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2020.06.27
【公式テスト富士・1日目セッション2】見事なラストアタック!GT500はRAYBRIG NSX-GTの牧野が、GT300はModulo KENWOOD NSX GT3のパーソンズがトップタイム

【公式テスト富士・1日目セッション2】見事なラストアタック!GT500はRAYBRIG NSX-GTの牧野が、GT300はModulo KENWOOD NSX GT3のパーソンズがトップタイムの画像

公式テスト・富士スピードウェイ 6月27日(土)

2020 AUTOBACS SUPER GTの公式テスト富士は、6月27日(初日)2回目の走行(セッション2)を午後1時40分から午後4時30分まで行った。午前のセッション1に続き、曇り空で蒸し暑い中でのテストとなったが、参加43台が精力的に走行を行った。

 

◎走行2回目 13:40-16:30
 天気/曇り 路面/ドライ
 気温/路面温度:29度/41度(開始時)~30度/40度(14:00)

 

 

■専有走行の終了間際にRAYBRIG NSX-GTとau TOM'S GR Supraが好アタック!

 公式テスト富士の最終日となる28日(日)は雨の予報があり、この日午後のセッション2は当初の午後2時開始が20分間早められ、午後1時40分からとなった。また、走行開始10分前からは、今季から導入されるFCY(フルコースイエロー)の際に、各車の速度を時速80kmに合わせる“キャリブレーション”と呼ばれるスピードの確認走行が行われた。

 

   

 

 セッション2が始まると、セッション1でトップタイムをマークしたNo.14 WAKO'S 4CR GR Supra(大嶋和也/坪井翔)も坪井が1分28秒955を記録してトップに立つ。そして、No.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)の野尻、No.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/笹原右京)の笹原が3番手で続く。

 

 開始から42分にNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/ヤン・マーデンボロー)のマーデンボローが300Rのアウト側のランオフエリアに車両を止める。さらにNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(平峰一貴)も、その先のダンロップコーナーでストップ。この2台の回収のため、赤旗となり走行が中断した。

 

 

 午後2時37分に走行再開。その後は各車が決勝セッテイングを想定したメニューをこなしたのか、大きなタイムアップはなし。さらに24号車と12号車も再びコースに戻る。ただ24号車は午後3時31分に300Rで再びストップ。これで2回目の赤旗となった。また、午後3時59分には3回目の赤旗に。No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)が2コーナー出口で止まったのだが、牽引で速やかにピットに戻れたため、7分後には走行が再開された。

 

 セッション2では、走行時間の最後10分ずつをクラスごとの専有走行としている。GT500クラス専有では、前半にNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTの笹原が1分28秒446でトップに。さらに、No.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)の宮田も2番手に上ってくる。
 そして終了間際に、1分27秒870とトップタイムを大幅に更新したのはNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)の牧野だ。さらにNo.36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)のフェネストラズが2番手、No.17 KEIHIN NSX-GT塚越広大/金丸ユウ)の塚越が3番手に飛び込んでくる。NISSAN GT-R NISMO GT500勢では、トラブルを速やかに修復して走行したNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rのマーデンボローが8番手となった。

 

 

 

 

■GT300はModulo KENWOOD NSX GT3がグッドスマイル 初音ミク AMGを最後に逆転

 GT300クラスの序盤トップは、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)の井口。これにセッション1から好調のNo.52 埼玉トヨペットGR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)の吉田、さらに富士を得意とするNo.360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/田中篤/柴原優作)の青木、No.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)の平中、No.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)の藤波とNISSAN GT-R NISMO GT3勢が上位に並んだ。

 

 

 セッション中盤、No.25 HOPPY Porsche(松井孝允/佐藤公哉)の松井、開始から1時間20分過ぎには、No.30 TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT(永井宏明/織戸学)の織戸と相次いで2番手に浮上。またNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(川端伸太朗)も3番手までタイムを削る。

 

