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2019.12.06
今季チャンピオンや関係者が集うシリーズ表彰式“SUPER GT HEROES 2019”が盛大に開催される

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 2019 AUTOBACS SUPER GTのシリーズ表彰式“SUPER GT HEROES 2019”が、12月6日夜に都内のホテルで開催された。今年もSUPER GTを彩ったすべての“HERO(ヒーロー)”を讃えるこの催しには、今シーズンのチャンピオンをはじめ参戦のドライバーと監督に加え、SUPER GTをサポートする株式会社オートバックスセブン(オートバックス)を筆頭にスポンサー各社、関わる自動車メーカーやタイヤメーカー、開催サーキット、一般社団法人日本自動車連盟(JAF)などの関係者が一堂に集う、シーズンを締めくくるにふさわしい式典である。

 

 

 

【主催あいさつ】

 

 

 今季の熱戦と感動をまとめたビデオが流れた後、SUPER GTの運営団体である株式会社GTアソシエイション(GTA)の坂東正明代表が壇上に立つ。
「SUPER GTは今年も多くのお客様にご来場いただき、シリーズ全8戦を成功裏に終え、加えてDTMとの特別交流戦を開催することができました。SUPER GTの基盤づくりにおいて、新たな段階に一歩踏み出すことができたと考えております。これもここにお集まりの皆様、そしてSUPER GTを応援してくださるファンの皆様のおかげと感謝いたしております。この“SUPER GT HEROES”は、シリーズ表彰とともに、SUPER GTに関わるすべての皆様に感謝をお伝えし、今年のSUPER GTを盛り上げたヒーローたちを讃える場として開催させていただきます」と、この場に集うチーム関係者や来賓、競技役員をねぎらう言葉で“SUPER GT HEROES 2019”の幕が上がった。
 会場MCは、SUPER GT場内実況でお馴染みのピエール北川アナウンサー、J SPORTSのトークステージなどでお馴染みの井澤エイミーさんが担当した。

 

 

 

【スポンサー/パートナー各社ご紹介】

 

  

 

 SUPER GTがイベントとして盛り上がりを見せるのも、スポンサー企業の支援あってのこと。今季のスポンサー、パートナーとなっていただいた26社が紹介され、壇上に招かれた代表者の方々には記念品が坂東代表から贈られた。
 各社を代表してシリーズタイトルスポンサーである株式会社オートバックスセブンの小林喜夫巳代表取締役 社長執行役員にご挨拶をいただいた。「2019年のSUPER GTを運営された坂東代表とGTA、関連団体の皆さまお疲れ様でした。そして監督、ドライバー、メカニック、チームのスタッフの皆さま、本当に多くの感動をありがとうございました。2019年はスポーツにヒーローが多く誕生しました。米国バスケットの八村塁さん、プロゴルフの渋野日向子さん。そしてラグビーワールドカップの日本代表チーム。ラグビーには新たに多くのファンを集まりましたが、その最初の1週間で動員が約42万人だそうです。一方、SUPER GTでも今年はほぼ同等、それ以上のファンを集めました。リピートのファンだけでなく、新たなファンも来場しています。そして日本だけにあるようですが“愛車”という言葉のように、車を愛し楽しむという日本文化のため、クルマの業界を皆様と一緒に元気にしたいと思います」と、乾杯の音頭を取った。

 

【来賓あいさつ:自由民主党モータースポーツ振興議員連盟】

 

 

 “GT HEROES”はレース参加者だけでなく、SUPER GTを支援する企業や各団体の来賓の方々も列席する。モータースポーツ振興に尽力する自由民主党モータースポーツ振興議員連盟からは、お忙しい中にもかかわらず古屋圭司会長、秋本真利事務局長代理、大岡敏孝幹事にご来場頂いた。
 古屋会長は「私も自らレースやラリーに参加して、若い頃にはフレッシュマンレースに参加し、今でも現役で草レースを、富士の軽自動車レースではクラス4位にもなり、楽しんでいます。そして、衆議院議員であり、自由民主党モータースポーツ議員連盟の会長並びに自動車文化を考える議員連盟を作りましてがんばっております。毎年レースは見に行くようにしていますが、残念ながら今年SUPER GTはテレビ観戦でした。私たちからはGT300のチームチャンピオンにトロフィーと副賞にお米を贈らせていただきます。来季はセパンでの開催があると言うことです。私は日本・マレーシア議員連盟の会長をしており、以前のセパン開催ではプレゼンターも行いました。マレーシアにもPRをしていきたいと思います」と、SUPER GTへの応援と来季の期待を語った。

