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2019.08.11
【公式テストSUGO・2日目】初日に続きKEIHIN NSX-GTがトップ。GT300はHOPPY 86 MCが最上位に

【公式テストSUGO・2日目】初日に続きKEIHIN NSX-GTがトップ。GT300はHOPPY 86 MCが最上位にの画像

公式テスト・スポーツランドSUGO 8月11日(日)

公式テストの2日目を迎えたスポーツランドSUGOは朝から曇り空。前日同様に気温、路面温度ともにこの時期としては低くなった。前日に実施された各クラスの専有時間を増やすという初の措置は、ドライバーたちにはかなり好評。この日は午前中に両クラスとも2時間ずつの完全な専有走行時間帯が設けられ、午後は混走というスケジュール。その中でエントリーした39台はそれぞれのテーマに沿い、9月21日(土)、22日(日)の第7戦SUGOを中心とする残り3戦に向けたテストメニューをこなした。

 

◎走行1回目 8:15〜10:15(GT300)/10:35〜12:35(GT500)
天気/曇り 路面/ドライ
気温/24〜28℃ 路面温度/26〜34℃(開始時は24℃/26℃)

◎走行2回目 14:30〜16:30
天気/雨 路面/ウエット
気温/23〜24℃ 路面温度/26〜28℃(開始時は23℃/28℃)

 

 

 

KEIHIN NSX-GTが午前のセッションで唯一の1分10秒台をマーク

 先に行われたGT300クラスのセッション中に一時小雨が降るも路面に影響はなく、曇り空の下ながらドライコンディションでGT500の専有走行がスタートした。2時間のセッション中は正午近くになっても気温はそれほど上昇せず、コンディションは安定。各マシンはその中で60〜80周のロングランをメインとしたテストを行った。

 ここで昨日に続きセッションをリードしたのがNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)。序盤のうちに塚越広大が1分10秒台に入れると、その後1分10秒828までアップ。ドライバーがバゲットに代わっても、好調なペースでロングランを行った。結局1分10秒台をマークできたのはKEIHIN NSX-GTのみで、1分11秒180の2番手がLEXUS LC500勢の中でウェイトハンディが現在最も軽いNo.19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資/坪井翔)、3位にはNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)がつけた。NISSAN GT-R NISMO GT500勢では7位のNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ジェームス・ロシター)が最高位となった。

 昨日から好調のHonda NSX-GT勢の中に割って入ったWedsSport ADVAN LC500の国本は「それほど良い状況というわけではなく、正直クルマのバランスやタイヤのグリップ感などの面で苦戦しています。タイムが良かったことはポジティブですが、レースウィークになれば別。午後の最後のセッションでは、クルマの状況をしっかりと見極めたいと思います」と、コメントした。

 

 

 

ウエットになった午後もNSX-GT勢が好調。RAYBRIG NSX-GTがトップタイム

 朝からサーキット上空を覆いつづけた雲は、午後2時のオープンピット終了時には雨を降らせる。2時間の混走による最後のセッションは、各マシンがレインタイヤを装着しての走行となった。今回の2日間は、結果的にドライ、ハーフウエット、ウエットと様々なコンディションでのデータが収集できることになった。気温、路面温度も9月の第7戦時に想定される範囲の中ということで、ある意味、理想的なテストだったともいえるだろう。

 

 14時15分より15分間のセーフティカー訓練が行われた後、14時30分から、このテストの最終セッションがスタートした。第7戦が雨になる可能性もあるため各チームは、レイン時のデータをしっかり収集しようと積極的にコースへと出る。雨は強くはならないものの降り続け、序盤はレインタイヤがオーバーヒートしないよう路面の水の量の少ない場所を避けながら走行していたくらいだが、雨量はその後も増え続けて徐々に本格的なレイン走行に。セッション中盤には馬の背でNo.19 WedsSport ADVAN LC500(坪井翔)がコースオフし、グラベルにストップしたために赤旗が出る。だが、中断は7分程度に留まった。
 最終的にトップタイムをマークしたのはNSX-GT。No.1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)が1分19秒343。2位はNo.17 KEIHIN NSX-GT、3位はNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クンタレッリ)となった。

