことがわかりますし、そのプラットフォームの中で我々も参加することができるというのは本当に光栄なことであり、この機会を得られたことを感謝しています。
ITR、GTAは一歩ずつその信頼の下に素晴らしいパートナーシップを築いていることを自分も大変光栄に思っておりますので、スポンサーの皆さんも含め、これからどうぞ長期にわたる関係を続けていっていただけたらと思っています」と、このジョイントイベント開催の意義を語った。

さらに、今回の特別交流戦についてタイヤはワンメイクで、Hankookタイヤがサプライヤーに決定したこと、そしてDTMからの参戦チーム、ドライバーに関しては後日発表される事が明らかにされた。

 

ゲルハルト・ベルガー ITRチェアマン

 

 

 

イベントタイトルスポンサーにオートバックスセブンが決定

 

1998年(当時は全日本GT選手権)からSUPER GTのシリーズタイトルスポンサーである株式会社オートバックスセブン(小林喜夫巳 代表取締役 社長執行役員)が、"SUPER GT×DTM 特別交流戦”のイベントタイトルスポンサーとなり、『AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT x DTM 特別交流戦』として開催される。

 

小林喜夫巳 株式会社オートバックスセブン代表取締役社長

 

会見で挨拶に立った株式会社オートバックスセブンの小林喜夫巳代表取締役は「常日頃からSUPER GTにご協力ご支援いただきまして本当にありがとうございます。今回の特別交流戦の開催おめでとうございます。しっかりとご支援させていただきたいと思っております。私どもがオートバックスという看板をあげてちょうど45年にあたる日が11月23日です。こんな機会もありましたので、是非ともやらしていただこうということで協賛させていただくこととなりました。日ごろからお客様を通じてもっとモータースポーツファンを増やしていこう、そんな思いでSUPER GTを22年間サポートさせていただいております。これからいろんな意味でクルマも変わってきました。お客様も変わってくると思います。ここ数年を見ていますと、このモータースポーツの場に足を運んでくださるお客様、家族連れがほんとうに増えました。ファミリーで楽しんでいただける、そんなところを私たちも支援させていただきたいなぁ、と思っております。この交流戦が成功裏に終わりますよう、しっかりサポートしていきたいと思っております」と語った。

 

 

イベントパートナーのBHJ/BHオークションがオークションを開催

 

 

第3戦鈴鹿大会で明らかにされたようにSUPER GTとのパートナーシップを締結した株式会社BHJ/BHオークション(武井真司CEO)が、新たに今大会のイベントパートナーとなり、大会期間中の11月23日には「GTA with BHオークション」が開催される。

「GTA with BHオークション」はコレクタブルなレーシングカーやパーツ、メモビリア(モータースポーツに所縁のあるグッズ等)を軸とした、サーキット型の公開オークションとなる。BHJとGTAによるパートナーシップのもと、SUPER GTのエントラント・チームや自動車メーカーにも過去の財産のオークション出品を積極的に呼びかけ、次世代に向けたレース運営資金を安全かつ効率的に獲得できるまったく新たな収益構造の創造を目的として開催される。

 

武井真司 BHJ/BHオークションCEO

 

会見で株式会社BHJ/BHオークションの武井CEOは「私たちBHオークションは、日本では初の試みとなる本格的なコレクタブルカー・オークションを、昨年の1月より継続的に開催してまいりました。おかげさまで、これまで開催した5回のオークションでは、日本だけではなく海外からの入札参加もいただき、トータルで14億円を超える落札を成立させております。
世界的にコレクタブルカーの価値は高値を維持していますが、国内でも今後、コレクタブルカーが新たな価値を生み出していくことは、ここまでのオークションの結果を見ても明らかです。

BHJではSMBCファイナンシャルグループとパートナーシップを締結し、より安全で透明性のある個人間での取引スキームも実現しており、誰もが安心してオークションに参加できる環境をこれまで整備してきました。
これまでのオークションにおいても、レーシングカーやパーツに対する海外からの入札が非常に多く、海外のコレクターたちの間からは、日本にある歴史的なマシンやパーツの出品に対する希望が、日増しに高まってきています。

今後はGTAさんとの強力なパートナーシップのもと、『GTA with BHオークション』として、SUPER GTのエントラント・チーム、自動車メーカーの皆様にも過去の財産のオークション出品を積極的に呼びかけ、次世代に向けたレース運営資金を安全かつ効率的に獲得できる、まったく新たな収益構造を提案していきたいと思います。

最後に、ご自身の素晴らしいコレクションを、今度ヨーロッパで見せてくれるとお話しくださった、ITRのベルガー会長に感謝します。特別交流戦のオークションにも、ぜひ、その素晴らしいコレクションからの出品をお願いします」と会場の笑いを誘った。

 

 

 

 

尚、GT300クラスの特別イベント『auto sport Web Sprint Cup』に関しては、明日概要説明が行われる事が案内された。

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