 

 

 大岡幹事は「今日はもっと多くの(自由民主党モータースポーツ議員連盟の)仲間が来るはずでしたが、国会会期末ということで最後の仕事に集中し、来られなくなったことをお詫びします。モータースポーツは“走る実験室”とも言われ、日本のクルマの技術はもちろん、素材、加工、データの通信などもモータースポーツを通じて進歩します。今後も日本の産業力を磨いていくためにも、国政を通じて皆さまを応援するよう務めてまいります」と、来場の関係者に語られた。

 

 

 

 

  

 

 “SUPER GT HEROES 2019”では、その会食メニューにも大事なメッセージが込められている。今季開催したサーキット7箇所の地元、宮城県(スポーツランドSUGO)、栃木県(ツインリンクもてぎ)、静岡県(富士スピードウェイ)、三重県(鈴鹿サーキット)、岡山県(岡山国際サーキット)、大分県(オートポリス)、そしてタイ(チャン・インターナショナル・サーキット)の特産品や食材を活かした料理が振る舞われた。

 

 

 

【SUPER GTプラス大賞の表彰】

 

 

 式典では、恒例となったテレビ東京系で放映されるSUPER GT情報番組『SUPER GTプラス』の公開収録&特別表彰も行われた。番組MCの中尾明慶さんとレポーターの岡副麻希さんが、7チームと交流戦の名シーンをノミネートし、この中から“GTプラス大賞”を選出した。
 大賞に輝いたのは誰なのか? 近日放映の『SUPER GTプラス』で、この“GT HEROES”の模様と共に発表されるので、ぜひGTプラスをご覧いただきたい。

 

 

 

【SUPER GT各戦の運営団体&役員ご紹介】

 

 

 “GT HEROES”は、SUPER GTを陰から支える運営に関わる人たちへ感謝を贈る場でもある。JAF(日本自動車連盟)と各サーキット(オーガナイザー)、GTA派遣役員らが壇上に招かれると、ドライバーやチーム関係者から感謝を込めた大きな拍手が贈られた。
 今季を以って審査委員長を勇退される淀野泰弘氏には、サプライズとしてこれまでの感謝を込めてドラバーや関係者が寄せ書きをしたSUPER GTフラッグ、そして花束が贈られた。淀野氏は今後も後進の指導などを通してSUPER GTとモータースポーツを支援していくという。

 

 

 そして運営関係者を代表してJAFのモータースポーツ部モータースポーツ課杉田崇仁課長があいさつ。「SUPER GTは国内のみならず、国外でもとても注目のレースです。観客動員の多さも国内はもとより世界的にも誇れるレースです。先だって開催された特別交流戦にも伺いましたが、日本のSUPER GTと欧州のDTMがレースをするというのは、ワクワクしましたし、非常に感銘を受けました。これも関係する皆様のご努力の賜物だと思っています。モータースポーツの振興に携わるJAFとしましても感謝しております」と、SUPER GTに携わる人々への感謝を述べていた。

 

 

 

【FIA-F4選手権 2019シーズン表彰】

 

  

 

  

 

 “GT HEROES”も会が進んで、いよいよ表彰に入る。まずはFIA-F4選手権の表彰式が行われ、壇上にはドライバーズランキングの上位3名とチームチャンピオンが登壇。GTAが運営するこのシリーズは、将来のトップドライバーを目指す若手やトップアマチュアが集い、SUPER GTのサポートレースとして国内の各大会で開催されている。

 

