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Race Report
2019.11.23
【特別交流戦:公式予選 1】KeePer TOM'S LC500のキャシディがポールポジション!2位にはアウディのデュバルがつける

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SUPER GT × DTM 特別交流戦:公式予選 1 レビュー

「AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT×DTM 特別交流戦」は、レースウィーク2日目を迎えた。この日は午前に公式予選を行い、午後に決勝レース1(55分+1周)が行われる。レース1の公式予選は雨模様の難しいコンディションとなるが、No.37 KeePer TOM'S LC500のニック・キャシディがポールポジションを獲得。予選2位にはGT500クラスでドライバーチャンピオンを獲得した経験を持つDTMのNo.28 BMC Airfilter Audi RS 5 DTMのロイック・デュバルがつけた。

 

□公式予選 1  天候:雨 | コース:ウエット | 気温/路面温度 13℃/12℃

 

 

 

■KeePer TOM'S LC500のキャシディにDTMアウディのデュバルが迫る

23日(土)と24日(日)にそれぞれ予選と決勝レース(55分+1周)が行われるワンデーレースが連続する「SUPER GT×DTM 特別交流戦」。この日のレース1では、通常2人のドライバーが交代で乗車するGT500のチームだが、Aドライバーが予選、決勝レースを1人で走りきる。なお、1名エントリーのNo.1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)とNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大)は2日間を同じドライバーで走る。

前日は強い雨となった富士スピードウェイだが、今朝は風が吹く中での細かな雨となった。路面はウエットだが、コンディションは昨日ほど酷くはない。午前9時25分にスタートした公式予選だが、このスタート時点での気温13℃、路面温度12℃で、各車がウエットタイヤを履き、ワイパーを動かしながらコースインしていく。水の量も多くはないこともあって、序盤から前日よりもタイムは速い。
前日の公式練習中にクラッシュ、マシンを壊して出走が危ぶまれていたNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀)も修復を果たして、全22台がそろっての20分間の予選が進んでいく。

3周目にNo.37 KeePer TOM'S LC500(ニック・キャシディ)が出した1分41秒827でトップに立つ。その後ろには1分42秒158でNo.28 BMC Airfilter Audi RS 5 DTM(ロイック・デュバル)がつけ、No.1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)が3番手の1分42秒230というオーダーとなったところでセッションは折り返しを迎える。

 

 

 

■MOTUL AUTECH GT-Rもタイムアップし、GT500とDTMの4車種がトップ4に

セッション半ばに多くのマシンが1度ピットイン。そして各車がセカンドアタックを開始する。だがトップタイムどころか、この3台のタイムを更新する車両はなかなか現れない。残り4分を切ってNo.99 Akrapovic Audi RS 5 DTM(マイク・ロッケンフェラー)が1分42秒527のタイムで4番手に浮上。残り1分で、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)が99号車のタイムを上回る1分42秒358で4番手に浮上。1号車は最後のアタックで自身のタイムを更新した1分42秒215のタイムを出したものの順位は変わらず、これで今日の公式予選は終了となった。

結果、レース1のポールポジションを獲得したのはNo.37 KeePer TOM'S LC500のキャシディ。予選2位にはDTMのアウディRS R5を駆るNo.28 BMC Airfilter Audi RS 5 DTMのロイック・デュバルとなった。午後のレース1では、フロントロウにGT500車両とDTM車両が並ぶことになり、セカンドロウにはNo.1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)とNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)が収まって、トップを狙う。DTMのBMW勢トップは18番手のNo.00 BMW M4 DTM(小林可夢偉)となった。そしてSUPER GT×DTMによる日本初の戦いとなる決勝、レース1は午後2時26分にスタートする。

 

 

 

   

 

 

 

レース1・ポールポジション

ニック・キャシディ(No.37 KeePer TOM'S LC500)

「しっかりと”パーソナル・パフォーマンス”をお見せすることができた」

 

正直言って、LEXUS LC500勢はセットアップをガラリと大きく変えたわけじゃないんです。予選のアタックにおいても何か特別なことをしたわけでもないんですよ。同じタイミングでピットに戻り、同じようにアタックしたんです。その中で、僕自身がしっかりと“パーソナル・パフォーマンス”をお見せすることができたのはうれしいことですね。

昨日(公式練習)からタイム的にもつねにトップ3につけることができていたので、今日の予選アタックに向けて大きく変更する必要もなかったです。レースに向けての自信もあります。DTM最終戦ホッケンハイム参戦の経験が大きな効果をもたらしているというほどでもないし。僕らLC500勢は、全車でセットアップをはじめとするデータを共有しています。全車が同等の状態で、しっかりと戦えているのでこのレースも楽しみです。

 

 

 

 

DTM・トップタイム(予選2位)

ロイック・デュバル(No.28 BMC Airfilter Audi RS 5 DTM)

「2度目のアタックではタイヤがヒートアップしてしまった」

 

現時点までいい走りができていると思います。予選に関しても納得のいくものでした。ただ、タイム的にその差はわずかではあるものの、正直言ってSUPER GT勢のほうが若干有利な状態にあるのかなと思います。見たところ、37号車と1号車、そして23号車の3台は、ホッケンハイムでのレースを経て経験値がある。加えて彼らのホームコースとも言えるここ富士での一戦になるので、さらに有利な戦い方ができるでしょうね。

今日のようなウエットでのタイムアタックになると、タイヤコンディションにおける安定性を確保するのがちょっと難しいんです。その証拠に、僕のセカンドセット(2回目のタイムアタック)のときにはタイヤが全然グリップしなかったですね。最初のセットでは手応えがあったのに『どうしてこうなったんだろう!?』と焦りました。幸いにして、最初のアタックでいいタイムをマークすることができていたので良かったですが、2度目のアタックになるとタイヤがもうヒートアップしてしまったので、グリップを得ることができなかったですね。DTMでの予選アタックはタイミングがすべて。クルマのセットが決まっているときにタイヤがしっかりとグリップし、ドライバー自身もミスなくアタックを決める。そのチャンスはわずか2周。そこで決めるのが肝心です。

僕個人としては、このまま雨が上がっていく中で決勝レースを戦いたいですね。その方がタイヤの心配も少なくて済むので。まずは予選2位、フロントロウからのレースで、しっかりと戦いたいと思います。

 

 

 

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