 そうして、GT300クラスも最後10分間の専有走行に入る。ここでNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)の谷口が1分37秒421を記録して最上位につける。それに360号車(青木)やNo.2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝)の柳田、No.6 ADVICS muta 86MC(阪口良平/小高一斗/堤優威)の堤が上位に上がってくる。
 チェッカーまで残り3分で、午前のトップタイムを記録したNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)の蒲生が1分37秒465でトップを奪う。このまま終了かと思われたが、No.34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/ジェイク・パーソンズ)のパーソンズが1分37秒412とラストアタックを決めて、セッション2の首位となった。

 

 

   

 

 

GT500クラス・トップタイム

牧野任祐(No.100 RAYBRIG NSX-GT)

僕たちは公式テスト岡山では決していい調子だったわけではありませんでしたが、そこからインターバルがあり、この公式テスト富士に向けてしっかり準備してきたことが今のところうまく機能しているように感じます。最後のアタックもトップタイムにはなりましたが、正直に言うと(車が)決まったわけではありません。そう考えると『悪い調子ではなかったのかな』と思っています。これまでの3ヶ月は本当に長くて、午前に乗り込んだときは『SUPER GTってこんなに速かったっけ?』と感じてしまいました。でもそんな状況から、午後もたくさん走らせてもらったので、いい一日になったのではないでしょうか。
明日は雨もあるようですが、それはそれでテストメニューもたくさんありますし、しっかり開幕戦に向けてやれることをやって、優勝して開幕ダッシュを決められるようにがんばっていきたいと思います。

 

GT500クラス・TOYOTA GR Supra GT500勢トップタイム(総合2位)

サッシャ・フェネストラズ(No.36 au TOM'S GR Supra)

クルマはすごくいいフィーリングだよ。それに3ヶ月経って、またコクピットに戻ることができて本当にうれしく思う。今朝ドライブしてからはじめの5〜6周は、『すごく楽しい!』とドライブを楽しんだんだ。もちろん、その後はたくさんのことを学んだし、午後はロングランも行って、GT300クラスとともに走るときの走り方を学ぶことができた。それに最後は、もちろんテストではあるけれど、ドライコンディションでこうしていいタイムを記録することができてうれしいよ。
もちろん開幕戦は勝ちたいけれど、今年は安定していい成績を残すことが目標だ。今年は僕にとって最初のシーズンだし、毎戦しっかり学びながらポイントを重ねていきたいね。

 

GT500クラス・NISSAN GT-R NISMO GT500勢トップタイム(総合9位)

ヤン・マーデンボロー(No.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R)

今回は公式テスト岡山から3ヶ月を経て最初のテストだったし、たくさんのことを試す一日になったよ。トラブルもあったけれど、いいテスト初日になったと思う。それにGT-Rのなかでもトップタイムを記録することができたからね。開幕戦に向けてたくさんやることはあるけれど、大きな進歩を確認することができた。
それに今回、トヨペット100Rコーナーからアドバンコーナー(ヘアピン)にかけて路面が改修されていて、クルマのバランスも変わっていた。この点も確認できたし、しっかり合わせることができたのは良かったと思う。明日も引き続きしっかりと仕事をこなしていきたいね。

 

GT300クラス・トップタイム

ジェイク・パーソンズ(No.34 Modulo KENWOOD NSX GT3)

今日は今年初めてドライコンディションで一日走ることができたから、バランスを確認したり、ドライでのニュータイヤを試したりと多くのことをトライすることができたと思う。一日を通じてたくさんのことを学べたね。
最後のセッションでは安心してプッシュすることができたし、トップタイムで終わることができて本当に嬉しいよ。それにチームにとっても初のトップタイムだったのでなおさらだね。『ミンナキョウハイイカンジデシタ!』。明日もステップ・バイ・ステップでセッティングを煮詰めていきたい。

 

 

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→ 【公式テスト富士】走行2回目/総合結果

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