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2019.11.29
2019年チャンピオンがJAFモータースポーツ表彰式でJAFチャンピオン杯を授与される

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 11月29日、日本のモータースポーツを統括する日本自動車連盟(JAF)による「2019年JAFモータースポーツ表彰式」が、都内のホテルで行われた。この表彰式は、SUPER GTをはじめ国内モータースポーツで今シーズン優秀な成績を収めたドライバーやチーム代表が一堂に揃い、その栄誉を讃えるものだ。

 

 シリーズ表彰の前に、今年のモータースポーツ界で活躍した人物・団体が特別表彰された。ここでは昨年に続き、SUPER GTのGT500クラスでも活躍する中嶋一貴選手(写真:中央)が2018-2019世界耐久選手権(WEC)のLMP1クラスでチャンピオンを獲得したことで、所属のTOYOTA GAZOO Racingの高橋敬三氏とともに藤井一裕JAF会長(同左)から表彰された。

 

 

 

 SUPER GTでの表彰ではGT500クラス、GT300クラスのチャンピオンを含む、ドライバーランキングの上位3組、加えてチームチャンピオンとしてチームの代表者が登壇。ドライバーチャンピオンには勝利のVとステアリングをかたどったJAFチャンピオン杯が、2、3位の選手には楯が贈られた。

 

 

 

 FIA-F4選手権の表彰では、ドライバーチャンピオンの佐藤蓮(No.7 SRS/コチラレーシング)とランキング上位5名、チームチャンピオンを連覇したHonda フォーミュラ・ドリーム・プロジェクトが表彰された。

 

 

 

【JAF表彰式】

 

◎GT500クラス チャンピオン
   チームチャンピオン No.37 LEXUS TEAM KeePer TOM'S(小枝正樹エンジニア)

 

 

   ドライバーチャンピオン 大嶋和也/山下健太(No.6 WAKO'S 4CR LC500)

 

 

◎GT500クラス チームチャンピオン&ドライバーランキング1~3位

   チームチャンピオン No.37 LEXUS TEAM KeePer TOM'S(小枝正樹エンジニア)

   1位:大嶋和也/山下健太(No.6 WAKO'S 4CR LC500)
   2位:平川 亮/ニック・キャシディ(No.37 KeePer TOM'S LC500)
   3位:松田次生/ロニー・クインタレッリ(No.23 MOTUL AUTECH GT-R)
      ※クインタレッリは欠席

 

 

 

◎GT300クラス チャンピオン
   チームチャンピオン No.55 ARTA(鈴木 亜久里 監督)
   ドライバーチャンピオン 高木真一/福住仁嶺(No.55 ARTA NSX GT3))

 

 

◎GT300クラス チームチャンピオン&ドライバーランキング1~3位

   チームチャンピオン No.55 ARTA(鈴木 亜久里 監督)
   1位:高木真一/福住仁嶺(No.55 ARTA NSX GT3)
   2位:新田守男/阪口晴南(No.96 K-tunes RC F GT3)
   3位:平中克幸/安田裕信(No.11 GAINER TANAX GT-R)
      ※平中は欠席で代理が出席

 

 

 

◎FIA-F4選手権 チームチャンピオン&ドライバーランキング1~6位

 

   チームチャンピオン Honda フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(阿部正和 代表)
   1位:佐藤 蓮(No.7 SRS/コチラレーシング)
   2位:三宅淳詞(No.5 HFDP/SRS/コチラレーシング)
   3位:川合孝汰(No.63 DENSO ルボーセ IPG F4)
   4位:平木玲次(No.24 Media DoADVICS影山F110)
   5位:菅波冬悟(No.60 OTG DL F110)
   6位:太田 格之進(No.6 SRS/コチラレーシング)

 

 


SUPER GT上位入賞者を含むレース部門表彰者の記念写真

 

 

【GTアソシエイション表彰】

 

 JAF表彰式後には懇親パーティーが開かれ、ここでSUPER GTを運営する株式会社GTアソシエイション(GTA)によるシリーズ表彰も行われた。GT500クラス、GT300クラスのドライバー&チームのチャンピオンには、GTA専務執行役員の柘植和廣氏からシリーズチャンピオンの大杯が授与された。そして、司会のピエール北川アナウンサーが両クラスのチャンピオンにインタビューし、今季の振り返りと来季への意気込みを語ってくれた。

 

 

 

 

 

 

GT500クラス
   2019年ドライバーチャンピオン 大嶋和也/山下健太(No.6 WAKO'S 4CR LC500)
   2019年チームチャンピオン No.37 LEXUS TEAM KeePer TOM'S(小枝正樹エンジニア)