 今年のドライバーズチャンピオンを獲得した佐藤蓮選手、ランキング2、3位の三宅淳詞選手と川合孝汰選手には、坂東代表からトロフィーが贈られた。また佐藤選手には“GTAアワード”が贈られ、佐藤選手の乗る5号車をレーザー彫刻した3Dクリスタル、副賞の伊勢エビ1箱(提供:南伊豆漁協)も手渡された。さらに佐藤選手にはスカラシップとして、上位カテゴリーへのステップアップがサポートされる。

 

 

 チームチャンピオンを連覇したHonda フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(阿部正和代表)には、坂東代表から表彰プレートと、国土交通省自動車局技術政策課の野津真生課長より国土交通大臣杯が、FIA-F4のシャシーを製造する株式会社童夢の高橋拓也代表取締役社長からは童夢賞が贈呈された。

 

 

  

 

 また、35歳以上の選手と女性選手を対象にした“インディペンデントカップ”の表彰では、今季タイトルホルダーとなった佐藤セルゲイビッチ選手に坂東代表からトロフィーが授与された。

 

 

 

【SUPER GT 2019チーム表彰】

 

  

 

 そしてSUPER GTの各賞表彰を迎える。まずはGT500、GT300両クラスのチーム代表が壇上に。それぞれのランキング上位3チームには“オートバックス賞”が株式会社オートバックスセブンの堀井勇吾取締役 常務執行役員より贈呈された。

 

  

 

 続いてGT300チームチャンピオンとなったNo.55 ARTAの鈴木亜久里監督に、自由民主党モータースポーツ振興議員連盟の大岡幹事と秋本事務局長代理から“自由民主党モータースポーツ振興議員連盟杯”のトロフィーと副賞のお米(目録)が贈呈された。

 

  

 

 さらにGT300クラスのJAF規定車及びマザーシャシー使用車の最上位のチームに贈られる“国土交通大臣杯”は、No.52 埼玉トヨペット Green Braveが手にし、国土交通省の野津真生課長より青柳浩監督に授与された。2019シーズンチャンピオンチームに贈られる“GTA PRIZE”が、坂東代表よりARTAの鈴木監督に贈呈された。また伊勢エビも上位3チームに贈られた。

 

  

 

 GT500クラスのチームチャンピオンには“経済産業大臣杯”が授与される。経済産業省製造産業局の大内聡審議官より、今季のチャンピオンとなったNo.37 LEXUS TEAM KeePer TOM'Sの山田淳監督に光り輝く大杯が手渡された。続いて“GTA PRIZE”も坂東代表より山田監督に贈られた。また上位3チームに伊勢エビも贈られた。

 

  

 

 その後、壇上に上がったSUPER GT参戦全チームを代表して、金曽裕人apr監督があいさつ。
「今季のSUPER GTを運営をしてくれたGTA、サーキット、競技団の皆さま、自動車・タイヤメーカー、メディアの皆さま、そして何よりSUPER GTを愛するファンの皆さま、エントラント(参加チーム)を代表してお礼を申し上げます。ありがとうございました。今年は“続く”という話をします。タイトルを獲ることは大事ですが、勝っても負けても“やり続ける”ことも大事です。苦労や犠牲を乗り越え、チーム、ドライバー、マシンまでも強くなります。それを毎年毎年続けてきたことで、SUPER GTは世界で一番と言われるレースになり、我々も誇りに思っています。でも“変える”所もあります。競技性を上げる、環境に配慮する、業界の労働環境を良くする、エントラントの価値を上げる、ドライバーの価値を上げる、そして最後にSUPER GTの一般認知度を上げる。このため、我々エントラントは結束力を高めていきたいと思います。これは“ゴールのないレース”をするようなものですが、これを続けてSUPER GTを未来に、子供たちに残したいと思います。2020年シーズンも驚くような発表がありますが、ここでは話せないので、来年のシーズンをお楽しみに!」と、金曽監督は各チームの決意と、来季への期待を話してくれた。

 

 

 

【SUPER GT 2019ドライバー表彰】

 

  

 

 表彰式も大詰めになり、ドライバーの表彰となる。まず両クラスのドライバーズランキング上位3組には“オートバックス賞”が贈られた。

 

