News

News
2019.10.07
【DTMホッケンハイム】SUPER GT×DTMの第一歩を記し、富士の特別交流戦へ

【DTMホッケンハイム】SUPER GT×DTMの第一歩を記し、富士の特別交流戦への画像

SUPER GTのGT500クラス車両3台が参戦しているDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)第9戦ホッケンハイムのレース2が10月6日(日)に行われた。1デイで行われる予選、決勝ともにヘビーなウエットコンディションとなり、No.1 Honda NSX-GT(TEAM KUNIMITSU)のジェンソン・バトンが16位、No.35 MOTUL AUTECH GT-R(NISMO)のロニー・クインタレッリが17位で、記念すべき交流レースを終えた。No.37 LEXUS TEAM TOM'S LC500(LEXUS TEAM KeePer TOM’S)のニック・キャシディは残念ながらリタイヤとなった。


 

■雨の公式予選に挑んだSUPER GT勢

 現地時間10:35のレース2公式予選開始時で路面温度8℃という、この週末一番の寒さとなった10月6日(日)のホッケンハイム。残念ながら公式予選はウエットコンディションとなり、ハンコックタイヤのレインタイヤのウォームアップに苦しむ日本勢にとっては低い気温はさらに苦しいシチュエーションになった。

 その状況でもタイヤの理解を深め、セットアップを詰めてきたNo.37 LEXUS TEAM TOM'S LC500のニック・キャシディがSUPER GT勢最上位の16番手となる。また、No.1 Honda NSX-GTのジェンソン・バトンが19番手、No.35 MOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリが21番手という結果で公式予選を終えた。ポールポジションは1分50秒800をマークしたNo.99 Akrapovic Audi RS 5 DTMのマイク・ロッケンフェラーが獲得した。

 

 

■雨の決勝となるもDTMとの記念すべき交流レースを終える

 現地時間13:30から始まったレース2決勝でも雨は変わらず、路面温度が10℃とわずかに上がったものの日本では冬のテストのようなコンディション。3周のフォーメーションラップの後に各車グリッドにつき、ウエットコンディションの中、スタンディングスタートでスタートが切られた。

 まずはNo.1 Honda NSX-GTのジェンソン・バトンが好スタートを決め、前のマシンの背後につくも、行き場をなくす形で1コーナーをオーバーラン。最後尾まで順位を下げてしまう。16番手スタートのNo.37 LEXUS TEAM TOM'S LC500のニック・キャシディはスタート後、果敢に前のマシンと順位を争うなか、長いストレートのあとのヘアピンを立ち上がった左のT8中速コーナーでNo.21のアウディと並ぶ形となり、2台は接触。キャシディはコントロールを失い、ガードレールに接触してマシンをストップさせ、オープニングラップでリタイヤとなってしまった。このアクシデントによって、セーフティカーが導入される。

 

 

 そのセーフティカーラン中にはNo.23のアストンマーティンがボンネットから大量のスモークを上げてコースサイドにストップ。このトラブルによって、レースは赤旗中断となる。 この赤旗中にはウェットタイヤを交換するDTMチームの姿も見られた。

 レースが再開されると4周目にNo.35 MOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリがピットイン。ウエットコンディションでも義務となるピットストップでのタイヤ交換を行うも、この交換タイミングがなんとレギュレーション上、カウントされないことになり、35号車は13周目に再びピットインをすることとなってしまう。

 

 

 

 1号車のバトンは5周目にピットストップを行い、ウエットタイヤに交換。順調に作業を行いコースに復帰して周回を重ねるも、順位を上げるには至らず16位でフィニッシュ。35号車のクインタレッリは1周遅れの17位でレースを終えた。優勝はNo.51 Castrol EDGE Audi RS 5 DTMのニコ・ミュラー。2位、3位にもアウディRS4が入り、表彰台を占める結果となった。

 

 

 

 

予選前にはITRのゲルハルト・ベルガーチェアマンとGTAの坂東正明代表の会見が行われ、
SUPER GTとDTMの交流に関する意義が語られた

 

 

 SUPER GT勢のレース2のリザルトは振るわなかったものの、ドイツ、ホッケンハイムのファン、そしてDTM関係者はSUPER GTを快く迎え入れ、土曜、そして日曜は雨にも関わらず多くの観客が訪れた。

 SUPER GT×DTMの第一歩となるホッケンハイムでの交流レースを終え、次は11月23-24日に富士スピードウェイで開催される「AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT × DTM 特別交流戦」にDTM勢を迎えることなる。まさに『Dream Race』と呼ぶべきこの大会に期待は高まる。

 

Page Top