 

GTA柘植氏、No.6山下&大嶋、No.37小枝エンジニア(左から)

 

 

大嶋和也(No.6 WAKO'S 4CR LC500)
 (GT500タイトルを獲るまで長かったですね?)そうですね、11年目なので…、本当にいろいろなこともあったので、嬉しいです。(念願のトロフィーの重みは?)ほんっとうに、やっと(タイトルの)実感が湧いて来た感じですね(笑)。いろいろな人たちに応援してもらい、助けてもらいながら、ここまで来られたので、嬉しいです。来年はチャンピオンとして、もう一段上に行けるようにトライしていきたいと思います。
 

 

 

山下健太(No.6 WAKO'S 4CR LC500)
 (2年でGT500タイトルを獲得ですね?)確かに自分としても、結構ポンポンときた感じがします(苦笑)。でも、全然簡単ではなかったです。常に(タイトルを争った)37号車は速かったですし、僕らはずっと(ランキングで)追いかけられる立場だったので苦しかったです。でも、タイトルが獲れて良かったです。次は……、来年SUPER GTで2連覇を目指してがんばっていきたいです。
 

小枝正樹エンジニア(No.37 LEXUS TEAM KeePer TOM'S)
 結果的にチームタイトルは獲れましたが、やはりドライバー(タイトル)が一番獲りたかったので、そういった意味でちょっと悔しさの残るシーズンになりましたね。(一昨年はタイトルを獲り、この2年もタイトルを争いましたね?)我々のドライバー2人(No.37 平川亮/ニック・キャシディ)は速いですから、その速さを引き出せるようにこちらも気を引き締めてがんばらなきゃという思いでやって来ました。来年こそはドライバータイトルも獲れるようがんばります。

 

 

 

 

GT300クラス

   2019年ドライバーチャンピオン 高木真一/福住仁嶺(No.55 ARTA NSX GT3)
   2019年チームチャンピオン No.55 ARTA(鈴木 亜久里 監督)

 


GTA柘植氏、福住、高木、鈴木監督(左から)

 

高木真一
(GT300タイトルは17年ぶりですね?)恥ずかしいです(苦笑)。17年前には(GT300で主流の)GT3という車両もなかったですし、こうやって長く乗らせてもらったことは、(鈴木)亜久里さんとスタッフの皆さんのおかげです。(レースを長く続ける秘訣は?)それは、亜久里さんに足を向けて寝ない、それが大事ですね(笑)。
 

 

 

福住仁嶺
 この1年、自分はGT300クラスが初めて、ハコ車(量産車ベースの車両)でのレースも初めて。本当に戸惑うことも多かったです。でも、本当にチームに恵まれて、とても落ち着いた(チーム)環境で走れ、毎戦ポイントを獲ることでき、チャンピオンを獲ることができました。あと、(鈴木)亜久里さんを怒らせずに済んだので、良かったと思います。高木さんの言うように、僕も亜久里さんに足を向けて寝ないようにします(笑)。
 

鈴木 亜久里 監督
 今年はベテラン(高木)と新人(福住)で、ライバル(No.96の新田守男/阪口晴南)も同じ体制。ウチが17年前にGT300のタイトルを獲った時に乗っていたのが、その新田と高木が組んで、これは何か因縁かなと思いました(笑)。最終戦が終わった時は、チャンピオンが嬉しいと言うより、『ああ。1年終わった…』って感じが大きかったですね。来シーズンは、またチーム(体制)をよく考えて挑み、がんばっていきたいと思います。

 

 

 

今年もグランツーリスモSPORTで各カテゴリーの代表が熱戦!

 

 

 昨年からFIAの公認競技として「FIA グランツーリスモチャンピオンシップ」が開催されているが、GTA表彰の後、リアルドライビングシミュレーター『グランツーリスモSPORT』を使用したエキシビションレースが行われた。これには各カテゴリーの代表8人が参戦、4人ずつ2組の予選が行われ、上位2位の4人が決勝を戦った。決勝レースでは、SUPER GT代表として参加した福住仁嶺(GT300チャンピオン/No.55 ARTA NSX GT3)が予選を勝ち抜き、フォーミュラ3代表として参加したGT300ドライバーの宮田莉朋(No.60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3)らが、激しいバトルを展開した。
 この決勝を制したのは、宮田で昨年の表彰式に続いて2連覇を達成。福住は惜しくも2位となった。その熱戦にJAF表彰式に集った歴戦の選手たちや関係者が大いに盛り上がっていた。

 

 

 

 

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