  

 

 そして、両クラスのチャンピオンには“CVSTOS賞”として、ワールド通商株式会社の河合寿也代表取締役よりチャンピオンの名前が刻まれたCVSTOSの高級腕時計「チャレンジクロノグラフ2 2019SUPER GTチャンピオンウォッチ」が贈呈された。続いて坂東代表からは“GTA PRIZE”として、GT300のチャンピオンである高木真一/福住仁嶺にはNo.55 ARTA NSX GT3を、GT500チャンピオンの大嶋和也/山下健太にはNo.6 WAKO'S 4CR LC500を刻んだ3Dクリスタルと副賞の伊勢エビが手渡された。
 また、「AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT x DTM 特別交流戦」で優勝したニック・キャシディ(No.37 KeePer TOM’S LC500)とナレイン・カーティケヤン(No.64 Modulo Epson NSX-GT。欠席のため代理の中嶋悟総監督)、そしてauto sport Web Sprint Cupで優勝した吉本大樹/宮田莉朋(No.60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3)にも伊勢エビが贈られた。

 

  

 

 参戦ドライバーを代表して、GT300クラスチャンピオンの高木真一/福住仁嶺(No.55 ARTA NSX GT3)と、GT500クラスチャンピオンの大嶋和也/山下健太(No.6 WAKO'S 4CR LC500)があいさつ。

 

 GT300チャンピオンを17年ぶりに掴んだ高木は「GTAの皆さま、スポンサーの皆さま、特に支援していただいたオートバックス様、一緒に戦ってくれたドライバー、チームの皆さま、本当にありがとうございます。私は約20年SUPER GTを戦ってきましたが、その中で17年ぶりのチャンピオンを獲ることができました。これもすべて皆さんのおかげであり、感謝します。どうも新田(守男)さんの帰りの新幹線の時間があるようで、短めにします(笑)。本当にありがとうございました!」と、タイトル獲得の感慨を語った。

 

 

 また、SUPER GTルーキーながら高木と共にGT300制覇を成し遂げた福住は「今年の初めに鈴木監督から声を掛けていただき、今季のGT300クラスにARTAから出場させていただくことになりました。それは本当に恵まれた環境で、ルーキーとして高木さんと一緒に楽しくレースをさせてもらい、ドライバーの皆さんといいレースをさせてもらいました。その中でチャンピオンを獲ることができ、本当に嬉しく思います」と、チームへの感謝を語ってくれた。

 

 

  

 

 そして、自身にとっては初めての、チームに2002年以来のGT500クラスのドライバーチャンピオンをもたらした大嶋は「1年間の応援、ご協力ありがとうございました。皆さんのおかげでいいシーズンを送ることができました。僕はGT500クラスに参戦して11年目、悲願のチャンピオンを獲ることができました。その間に結果のでない時期もありましたが、変わらず応援してくれた方々に恩返しができたかと思います。これでプレッシャーからも解放されましたが、来年もより自分らしいレースをできるようがんばります。あと、チームタイトルを獲れず、脇阪(寿一)監督を1位表彰の場に上げられなかったので、ここにちょっとだけ脇阪監督も呼びたいと思います(笑)」と、脇阪監督を壇上に招き、喜びを分かち合っていた。

 

 GT500クラスは2年目、このチームには今季加入の24歳の山下は「僕も今年チャンピオンを獲ることができて、嬉しいです。SUPER GTは子供の頃から見ていたレースなので、ここでチャンピオンを獲れるなんて、ちょっと前には想像できませんでした。本当に獲れて嬉しいです。それも1年間通して安定して速いクルマに乗せてもらえたためで、チーム、レクサス、TRDの皆さまありがとうございます。僕は来年……(乗るカテゴリーが)どうなるか分かりませんが(場内爆笑)、2連覇目指してがんばりたいと思います!」と、SUPER GTの初タイトルの喜びをこう語った。

 

 

 

 “GT HEROES”も最後となり、坂東GTA代表が改めて今季の感謝と今後のSUPER GTへの展望を語り、2019年シーズンのSUPER GTを締めくくった。

 

 

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