 


 MOTUL AUTECH GT-Rは今回、NISSAN/NISMOが後半戦で投入する話題の新エンジンを積んでテストに挑んでいる。鈴木豊監督は「ランキングトップとの差が大きいので、残り3戦は死に物狂いで臨むつもり。毎戦1ポイントでも多く獲得できるよう戦っていきたいと思います。今回はSUGOだけでなく残り3戦すべてに向けた様々なテストを行っていますが、SUGOでは最近良い結果が出せていないので、そのあたりもしっかりと(データを持ち帰って)分析するつもりです」と語っていた。

 

 

 

 

GT300の午前はHOPPY 86 MC、雨の午後はARTA NSX GT3がトップに

 

 

 午前8時より行われたGT300クラス専有による2時間のセッションでは、終盤にNo.31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)がサスペンショントラブルのためレインボーコーナーでストップ。20分ほどの赤旗中断があったが、それ以外はスムーズに進行した。各マシンのロングランメニューにはそれほど支障はなかったと見られる。

 

 最終的にトップタイムをマークしたのは序盤からセッションをリードしていたNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/佐藤公哉)の佐藤が出した1分18秒307。2位にはNo.52 埼玉トヨペットGB マークX MC(脇阪薫一/吉田広樹)、3位にはNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)が続くことになった。

 

   

 

 午後はトップタイムながら、ドライのセッションではタイムが伸びなかった現在ランキングトップのARTA NSX GT3は、総合21位でSUGOでのテストを終えた。高木は「ランキングトップですが10位くらいまで僅差なので、リードしているという意識は特にないです。ウェイトハンディが最も重い中で迎える第6戦オートポリスで優勝したチームに逆転される可能性は高い。タイトルを獲得するためにはやはり、ハンディが半分になる上に(我々の)マシンとの相性も良いと思われる第7戦SUGOが勝負どころとなると思っています。でもクルマがNSX GT3に代わって初めてのコースということもあり、テストでの手ごたえは今ひとつかな」と語るが、ここまで毎戦ポイント獲得と、しぶとい戦いをしてきた上で掴んだポイントリーダーだけに、本戦には期待しても良さそうだ。

 

 

 

GT500クラス・トップタイム

塚越広大(No.17 KEIHIN NSX-GT)

2日間順調にメニューを進めることができてクルマのセットアップも良い方向になったので、比例してタイムも良くなった。あくまでテストでのトップということでレースウィークでは状況が異なってくるとは思いますが、2人のドライバーともに速いタイムを記録することができ、ロングのデータもしっかり収集でき、さらに雨の時でも悪くなかったということで、全体的にチームにとって良いテストになりました。
ここまで噛み合わないレースが続いていましたが、この良い流れを残り3戦のレースでも維持できるように頑張りたいと思います。今回の専有時間帯が多めのスケジュールは、メニューをこなすスピードやデータの正確性の部分で非常に良かったと思います。今後、他のコースでもやってみるのもいいですね

 

GT300クラス・トップタイム

佐藤公哉(No.25 HOPPY 86 MC)

チームもクルマも変わったことで今季は探り探りの状態からのスタートだったのですが、今回でクルマの理解度はかなり深まったと思います。今日の午前はタイヤ評価がメインだったのですが、3、4セット(のタイヤ)をテストして松井(孝允)選手に代わる少し前に、このトップタイムを出すことができました。
この後の3戦はすべて、僕がマザーシャシーのクルマで走ったことのないコースになります。でも、このテストでニュータイヤを含めたくさん走らせてもらえたので、特にSUGOの第7戦は楽しみです。本番のレースウィークは気温やコンディションが変わってくるとは思いますが、ポジティブに臨めそうです。もちろん優勝を狙っていきたいと思います

 

 

→ 【公式テストSUGO】走行1回目

→ 【公式テストSUGO】走行2回目/1日目総合結果

→ 【公式テストSUGO】走行3回目

→ 【公式テストSUGO】走行4回目/2日目総合結果

→ 【公式テストSUGO】エントリーリスト/タイムスケジュール/ピット割

 

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