2月16日午後、日産自動車とNISMOは日産グローバル本社ギャラリー(神奈川県横浜市)で日産モータースポーツファンイベントを行った。会場は1月の東京オートサロンで発表されたGT500クラスに参戦するドライバーと監督らが集結。雨の中駆けつけた大勢のファンや報道陣の前で、改めて2020年のSUPER GTでの活躍を誓った。
同時に「2020日産モータースポーツ活動計画」を発表し、GT300クラスにNISSAN GT-R NISMO GT3で参戦するパートナーチームの体制も明らかとなった。
最初に行われた「2020日産モータースポーツ活動計画発表会」では、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(NISMO)の片桐隆夫社長(写真:上)が「すでに発表されている通り日産/NISMOは、フォーミュラEとSUPER GTを二本柱に、今季も全力でモータースポーツ活動に取り組んでいく。また引き続き、GT300クラスやニュルブルクリンク24時間、スーパー耐久をはじめとする様々なレースをGT-R NISMO GT3で戦う世界中のチームの支援も実施する。各チームの情熱とファンの皆さんの応援を力に、それぞれのカテゴリーで熱い戦いを見せたい」との挨拶。
そして2020年シーズンを戦うGT500クラスのNISSAN GT-R NISMO GT500がアンベールされた。「カラーリングを含め見た目はそれほど変わらないが、まったく新しいクルマです。DTMと共通のレギュレーションを日産/NISMOが独自に煮詰めて性能を高め、新しいエンジンも搭載されている。タイトル奪回のために開幕に向け、さらなる開発に尽力したい」と片桐社長はニューマシンを説明した。
2020 NEW NISSAN GT-R NISMO GT500 23号車
発表では車両名も明らかになった。GT500クラスのNISMOがNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)で鈴木豊監督と中島健エンジニア。NDDP RACING with B-MAXのNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)も田中利和監督と宮田雅史エンジニアと、この2チームの首脳陣は昨年と変わらず。
星野一義監督率いるTEAM IMPULのNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/平峰一貴)は、新たに大駅俊臣エンジニアが加入。KONDO RACINGはNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/ヤン・マーデンボロー)を近藤真彦監督が指揮し、根岸圭輔エンジニアが加入した。
この日産系4チームをまとめる総監督は、今季もNISMOのCOOである松村基宏氏。そしてエグゼクティブアドバイザーを本山哲氏とミハエル・クルム氏が務める。
GT500クラス参戦ドライバーたち(No.24 ヤン・マーデンボローは欠席)
カスタマーレーシングプログラムとして行われるGT300クラスは5台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦。GAINERの2台とKONDO RACINGの1台がオフィシャルパートナーチームとなる。また、NILZZ RacingとTOMEI SPORTSが参戦する。
GAINERはNo.10 GAINER TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-Rで、ドライバーは星野一樹/石川京侍、タイヤはヨコハマ。もう1台はNo.11 GAINER TANAX GT-Rで、平中克幸/安田裕信のコンビとタイヤはダンロップと昨年同様だ。
KONDO RACINGはNo.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rでヨコハマタイヤ。ドライバーは藤波清斗とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラと新たになった。
No.23 NISMO 鈴木監督、松田次生、ロニー・クインタレッリ
その後、ステージ上ではGT500クラスの各チームそれぞれ約10分間のトークショーが行われた。ここではレースに関することよりもむしろオフシーズンの近況や趣味に関することなど、戦いから離れた際のキャラクターに寄せた和やかな話題がメイン。特に今季GT500クラスにステップアップした平峰、2年ぶりにSUPER GTに復帰した千代、昨年から日産陣営に加わった平手の話題は新鮮で、集まったファンは興味深く耳を傾けていたようだ。トークショーが終わると再び4チームのドライバー、監督が壇上に立ち、1人ずつ今季の目標を語った。
No.3 NDDP RACING with B-MAX 田中監督、平手晃平、千代勝正
No.12 TEAM IMPUL 星野監督、佐々木大樹、平峰一貴
No.24 KONDO RACING 近藤監督、高星明誠(ヤン・マーデンボローは欠席)
最後は松村総監督(写真:下)が「日産の4チームはもちろん互いにライバルだが、そのチーム同士の力をさらに合わせて日産勢としてタイトル奪還を目指し、がんばっていきたい」と締めた。
GT500クラスのトークショー後には、GT300クラスのオフィシャルパートナーチームによるGT3トークショーが行われた。GAINERは藤井一三監督と平中克幸、星野一樹、石川京侍が、KONDO RACINGは近藤真彦監督と藤波清斗、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが登壇。
GT300クラス GAINER No.10 星野一樹、石川京侍、藤井監督、No.11 平中克幸(安田裕信は欠席)
ドライバーを一新した今季注目のKONDO RACINGの近藤監督は「去年のドライバーはすごく成長して、2人ともGT500にステップアップした。そこから戦力を弱めないよう今年の人選には苦労したが、この2人なら自信を持って戦える」と、力強く語った。
GT300クラス No.56 KONDO RACING 近藤監督、デ・オリベイラ、藤波清斗
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