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Race Report
2020.07.19
Rd.1 予選GT500:No.37 KeePer TOM'S GR SupraがQ2で逆転!今季最初のポールポジションを掴む

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第1戦 富士スピードウェイ:公式予選 GT500レビュー

2020 AUTOBACS SUPER GT第1戦『たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE』の公式予選が7月19日(日)、静岡県の富士スピードウェイで行われた。GT500クラスはNo.37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/ニック・キャシディ)が、GT300クラスはNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)が、ポールポジションとなった。決勝レースは、本日午後3時にスタートする。

 

□公式予選 天候:曇り | コース:ドライ | 気温/路面温度 Q1開始23℃/34℃、Q2開始24℃/34℃、Q2終了25℃/35℃(GT500時のもの)

 

 

■Q1はARTA NSX-GTの福住がレコードでトップタイムを記録

 今大会は午前に公式予選、午後に決勝レースという1デイ開催となったが、予選方式は従来通りのノックアウト方式で行われた。GT500クラスのQ1は午前10時03分より10分間の走行でトップ8がQ2に進める。天候は曇り。昨夜の雨の影響で少し濡れていた路面もGT300クラスのQ1が進行するに従って徐々に乾き、GT500のQ1開始時には完全なドライコンディションに回復した。

 いつもであれば路面状況が少しでも良くなるのを待って走り始めるチームが多いのだが、今回は気温の低い午前中の走行ということもあってかコースオープンと同時にNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)を先頭に各車続々とコースイン。序盤から積極的にタイムアタックに入った。
 2周、3周と周回を重ねるにつれてペースは上がっていく。まずはNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(平峰一貴)が3周目に1分28秒1でトップに立つと、4周目には1分27秒968までタイムを縮める。しかし、やや遅れてコースインしたNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)が3周目に1分26秒937と12号車を凌駕するタイムでトップに浮上する。
 そして終了1分前、No.8 ARTA NSX-GT(福住仁嶺)が1分26秒433のコースレコードを上回ってトップに立つ。2台に続いたのはNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平)で1分27秒022。これがNISSAN GT-R NISMO GT500勢の最上位となった。4位にはNo.37 KeePer TOM'S GR Supra(ニック・キャシディ)が1分27秒052で続いた。

 このセッションはトップから1秒以内に9台が連なり、3位から14位までが1分27秒台という接戦となったため、予選Q2進出をかけた終盤の争いは熾烈なものとなった。SUPER GTルーキーの笹原右京がドライブするNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTは、終了間際に1分27秒306をたたき出して見事5位でQ2に駒を進めた。No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(山下健太)も最後のアタックで1分27秒356をマーク。7位で Q2進出を果たしている。

 

 

 

■好調NSX-GT勢を逆転してKeePer TOM'S GR Supraがポールポジション

 GT500のQ2は、午前10時41分から10分間で行われた。こちらもQ1に続いて熾烈なタイムアタック合戦が展開された。
 まずはNo.100 RAYBRIG NSX-GT(牧野任祐)が4周目に1分26秒905と、最初に1分26秒台のタイムを記録すると、その直後にNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀)が1分26秒665をマーク。Honda NSX-GT勢がこの時点でワン・ツーを占める。
 だが、チェッカーフラッグ提示直前にNo.37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮)が1分26秒550をたたき出し、2020シーズン最初のポールポジションを獲得した。さらにGT500ルーキー、サッシャ・フェネストラズのNo.36 au TOM'S GR Supraも5周目に1分26秒794を記録して3位に食い込み、富士をホームコースとするTOYOTA GR Supra GT500勢がここで意地を見せた格好だ。NISSAN GT-R NISMO GT500のNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(千代勝正)は7番手となった。

 Q2は終わってみれば上位4人が1分26秒台。そのうちの上位3人が昨年までのコースレコードを更新という結果となった。しかしQ1で8号車(福住)が記録したタイムはそれを上回るものだったため、福住が新たな富士のレコードホルダーとなった。午前中の走行という好条件があったにせよ、CLASS 1規定の新シャシーが導入された最初の予選であっさりとコースレコードが更新されたということは、今後熟成が進めばどれだけのタイムアップが見込めるのか。非常に興味深い予選であったといえるだろう。

 

 

 

 

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