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2019.10.25
【第8戦プレビュー】栄冠は誰の手に!? 2019最終決戦

【第8戦プレビュー】栄冠は誰の手に!? 2019最終決戦の画像

第8戦 ツインリンクもてぎ : プレビュー

いよいよ2019年のAUTOBACS SUPER GTも最終戦となる第8戦「MOTEGI GT 250km RACE」を迎える。開催は11月2日(土、予選)、3日(日、決勝)、決戦の舞台はツインリンクもてぎだ。今季のGT500クラスではNo.6 WAKO'S 4CR LC500以下3チームが、GT300クラスではNo.55 ARTA NSX GT3以下4チームがドライバータイトルを争うことになった。もちろん、シリーズ最終戦だけに誰もが勝ちたい、ひとつでも上を狙ってくる激しいレースになるだろう。原則ノーハンディのデッドヒートの末、歓喜を迎えるのは誰なのか? 今季最も見逃せない一戦となるだろう。

(上写真は昨年の第8戦もてぎ)

 

 

■タイトル争いはWAKO'S 4CR LC500とKeePer TOM'S LC500のマッチレースか!?

 最終戦もてぎにGT500クラスのドライバータイトルの権利を残すのは3チーム。ポイントリーダーはNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/山下健太)で、これを7ポイント差でNo.37 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)と20.5ポイント差のNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が追う。
 6号車は決勝で2位以上に入れば、ライバルの結果に関係なくタイトルを獲得できる。またここまで2勝を挙げているだけに、同点でもライバルに勝ち数で上位になるのでこの点も有利だ。したがって6号車は2位以上を目指し、悪くとも37号車の直後、1ポイントでも確保なら大嶋/山下組にとっての初タイトルを掴める。

 

 

 対して37号車はポール・トゥ・ウインを決めても、6号車が2位になればタイトルを逃してしまう。6号車がノーポイントでも4位以上に入らなければならない。37号車はもてぎが得意なコースだけに、予選から6号車の前につけ、レースでは優勝を狙える位置を走ってタイトル未経験の6号車コンビにプレッシャーを掛けていきたい。
 タイトル争いは別にしても、来季からマシンがTOYOTA GR Supraに代わるLEXUS LC500勢にとっては、今大会がLC500でのシリーズ最終戦となる。歴史に残る戦いになるだけに、No.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)やNo.36 au TOM'S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)はじめ全LC500チームが勝ちたいレースであろう。

 

 

■ポール・トゥ・ウインが最低条件のMOTUL AUTECH GT-R

 タイトルの権利を残す23号車だが、その最低条件は自らのポール・トゥ・ウインで、その上で6号車がノーポイント、37号車が5位以下とかなり厳しいものだ。ただ、23号車コンビは2014年と2017年に最終戦もてぎでポール・トゥ・ウインを決めている。両年ともタイトルを争っており、2014年は逆転でタイトルを手にしている。大きなポイント差があるだけにライバルのことは関係なく、マシン的にもドライバー的にも予選から思い切って攻める姿勢で来るだろう。
 23号車以外のNISSAN GT-R NISMO GT500勢にしても、勝ちたい一戦であるのは同じだ。前戦SUGOの優勝で勢いに乗るNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/フレデリック・マコヴィッキ)やもてぎで優勝経験のあるNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/ヤン・マーデンボロー)にも注目したい。

 

 

■ホームコースもてぎで必勝を狙うNSX-GT勢

 残念ながら今季は最終戦でのタイトル争いから脱落したHonda NSX-GT勢。そうは言ってもここツインリンクもてぎはHondaのホームコースであり、多くのファンも応援するだけに勝ちたいレースだ。昨年王者の意地を見せたいNo.1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)や昨年最終戦もてぎでポール・トゥ・ウインを遂げているNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)、今年は速さが際立つNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)など、5台すべてのNSX-GTから目が離せないと言えよう。

 

 

 

■GT300クラスはARTA NSX GT3が王手の状態だが

 GT300クラスのドライバータイトルを争うのは、ランキングトップにNo.55 ARTA NSX GT3(高木真一/福住仁嶺)、14.5ポイント差でNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)、20ポイント差のNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)、20.5ポイント差のNo.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(平峰一貴/サッシャ・フェネストラズ)の4チームとになる。
 ポイントをリードする55号車は4位以上なら、自力でタイトルが決定する。55号車はノーポイントでも、96号車は2位以上、20ポイント以上の差がある4号車と56号車はポール・トゥ・ウインを得ないと逆転タイトルには届かない。

 

   

 

 このように55号車が王手と言えるほど、ポイント的には優位だ。だが、昨年も55号車は12ポイント差のランキングトップで最終戦を迎えるも、レースで下位となってタイトルを逃した悪夢がある。昨季とマシンが代わっている点も、高木は「ライバルのクルマに比べ、NSX GT3はもてぎが得意ではない」と言うだけに、周りが思うほど55号車の面々に余裕はないようだ。
 では、もてぎを得意とするマシンとチームとなると、まずは昨年、一昨年の優勝車であるメルセデスAMG GT3。もてぎ3連勝が懸かるNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)は優勝候補に挙げられる。またマシンのみならずチームとしてももてぎを得意とするのがGANERでNo.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)とNo.10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/石川京侍)、そして昨年ポールポジションのNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)も要注意だ。またJAF-GT300車両ではNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/佐藤公哉)やNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)も速さを見せそうだ。

 

   

 

 

 最終戦は、ここまで全戦参戦のチームはウェイトハンディが0kgとなるだけに、タイトルや優勝を争うチームもマシン本来のポテンシャルを発揮できる。また、決勝が250kmとシリーズ最短なので基本的には勝負を早めに仕掛ける必要がある。それだけに、最終戦もてぎは両クラスとも毎年激戦となり、タイトル争いも絡んで、非常にドラマティックだ。
 今年も必見の一戦となるのは間違いない。ぜひツインリンクもてぎを訪れて欲しい。行きたいけど難しいと言う方は、J SPORTSのライブ中継で、その興奮と感動を味わってほしい。

 

 

ドライバーズチャンピオン・ポイントシミュレーション

 

★=チャンピオン決定/ポイントのグレー表示はチャンピオン獲得の可能性なし。
■選手権ポイント
◯決勝 : 1位=20pt, 2位=15pt, 3位=11pt, 4位=8pt, 5位=6pt, 6位=5pt, 7位=4pt, 8位=3pt, 9位=2pt, 10位=1pt
◯予選 : ポールポジション(PP)= 1pt
※同ポイントで並んだ場合は、上位入賞回数の多い方がチャンピオン獲得

 

2019 GT500ドライバーランキング

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