毎度!ピエール北川です!
先日も大雨で各地に被害が出ましたが、SUPER GTファンの皆様は大丈夫でしたか? 被災されてしまった皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
そろそろ10月も終わりますが、何だかまだ秋の気配が薄いですね。とはいえ今週はSUPER GTも最終戦! 紅葉も鮮やかであろう森のサーキット、ツインリンクもてぎで今シーズンのクライマックスを迎えます。
ドライバー、チームの両タイトルは、誰が? どこが? 手にするのか!? ぜひサーキットへ足を運んで、できない方はテレビ・モニターの前で、今シーズン最後の一戦に熱烈な応援をお願いします!!
雨の決戦となった第7戦SUGOは苦労が結実した勝利に
スポーツランドSUGOで開催された第7戦は、雨の中のレースでしたね。GT500クラスはついにNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rが優勝! 何度か勝利の可能性はあったのですが、なかなかレースで噛み合わず。しかし、雨のSUGOでは彼らをサポートするミシュランがベストマッチなタイヤを用意していましたね! それをミシュランマイスターのマコヴィッキ選手が見事に使いこなした。それ以前に、スタート担当の平手晃平選手が天気を読み切ってそのタイヤを使う決断をしたことも素晴らしかった! これは仙台出身の平手選手の奥様のアドバイスということで、チームスタッフのみならず支援するみんなで勝ち獲った勝利だったと思います。おめでとうございます!
GT300クラスはついにNo.55 ARTA NSX GT3が優勝! 今シーズン新人の福住仁嶺選手は、ベテラン高木真一選手の下で着実にSUPER GTドライバーとして成長していると感じます。ここまでランキングトップながら、勝利が無くて焦りもあっただろう2人。これで大きな自信を得て最終戦に挑めるはず。晴れでも雨でもオールラウンドなベテランと若手が力を合わせられるARTAはSUGOでGT300チャンピオンに王手をかけたと言えるでしょう!
最終戦はウェイトハンディ“ゼロ”の激熱バトル!
毎年のように言っていますが、開幕戦から全戦参加しているチームは、最終戦ではウェイトハンディがゼロになります。つまりマシン本来のポテンシャルがモノをいうわけですね。今シーズンを見ていると、GT500クラスではLEXUS LC500がレースで強いイメージがあります。でも予選ではNISSAN GT-R NISMO GT500とHonda NSX-GTが速かったですね。ノーウェイトハンディの最終戦もてぎでも、予選はNSX-GT勢が速さを見せるでしょうし、GT-Rも侮れません。しかし決勝レースではLC500勢が巻き返してくるでしょう。LC500は最後のシリーズ戦で有終の美を飾れるか? LC500の各チームは気合を入れてくるでしょうね!
さて、優勝予想です。今回はNo.1 RAYBRIG NSX-GTを推します! 昨年チャンピオンを獲得しながら今シーズンは優勝のない1号車。開幕戦岡山での悔しいリタイアから始まり、ツキのないシーズンだっただけに、最終戦はプライドをかけて力を見せつける走りを披露してくれるでしょう。ポールポジションを獲得できれば、さらに優勝へ近づきそうですね。
そしてチャンピオンは、ズバリNo.37 KeePer TOM'S LC500の平川亮/ニック・キャシディ組を挙げます。No.6 WAKO'S 4CR LC500のファンには申し訳ないのですが、ニック・キャシディ選手が先日の全日本スーパーフォーミュラ選手権最終戦でシリーズチャンピオンを獲得し、いま乗りにノってます。2017年に平川選手と王者を一度獲得している経験も大きいでしょう。6号車の大嶋和也/山下健太組にとって37号車の経験、勢いは大きなプレッシャーとなるでしょう。一方、ポイント的には圧倒的に6号車有利。チーム全体で落ち着いたレース運びをすれば、2002年の脇阪寿一/飯田章組以来、TEAM LEMANSの17年ぶりとなるチャンピオン獲得が実現すると思います。さあ、どんな決着になるのでしょうか!?
GT300はFIA GT3が有利な展開。チャンピオンは…
GT300クラスも最終戦まで全戦を走るチームはウェイトハンディが0kgで、素の車両特性がはっきり出そうです。もてぎは加速と減速を繰り返す部分が多いレイアウトなので、大排気量のFIA GT3車両の勝率が高いんです。例えばメルセデスAMGとか。そこで優勝候補にはNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMGを挙げましょう。SUGOでも表彰台をもぎ獲りましたが、最終戦もてぎでもベテランの2人が荒れそうなレースを落ち着いて纏めてくる気がします。加えてNo.96 K-tunes RC F GT3ももてぎは得意そうなので、この2チームがレースをリードしていく予感です。
チャンピオンはNo.55 ARTA NSX GT3の高木/福住組と予想します。これまでタイトルの可能性がある最終戦で、それを逃した苦い経験を持つ高木選手。今回はルーキーで若い福住選手がペアだからこそ、先輩のカッコよさを見せてくれそうな予感がします。福住選手もスーパーフォーミュラ最終戦で初表彰台を獲得し、自身のドライビングに自信が出てきたはずです(ダジャレではありませんよ)。今の福住選手の勢いがレースに出れば、高木選手は2度目の、福住選手&NSX GT3の初の王座が見られるかも。
見納めになるGT500マシンもぜひ見に来てください!
最終戦もてぎの注目はまだまだあります! エンジンも含めついにDTMと共通になった「CLASS1技術規定」で造られた2020年GT500新型マシンが、もてぎでファンの皆さまにお披露目です。デモランもしますよー! 新型のTOYOTA GR Supraも気になりますが、LEXUS LC500の勇姿が観られるのもあとわずか。そしてHonda NSX-GTも来季型は大きく変わります。逆に言えば、GT500の現行車両のシリーズ戦はこれが見納め。見逃すと本当に損しますよ!
ドラマチックで、感動的な最終戦もてぎ。皆さんもぜひサーキットで、ライブ中継でご覧ください!!
4/13-14 | Round1 OKAYAMA | |
5/03-04 | Round2 FUJI | |
6/01-02 | Round3 SUZUKA | |
8/03-04 | Round4 FUJI | |
8/31-9/01 | Round5 SUZUKA | |
9/21-22 | Round6 SUGO | |
10/19-20 | Round7 AUTOPOLIS | |
11/02-03 | Round8 MOTEGI |